キラッ★青春スクールフェスティバル-愛憎遊戯編-
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「春、どうした?…心配したぞ」
教室に戻るなり、斎藤くんが春を気遣って声を掛けた。
もうすぐクラス演劇の開始の時間だ。
「あっ、ごめんね!ちょっと騒ぎがあって…」
「…成る程。だが心配するな、演劇の最中は…いやその後も俺が守ってや」
「春ーーーっ!!」
「………ちっ」
斎藤くんを不機嫌にさせたのは、ダッシュで駆け込んできた平助くんだった。
「春、なんともないか!?左之さんに聞いたぞ!!」
「あ、うん…わたしはもう大丈夫だよ」
しかし斎藤くんは穏やかでなかった。
「―――その話、詳しく聞かせろ」
「ん?ああ…」
平助くんは生徒会のおかしな動きについて斎藤くんにプレゼンテーションした!
「…恐らく演劇にも火の粉が降り掛かるだろう」
げっ、と二人の顔が苦虫を噛み潰したようになる。
「……平助、お前も演劇に出演しろ」
「えええっ!?」
「その方が防ぎ易い。但し王子役は渡さん」
「ん…んなこと言ったってオレ台詞とかわかんねーし!!」
「案ずるな、小人役の者を一人討って『姫可愛い可愛い』と言っていれば済む」
「それなら俺にも出来そうだな!よし、頑張ろうぜ!」
春たちは意気揚々と去っていく平助くんを見送った。
「…よし、行くぞ春」
「は、はいっ!」
こうして前代未聞のクラス演劇は幕を開けた―――。
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