キラッ★青春スクールフェスティバル-釘付けスカート編-
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沖田先輩が女の子同士がじゃれ合うように抱きついてきて、春は反射的に押し返した―――
そのときだった。
ドスッ
「やべっ…」
「不知火、どこ行った―――」
そんな声を薄れゆく意識の片隅で聞きながら、春はゆっくりと床に倒れた。
―――――――――――――――
「ん…」
「百瀬くん…百瀬くん!」
聞き慣れない声に呼ばれて目を覚ますと、真っ白な風景が目に飛び込んできた。
そして、心配そうに覗き込む一人の男子。
「百瀬くん…よかった、気がついたか」
「えーと…どちら様ですか?」
―――この質問をさっきもしたような気がする。
「俺は山崎烝。保険委員だ」
彼は簡潔に述べると、何処か痛むところは無いかと訊いてきた。
「うーん…なんだか頭がちょっと痛いです」
「それならまだ起き上がらない方がいい。見せてみろ」
「あ、はい…」
山崎くんという人が、春の髪にそっと触れる。
なんだか…よく診るためになのだろうが、顔が近いしベッドだしちょっと怪しい雰囲気だ。
「しかし一体なぜ君が?沖田さんのクラスに居たと聞いたが」
「それがその辺りはわたしにもちょっと…何が起きたか分からないので」
「それは困ったな…」
と、そのとき。
「おう、春!!無事だったか」
「は…原田先生…」
そう言えば、意識がなくなる直前に聞こえたのは彼の声だったような気がする。
「どういうことか教えて頂けますか、原田先生」
「いやーそれがな…生徒会の奴らが何か悪巧みをしているらしい」
「なにっ…!?」
「俺は不知火を追いかけてたんだが、どうやら総司を狙ってたところ手元が狂ってこいつに当たっちまったらしい」
ふわ、と原田先生の手が伸びてきて春の髪を掬う。
「あ…」
「すまなかったな、痛え思いさせちまって」
「いえ…先生のせいじゃありません」
「……して、原田先生」
「ん?なんだ?」
「その右手は何ですか」
山崎くんが殺気を放ち、言われてみると―――
「は…原田先生の…」
頭を撫でていない方の原田先生の手は、何故か春の脚を撫でていた。
「変態ーーーっ!!」
その声を聞きつけた平助くん(新選部在中)と土方先生によって、コテンパンにお叱りを受けた原田先生だった。
つづく★
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