忘年会に行こう!
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ご褒美ってなんですか、土方部長。
ちょっと色気に耐えられなくて条件反射ではいっと答え更衣室に来た私は、取り敢えずメイクを直し私服に着替えながら頭の中で問う。
だが何分と掛からずそれは終わってしまい、心の準備もままならぬ状態でおずおずとロビーへ向かうと、白い息と煙草の煙を浮かべる土方部長の後ろ姿を見つけた。
嬉しいような夢でもよかったような…複雑な心境で、私は何故か足音を消してその背中に近付く。
「おう」
不審な私はソッコーで彼に気付かれる。
「お…お待たせしました」
ぺこりと頭を下げるその視界に、煙草を揉み消す白い手が映る。
一体何が起こるのでしょうか…とおろおろしていると、その手が不意に私の手を掴んだ。
「えっ?」
「行くぞ」
土方部長、せめて説明を……という無言の叫びも虚しく、私は大きな手に引かれて一歩、また一歩とすっかり暗い大通りへと進んでいった。
「お前、手ェ冷てえな」
ぼそりと漏らす声に返す言葉も見つからない私の指を、土方部長の指が少し強く握った気がした。
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