ギブミースマイル。
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「いい飲みっぷりだねぇ左之!!」
「左之さん太っ腹~!!」
久し振りの島原で、原田はどっぷりと酒に浸っていた。
女と呑む酒が美味いこともあるが、何より角屋はこの雰囲気が好きだ。
「おう、てめえらどんどん呑め!!」
歓声が上がる中で、一番呑んでいたのはやはり原田自身のようだった。
所謂やけ酒というものなのかも知れない。
と、君菊という女郎がぴったりと寄り添っていた土方に、何やら耳打ちし、楽しそうに笑っているのが目に入る。
すると不意に土方がこちらに顔を向け、言った。
「なあ左之、別嬪の女がいるらしいんだが呼んでもいいか?」
「あー…そんなに別嬪なら土方さんには渡さねえけどな」
くすくすと女郎たちが笑う。
「ほんなら、呼んで来ますよって。お待ちを」
君菊が小さく一礼して立ち上がり、襖の外へ出ていく。
「あの…君菊さん、どうしてわたしが…」
「何言うてはるの春はん。わてがしっかり助けてやるよって、そう無下にせんと」
「…おかしく、ないでしょうか」
「ない、ない。ええから任せな。…お気張りよし」
君菊さんに優しく背を押され、襖の前に膝をついて深く礼をして―――
わたしは目を疑った。