ギブミースマイル。
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何日、いや何週間経っただろうか。
縋るように隊務に明け暮れて、新八からの誘いも気が乗らないからと断り続けていた。
そして。
―――制札事件が起きた。
手柄だ何だと囃されたのだが、原田は気に懸かることが一つあった。
あの夜―――
「連中は今夜来るぞ」
三条大橋に向かう支度をしていたとき、妙に確信した様子で、土方が言った言葉。
「―――大捕り物とは言えねえが、胸張って喜ばせてやれ」
春が帰ってくるんすか、などと野暮なことは聞けなかったが、きっと帰ってくるのだと思っていた、
のに。
報償金を頂く日になっても、春の部屋は主のいないままだった。
どうにでもなれ。
そんな気分で、皆を引き連れて島原へ向かった。