乳白色に紛れ
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春が強く握った手を、俺はどうするべきか迷った。
随分冷えている、身体には良くないだろう。
だがこうして雪に寝転がっていると、何もかも白く塗りつぶされていくようで心地良い。
「春」
紅い頬が映える白色。
白い肌が霞む白色。
黒い瞳が潤う白色。
誰かに見つかる前に、このまま二人溶けてしまえたらと思った。
「……春」
「…はい」
頬に触れると、じわり温かさが指を伝う。
この乳白色に紛れて、恋をしよう。
そっと唇を重ねて、秘めた心を伝えたのなら。
お前はきっと、笑ってくれる。
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