君を泣かせる権利。
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あの日がまさか夢だったなんてねえよな、と原田は思い巡らす。
聞こえるか聞こえないかの小さな声で、「私も原田さんが好きです」と耳打ちした―――はずだ。
「はあ…」
否、間違いない。
確かに何度か口づけもした。
「…あのよ、春」
「はい」
「もうちっとこう…甘えたりしてみても良いと思うぜ?」
そう言ってみると、春は微かに頬を染めた。
「い…今はお仕事中なので」
「仕事中じゃなくても甘えてくんねえじゃねえか」
「隊の方々に…その、」
恥ずかしいので。
そう言って今度こそぐっと顔を背けてしまう。
それは、そうなのだが。
なんだかやきもきする。
いつだって触れたいしくっついていたい、そして反対に出来ることなら隊務に連れ出すような危険なことはさせたくない。
「―――よし、決めた」
「え?」
「…なんでもねえよ」
ぽん、と春の頭に手を乗せると、原田は微笑んで見せた。