悪戯
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「……え?」
刹那、視界が反転する。
沖田の手が、春の身体を畳へ押さえつけた。
「ねえ」
いっそ優しい指先が、首筋から鎖骨、肩へと着物を剥いた。
―――誰かがこうして、春の肌に触れたことがあるんだろうか。
言い様のない苛立ちと不快感を感じながら、滑らかな素肌の感触を乱暴に貪る。
「や、だめ…っ沖田さ、んっ…」
―――解っている。
解っている、けれど。
ごめん。
ぼそっと呟くように言って、沖田は手を止めた。
「…沖田、さん…?」
不安げに見上げる春の視線を受けて、沖田はほんの一瞬戸惑い、そして真っ直ぐに見つめ、言った。
「君を他の奴になんか触らせたくない、って言ったらどうする?」
「…?」
「好きだ、春ちゃん」
はっ、と春は目を瞠った。
上気した頬が更に紅くなり、彼女は恥ずかしそうに目を伏せる。
しかし、彼女の小さな手がそっと沖田の袖口を握り、そして辿るように指先へ触れた。
―――酔っても流石に『私も好きです』なんて言わない、か。
沖田は心の中で苦笑し、縋るようなその指に自分の指を絡ませた。
「僕だけのものにして、いい?」
春がこくりと頷くと、
沖田は満足げに笑んで、深い口づけを落とした。