花火大会に行こう!
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細長い背を追いかけて、出店の道へ出た。
やっぱりもうラストが近いのか、片付けを始めているところもちらほら。
沖田さんはその一角で何やら買うと、私に差し出した。
「はい。ビール、苦手でしょ」
缶チューハイ。
私がビール苦手なの、
気づいてた?
「ありがとう、ございます…?」
不思議な感覚に包まれたまま、どんどん先を行く背中を追いかける。
小走りする必要がないのは、気を遣ってくれてるからだろうか。
ーーーあの、沖田さんが?
全く状況が読めずにいると、沖田さんは「こっち」と言いながら暗闇の中へ曲がっていって、見失うまいと私はその背を追う、けれども。
どぉん、とお腹に響く音がして、
振り返ると咲いていた花火が、もう残り時間がないことを知らせて。
「あの…!」
「いいから」
沖田さんはどんどん道のない道を上っていって、そして。
「わ…」
人気のない小さな祠の前で止まった。
「いい場所でしょ?ほら、見て」
どっかりと草の上に座り込んで言うものだから、私も倣って隣に座り、すぐに感嘆した。
「綺麗…!」
木の間を縫って打ち上がった花火が、空にいっぱいに咲いていた。
「すごい、すご…!」
「秘密の場所なんだ。よく見えるでしょ」
いたずらっぽく笑って言いながら、沖田さんはさっき買った缶ビールを開ける。
私も同様に缶を開けた。
「はい、乾杯」
こちんと缶を当てて喉を潤す、その目前には満開の花。
やっぱりもうラストが近いのか、片付けを始めているところもちらほら。
沖田さんはその一角で何やら買うと、私に差し出した。
「はい。ビール、苦手でしょ」
缶チューハイ。
私がビール苦手なの、
気づいてた?
「ありがとう、ございます…?」
不思議な感覚に包まれたまま、どんどん先を行く背中を追いかける。
小走りする必要がないのは、気を遣ってくれてるからだろうか。
ーーーあの、沖田さんが?
全く状況が読めずにいると、沖田さんは「こっち」と言いながら暗闇の中へ曲がっていって、見失うまいと私はその背を追う、けれども。
どぉん、とお腹に響く音がして、
振り返ると咲いていた花火が、もう残り時間がないことを知らせて。
「あの…!」
「いいから」
沖田さんはどんどん道のない道を上っていって、そして。
「わ…」
人気のない小さな祠の前で止まった。
「いい場所でしょ?ほら、見て」
どっかりと草の上に座り込んで言うものだから、私も倣って隣に座り、すぐに感嘆した。
「綺麗…!」
木の間を縫って打ち上がった花火が、空にいっぱいに咲いていた。
「すごい、すご…!」
「秘密の場所なんだ。よく見えるでしょ」
いたずらっぽく笑って言いながら、沖田さんはさっき買った缶ビールを開ける。
私も同様に缶を開けた。
「はい、乾杯」
こちんと缶を当てて喉を潤す、その目前には満開の花。