花火大会に行こう!
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「おいおい、すっかり始まってるぜ」
「悪いな、屋台がバカ混みでよ…」
二人が両手いっぱいのお酒や屋台の食べ物を持って戻ってきたのは、開始からだいぶ時間が経ってからだった。
たこ焼き、焼きそば、焼き串、唐揚げにイカ焼きに鮎の塩焼きーーー
まさしくお祭りの屋台らしいご飯を囲って、より一層「夏祭り」感のある宴会が始まる。
宴も酣、花より団子。
思い思いに歓声を上げながら、打ち上がる花火を眺めていた頃。
それは盛り上がりも何度目かの小休止を迎えたとき。
「春ちゃん、ちょっと出店でも見に行こうか」
唐突に沖田さんは言ったかと思うと、
立ち上がってすたすたと行ってしまった。
「おい総司、もうすぐラストだぞー?」
平助君が声を掛けるけれど、全く聞こえていないかのように。
私はどうしたら、と慌てふためいて、
仕方なく沖田さんの後を走って追いかけることにした。
「沖田さん、待っ…」
歩きづらい浴衣で小股で駆け寄るけれど、意外にもすぐ追いついて。
「あれ、来てくれたんだ」
と予想しない言葉が返ってきた。
「だって、私に行こうかって…」
「言ってみただけ」
……本当に。
こうやって周りを困惑させる、天才だ。
「あの、もうすぐラストですし戻っ…」
「それじゃ、行こうか」
相変わらずこうやって、振り回される。
「悪いな、屋台がバカ混みでよ…」
二人が両手いっぱいのお酒や屋台の食べ物を持って戻ってきたのは、開始からだいぶ時間が経ってからだった。
たこ焼き、焼きそば、焼き串、唐揚げにイカ焼きに鮎の塩焼きーーー
まさしくお祭りの屋台らしいご飯を囲って、より一層「夏祭り」感のある宴会が始まる。
宴も酣、花より団子。
思い思いに歓声を上げながら、打ち上がる花火を眺めていた頃。
それは盛り上がりも何度目かの小休止を迎えたとき。
「春ちゃん、ちょっと出店でも見に行こうか」
唐突に沖田さんは言ったかと思うと、
立ち上がってすたすたと行ってしまった。
「おい総司、もうすぐラストだぞー?」
平助君が声を掛けるけれど、全く聞こえていないかのように。
私はどうしたら、と慌てふためいて、
仕方なく沖田さんの後を走って追いかけることにした。
「沖田さん、待っ…」
歩きづらい浴衣で小股で駆け寄るけれど、意外にもすぐ追いついて。
「あれ、来てくれたんだ」
と予想しない言葉が返ってきた。
「だって、私に行こうかって…」
「言ってみただけ」
……本当に。
こうやって周りを困惑させる、天才だ。
「あの、もうすぐラストですし戻っ…」
「それじゃ、行こうか」
相変わらずこうやって、振り回される。