花火大会に行こう!
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「っかーーー!!」
一瞬の静寂のあと、思い思いに感嘆の声を上げる。
私の喉も炭酸のほろ苦い味が通っていく。
「これが堪らねえんだよな…」
「暑さも和らぐぜ…」
しみじみと缶ビールを呷りながら、早速飲み会が開催だ。
とはいえそれは私たちだけじゃなく、周りのビニールシートでも既にそこかしこで宴会は始まっている。
「ていうかさ、おつまみは?」
ーーーう。
沖田さんの鋭い一言は、皆黙っていただけで思わずにはいなかっただろう。
「あ、私…遅れちゃったし、買ってきますよ!」
慌てて立ち上がろうとする、が。
「何言ってるの?春ちゃんが買い物なんかしに行ったらどこの男にナンパされるかもわからないでしょ。…ね?」
にこやかに私を止める沖田さんの圧。
「…わーったよ、行けばいいんだろ行けば」
「仕方ねえなぁ…」
立ち上がった原田さんと永倉さんに、
「追加のお酒も忘れないでね」なんてちゃっかり言い足して。
「さて…そろそろ始まるかな?」
沖田さんは寛ぎながらビールを飲みつつ、打ち上げ予定地を眺め始めた。
意外と、いつもの悪癖というよりは、楽しみにしていたのかも?
そんな横顔を眺めながら、私たちは談笑させてもらうことになった。
遠くから、アナウンスの声が聞こえる。
今か今かと湧き立つ声、そして。