カノジョ。
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「なんで………春ちゃんが……?」
誰が呼んだのか、永倉に抱えられて運ばれていく春を見ながら沖田は呟いた。
「…お前さ」
苦々しくも藤堂は口を開く。
「春がどれだけ傷付いたのかわかってんのかよ」
騒然とした中に立ち竦む。
集まってきた生徒の中には、カノジョの姿もあった。
「お前のことどんだけ好きだったと思ってんだよ!?」
「やめろ、平助―――」
「あいつの気持ち滅茶苦茶にして楽しいのかよ!!」
土方に押さえられて、藤堂は跪く。
堰を切ったように、カノジョが沖田に駆け寄ってきた。
「沖田せんぱっ……」
「……触らないで、くれるかな」
なんの感情もない目で、沖田はカノジョを振り払った。
「…土方先生、お説教なら後で聞きます。僕、ちょっと用があるんで」
「おい待て、総司!」
「……ごめんね、僕」
君のことなんか全然好きになれないや。
カノジョに囁いて、沖田は保健室へ向かった。
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