カイル達との旅、そして海底洞窟で救ったリオンの友達として彼の前に現れた貴女のお名前は…?
Never Ending Nightmare.ーshort storyー(第一章編)
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スキット1
【料理当番とお嫁さん】
カイル「ねぇねぇ!今日の料理当番誰だっけ?」
ロニ「あ?お前じゃなかったか?カイル。」
カイル「え?!そうだったっけ?ごめん、何の準備もしてないや!」
ロニ「おいおい…勘弁してくれよ…。どうするんだよ、今日の晩飯。」
「ん?今日の料理当番は私の番だったはずだけど、違ったかな?」
「いや、お前で合っている。」
『スノウの料理はどれも美味しそうですよね~!坊ちゃんの好みも分かってるし、いつでも(坊ちゃんの)お嫁に行けますね!』
「シャル…」(スッ)
『え?何ですかって…その手は何ですかぁあああああああ!!!!?』←(制裁)
カイル「ん?何か悲鳴が聞こえた気がする…?」
ロニ「俺には聞こえなかったぜ?空耳じゃないのか?」
「……ふふ、そうだね?」
スキット2
【料理当番とお嫁さん2】
リアラ「皆ー!ご飯が出来たわよー!」
カイル「あ!今日の料理当番ってリアラだったんだ!今日は何作ったの?」
リアラ「今日はカイルの好きなマーボカレーよ?」
カイル「やった!流石リアラ!」
「ふふ、カイルの好みも分かってるし、将来は立派なお嫁さんになれるね?」
リアラ「え?/// そ、そうかな?私…カイルのお嫁さんになれるかしら…?」
「勿論。リアラなら出来るよ。きっとね?そのマーボカレーもカイルの為に沢山練習したんだろう?その気持ちさえあれば彼にも伝わるさ。」
リアラ「スノウ…!うん、私頑張る!」
「ふふっ。その意気だ。」
「……。」
『スノウ~?スノウなら坊ちゃんのお嫁さんに…ってごめんなさぁぁぁああああい!!!!』←制裁
「ん?シャルティエ、何か言ったかい?」
「っ、何でもない!!!」
「???」
スキット3
【料理当番とお嫁さん3】
ナナリー「皆ー、ご飯が出来たよー?」
ロニ「お?今日はなんだ?」
ナナリー「全く…あんたってやつは…。食い意地だけはいっちょ前だね!」
ロニ「何だよ、男は皆そんなもんだろ?なぁ?ジューダス。」
「何故僕に聞く。他に聞く奴がいただろう?」
ロニ「いや、アイツは聞かなくても分かるだろ?他に男っていやぁ、お前しか居ねぇじゃねえか。」
ナナリー「はいはい。喧嘩は後にして、ご飯だから皆を呼んできて。」
ロニ「わぁったよ。行くぞ、ジューダス。」
「お前だけ行ってこい。」
ロニ「あ?!」
ナナリー「ほら、喧嘩しないの!」
「??? 皆、どうかしたのかな?」
ナナリー「スノウ!丁度良かった!カイルとリアラを呼んできてくれないかい?ご飯が出来たってね。」
「へぇ。今日はナナリーの番だったのか。じゃあ今日の夕食は美味だね?」
ナナリー「あんたはいっつも嬉しい事を言ってくれるね!じゃあスノウの分は多めに盛ってあげようかね!」
「ふふ。ありがとう?ナナリー。」
ロニ「あー…。ナナリーの料理はいっつも美味しいよなぁ!!」←棒読み
「……多めに盛って欲しいなら素直に言ったらどうだ?」
ナナリー「全く…本当だよ。今更言っても遅いって──」
ロニ「痛いっ痛い!!!」←関節技決められ中
「ふふっ!こっちはこっちで良いお嫁さんになれそうだね?」
「ふん…。尻に敷かれて、あいつも丁度いいんじゃないか?」
「ふふ。違いないね。」
ロニ「2人とも見てないで助けてくれぇぇぇ!!!」
スキット4
【恋バナ】
リアラ「ねぇ、恋バナって知ってる?」
ナナリー「なんだい?急に。」
「まさか、リアラからその言葉を聞くなんて、と思ってるよ。」
リアラ「その…/// 一度やってみたくて…。」
ナナリー「良いじゃないか!折角ならスノウの恋バナでも聞かせてもらおうかね!」
「え?私?」
ナナリー「他に誰がいるってんだい。」
「うーん…。話したいのは山々なんだが……。生まれてこのかた、私自身、恋というものをした事がないからね?」
「「え??」」
「?? 何で2人とも疑問形なのかな?」
ナナリー「え、いや……だって、ねぇ?リアラ。」チラッ
リアラ「えっと、その…。」チラッ
「……。」
『スノウってば……。』
「???」
スキット5
【恋バナ2】
リアラ「え、えっと……。じゃあスノウに聞くんだけど…。」
「ん?答えられる範囲なら答えるよ?」
リアラ「その…。今までに誰かを大切だと思ったことってない?」
「勿論、沢山あるよ。」
ナナリー「それだよ!それ!」
「え?どれ?」
ナナリー「それが恋ってヤツなんじゃないのかい?」
「ふふっ。それだったら私は、ナナリーやリアラにまで恋してる事になるね?」
「「あー…。(ごめん、ジューダス…)」」
「…………。」
『坊ちゃん…。2人から哀れみの目で見られてますよ…。』
「……ふん。」
スキット6
【恋バナ3】
「私の事より、2人は心に決めた人が居るんじゃないのかな?」
「「!!!」」
リアラ「えっと///」
ナナリー「アタシはいないよ。」
「ふふっ。そうなのかな?じゃあ、まだ気付いていないだけかもしれないね?」(にこり)
ナナリー「あ、あんなやつ…恋したってすぐに他の女の尻を追いかけるだけさ!」
「自覚はあるんだ?」
ナナリー「あ、いや、違っ///」
「ふふふっ!可愛いね?2人とも。恋する乙女は綺麗だ。」
ナナリー「か、からかわないでおくれ!」
リアラ「///」
「ふふっ…!本当……可愛くて、眩しいね……。」(遠い目)
「……。」
『(坊ちゃん…!言うなら今ですっ!!)』
リアラ「で、でも!スノウだって…大事だと、大切にしたいって思う人っているでしょ?私達以外で、よ?」
ナナリー「よくよく考えてみなよ。ひとり浮かばないかい?」
「……。」(思案中……)
『(長い…!)』
「私は……」
リアラ「!! うんうん…。」
ナナリー「ようやく、思いついたんだね。」
「……うん、やっぱり皆の事が大事で大事で仕方ないかな?」
「「……はぁ…。」」(ガックリ)
「ははっ。違った回答みたいで申し訳ないね?……でも、こればかりは……変わらないよ。永遠に。」
「……。」
『スノウ…。』
スキット7
【鼻歌の曲は?】
「~~~♪♪」(料理中)
リアラ「スノウがたまにする鼻歌って、私聞いた事がない曲なんだけど……ジューダスはこの曲知ってる?」
「僕も歌については詳しくはない。……だが以前あいつが一度、歌詞を伴って歌っていたことがある。スノウにとってあれは大事な歌なんだそうだ。」
リアラ「そうなのね…。とっても綺麗な歌よね。」
「……ふん、そうだな…。」
スキット8
【便利な回復技】
「お前ら気を付けろ!あの敵は麻痺させてくるぞ!」
カイル「し、しび、れる…!!」
ロニ「おい!!言われた傍からかかるやつがあるか!!誰か回復持ってねえか?!」
「__揺蕩う波の抱擁…、ディスペルキュア!!」
カイル「あ、ありがとう!スノウ!」
(戦闘終了後)
カイル「スノウ!さっきはありがとう!」
「?? 何かあったかな?」
ロニ「こいつの麻痺を治してやってただろ?俺からも礼を言うぜ。ありがとな。」
「あぁ、なるほど。そういう事か。…でも、お礼を言われるほどじゃないよ?」
ロニ「んなこたぁねえぜ?状態回復技ってのはアタモニ神団でもかなり貴重とされてたくらいだ。習得も並大抵じゃなかったはずだぜ?」
カイル「それにこの技、傷まで治ってるよね!すごいや!」
「!! ふふ。ありがとう2人とも。そんなに褒めてくれるなんて思わなかったよ。いつも自分では普通に使ってるからね。」
「他に状態異常回復技を覚えている奴もいないからな。お前が居ないと誰も回復出来ん。」
カイル「スノウがいないとオレら安心して前に出れないよ! いつもありがとう!スノウ!」
「……! うん。こちらこそだ。ありがとう、皆。」
スキット9
【通り雨に降られて】
__ザアァァァ!
カイル「うわ!雨だー!!」
ロニ「何はしゃいでんだよ!雨宿り出来る場所を探すぞ!」
リアラ「皆!こっちよ!」
カイル「うわっ、丁度いい所に小屋があったね!」
「(チラッ)……これはスコールだね。」
カイル「スコール?」
「一時的に降る大雨の事をスコールって言うんだ。もしかしたらこっちでは通り雨、って言った方が馴染み深いかな?」
ロニ「そうだな。通り雨ならよく聞くぜ。」
ナナリー「通り雨の後は大抵虹が出るもんだけどね。今回は出なさそうだよ。」
リアラ「……くしゅん」
「おやおや。風邪を引いたら洒落にならないね。___キュア。」
リアラ「ありがとうスノウ。何だか身体が暖かくなってきたわ。」
「どういたしまして。気休め程度だけど、このままよりは良いからね。」
カイル「リアラ、寒いの?こっちおいでよ、温めてあげる!」
リアラ「え?/// う、うん…!」
ロニ「はいはい。お腹いっぱいだぜ…。」
「ふふっ。そんな君も、ここに美人なお姉さんがいたら同じこと言ってたんじゃないのかな?」
ロニ「そりゃあ当たり前だろ!!どっかのオトコ女とは違うから…って、ナナリーさん?その手は…?」
ナナリー「問答無用!!」
ゴキッ、バキッ!
ロニ「いたたたたたっ!!!」
「ふん。自業自得だな。」
「ふふっ。私も悪い質問したね。反省、反省──」ブルッ
「……。」(スノウを睨んでいる)
「(まずいな…。体が冷えてきた…。手も段々……)」
「はぁ…。」(外套をかけてやる)
「!」
「……寒いならそう言え。それこそ風邪を引くぞ。」
「ありがとう。ジューダス。でも君も寒いんじゃないのかい?」
「着ていろ。」
「……ふふ。…じゃあ、有難く受け取らせて頂きますよ。」
「ふん。最初からそう言えばいいものを。」
スキット10
【たまの眠気】
「……。」
ロニ「? おいおい、こんな所でうたた寝してたら風邪引くぜ?」
「……。」スヤスヤ
「そこで何をしている。」
ロニ「お、ジューダス。今スノウがこんな所でうたた寝してやがるから声掛けたんだが…起きねえんだよ。」
「……後は僕がやる。」
ロニ「へいへい。任せましたよっと。」ササッ
「……おい。起きろ。スノウ。」
『全然起きませんねぇ?夜更かしでもしてたんでしょうか?』
「こいつの場合、それが有り得るから困るんだがな。……おい、スノウ!」
「……ん。……り、おん…?」
「寝惚けてないで、起きろ。」
『坊ちゃんは心配してるんですよ。夜更かししてるんじゃないかって。』
「…………まもる、から…」ボソッ
「…!」
「……だから……死な、…いで……」
『……うなされてますね…。』
「……。」
「わ…たしの……大切、な……人……」
「……。」
『坊ちゃん。きっとスノウの大切な人っていうのは坊ちゃんの事ですよ!』
「何を根拠に…」
『じゃなかったら、死なないでなんて言いませんよ。』
「……。」
「だから……ぜ、たいに……まも、る…から……」
「…………それはこっちの台詞だ。…馬鹿。」
スキット11
【ナンパの作法】
ロニ「スノウ…。」
「?? どうしたんだい?そんなに改まって。」
ロニ「お前がモネだった前提で聞きたい事がある…!!」
「!! (そうか…。彼は両親を神の眼の騒乱で亡くしている……。もしかしたら私に怒りをぶつけたいのかもしれない…。)……何でもどうぞ?」
「……。(こいつ、今更何を言うつもりだ?)」
ロニ「(土下座) 俺を弟子にして下さい!!」
「…………え?」
「は?」
『一体なんの話しなんですか?』
ロニ「ハイデルベルグの英雄…モネ・エルピス…!その英雄は女という女が寄ってくるという伝説の英雄だった…!!その、女をナンパ出来る秘訣をどうか俺に!!!」
「……はは…。なんだ、そんな事か。」ホッ
ロニ「俺にとったら“そんな事“なんかじゃねえ!!死活問題なんだよ!」
「(チラッ)えっと…?それは後ろを見てから言った方が良いと思うけど…?」
ロニ「は?なんだって後ろ……。なっ、ナナリーさん?その手はなんでしょうかって…やっぱりそうですよねぇええええええ!!!」ボキッバキッ
「……ははは…。」
「…はっ!」
『まぁ、自業自得ですよね…。』
スキット12
【ナンパの作法2】
ロニ「はぁ、はぁ…!なんだってあんな所にあのオトコ女がいたんだ…!」
「君も鈍いね?」
ロニ「は?なんの事だよ。」
「……こっちの話。…で?私がモネだと知ってそれを聞くって事は、君は女性にナンパしたいって事なのかい?」
ロニ「それ以外何があんだよ!俺は美人なお姉さんを引っ掛けるんだ…!」
「……。あまりオススメはしないけどね。」
ロニ「そこをなんとか…!モネ先生っ!!」
「ははっ。後でどうなっても知らないよ?」
ロニ「あぁ!後のことは何とかするからよ!」
「……本当かなぁ?」
ロニ「おう!」
「まぁ、じゃあ教えるけど…。……まずは女性の瞳を真っ直ぐ見つめるんだ。」
「……何故僕で実践する…?」
「レディがいるから、丁度いいと思って。」
「だから!僕はレディじゃないと──」
ロニ「お前はちゃんと大人しくしてろ!!俺の将来のためなんだぞ!!」
「……。」(引いた目でロニを見る)
「続けるよ?」
ロニ「ああ!頼むっ!」
「それから女性の頬へ手をそっと添える。(ジューダスの頬に手を添える)……この時、目を逸らしてはいけないよ?」
ロニ「ふむふむ。なるほど。」
「そして、優しく微笑むんだ。でないと、相手が怖がってるかもしれないからね?そこだけは気をつけて。」
ロニ「ふむふむ…」
「っ///(いつまでやらせる気だ…!)」
『(坊ちゃん…!頑張って…!!)』
「レディ?今日も君は素敵だね?その紫水晶のような瞳…とても吸い込まれそうだよ。君のその瞳は今……どこに向けられてる?」
「っ!!」(ダッシュで逃げた)
ロニ「(あー…。あいつには悪い事したな……。)そんなんで行けるのか?」
「まぁこれは、臆病だったり奥手な女性に対しては有効だけど、君の言う美人なお姉さん相手ならこれをやると逆手に取られるよ。向こうに主導権を握られるから注意するように。」
ロニ「おぉ…!!流石モネ様っ!!俺、お前が仲間で本当良かった…!!」
「!! ははっ!大袈裟だよ。」
ロニ「ま…、後でジューダスには謝っておけよ?」
「?? 私はいつもあんな感じだけど?」
ロニ「……。……ご愁傷さまだ…、ジューダス…。」