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「え、理鶯さん、ここって…」
「ああ、いつしかいっしょにテレビを見ていたとき、行ってみたいと言っていただろう」
3月14日、ヨコハマのとある駅の近く。予定を空けておいてほしい、と理鶯さんに言われて、駅で待ち合わせ。いつもの服ではなく、たまに見せてくれる理鶯さんの洋服姿は、どうしたっていつもより胸が高鳴る。
理鶯さんが連れてきてくれたこのお店はテレビで紹介されるほどの有名店で、なかなか予約が取れないことで有名だった。しかも、行きたいと言ったのは自分がそう言ったことを忘れかけていたほど前の話。理鶯さんの記憶力に驚くと同時に、覚えていてくれたことが嬉しかった。
「…もう気が変わってしまっただろうか?」
「あ、違うんです、びっくりして…ずっと来てみたかったので、嬉しいです」
「そうか、ならば良かった。では、中に入ろう」
ふわりと微笑みドアを開けてくれる理鶯さん。ありがとうございます、と言って中に入ればいい匂いが鼻をかすめる。砂糖のように甘い、一日のはじまり。
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