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「……あれ、いない……?」
2日間のライブが終わったあと、理鶯さんは私の家に泊まりに来た。
理鶯さんはまだまだ体力に余裕があるようで、昨日の夜のワークアウトも軽々こなし、いまも朝のワークアウトに出かけているらしい。
とりあえず身支度を整えて、朝食の準備に取り掛かろう。
.
「おはよう、紬。ただいま戻ったぞ」
「あ、理鶯さん!おはようございます。おかえりなさい」
「どうした。声が掠れているな」
「あはは……ライブで声出しすぎちゃったみたいです」
私が言うと、一瞬驚いた表情になった理鶯さんは、その大きな手で頭を撫でてきた。
「えっ、あの……?」
「そこまでしてくれたこと、光栄に思う。感謝する」
「いえ……」
理鶯さんに喜んでもらえることは嬉しいのだけど、なんだか照れくさい。
視線を下に向けたままでいると、そういえばいいものを持っていた、と上からの声。
理鶯さんのいいものって、大体私にとっていいものではないんだけど……
鞄の中から何かを探す様子をドキドキしながら見つめる。
しかし、理鶯さんが差し出してきたのは意外なものだった。
「それって……」
「うん、以前に紬が教えてくれたものだ」
私が理鶯さんにおすすめしたのど飴。
覚えててくれて、しかも気に入ってストックをたくさん持っていたらしい。
「ライブのために多めに買っていたからな。遠慮せず受け取るといい」
「ありがとうございます……」
そのあと理鶯さんには、腕を痛めていることも言い当てられて、マッサージをしてくれた。
私は楽しませてもらっただけなのにと申し訳なく思いながらも、今はこの優しさに甘えることにしたのだった。
.
22.09.18
2日間のライブが終わったあと、理鶯さんは私の家に泊まりに来た。
理鶯さんはまだまだ体力に余裕があるようで、昨日の夜のワークアウトも軽々こなし、いまも朝のワークアウトに出かけているらしい。
とりあえず身支度を整えて、朝食の準備に取り掛かろう。
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「おはよう、紬。ただいま戻ったぞ」
「あ、理鶯さん!おはようございます。おかえりなさい」
「どうした。声が掠れているな」
「あはは……ライブで声出しすぎちゃったみたいです」
私が言うと、一瞬驚いた表情になった理鶯さんは、その大きな手で頭を撫でてきた。
「えっ、あの……?」
「そこまでしてくれたこと、光栄に思う。感謝する」
「いえ……」
理鶯さんに喜んでもらえることは嬉しいのだけど、なんだか照れくさい。
視線を下に向けたままでいると、そういえばいいものを持っていた、と上からの声。
理鶯さんのいいものって、大体私にとっていいものではないんだけど……
鞄の中から何かを探す様子をドキドキしながら見つめる。
しかし、理鶯さんが差し出してきたのは意外なものだった。
「それって……」
「うん、以前に紬が教えてくれたものだ」
私が理鶯さんにおすすめしたのど飴。
覚えててくれて、しかも気に入ってストックをたくさん持っていたらしい。
「ライブのために多めに買っていたからな。遠慮せず受け取るといい」
「ありがとうございます……」
そのあと理鶯さんには、腕を痛めていることも言い当てられて、マッサージをしてくれた。
私は楽しませてもらっただけなのにと申し訳なく思いながらも、今はこの優しさに甘えることにしたのだった。
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