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初めての単独ライブの翌日。
日がすっかり昇ってしまっても、左馬刻さんが起きる気配はない。
ライブ中の左馬刻さんは、本当にかっこよかった。
息をするのも忘れそうになるくらいの迫力とか、楽しくて思わず口角が上がってしまってる表情とか、銃兎さんと理鶯さんを見つめる穏やかな眼差しとか。
思い出すだけで、勝手に頬が緩んでしまう。
「何朝からニヤニヤしてんだよ」
「あ、起こしちゃいましたか?すみません。ライブのレポート見てたんですよ」
「はっ、そんなに良かったかよ?」
「もちろんですよ!毎週でも見たいくらい!」
そうかよ、と満足そうに笑う左馬刻さん。
すると腕が伸びてきて、ぐい、と抱き寄せられる。
「じゃあ、次に向けて英気を養うために、紬チャンに癒してもらわねぇとな?」
「え、あの、左馬刻さん!?」
今にも唇が触れそうな至近距離。
すべてを見透かされそうな赤い瞳から、目が逸らせない。
「物欲しそうな顔してんじゃねぇよ」
「なっ……!」
触れるだけのキスをすると、サッと起き上がる左馬刻さん。
ほんとに勝手なんだからこの人は……!
「そんなんじゃないですからっ!」
「よく言うわ。ホラ、さっさと起きてコーヒー淹れろ」
……この人といっしょにいると、いい意味でも悪い意味でも振り回される。
でもそれが嫌だなんて、微塵も思わない。
左馬刻さんのそばにいられる、私だけの特権。
.
22.09.10
日がすっかり昇ってしまっても、左馬刻さんが起きる気配はない。
ライブ中の左馬刻さんは、本当にかっこよかった。
息をするのも忘れそうになるくらいの迫力とか、楽しくて思わず口角が上がってしまってる表情とか、銃兎さんと理鶯さんを見つめる穏やかな眼差しとか。
思い出すだけで、勝手に頬が緩んでしまう。
「何朝からニヤニヤしてんだよ」
「あ、起こしちゃいましたか?すみません。ライブのレポート見てたんですよ」
「はっ、そんなに良かったかよ?」
「もちろんですよ!毎週でも見たいくらい!」
そうかよ、と満足そうに笑う左馬刻さん。
すると腕が伸びてきて、ぐい、と抱き寄せられる。
「じゃあ、次に向けて英気を養うために、紬チャンに癒してもらわねぇとな?」
「え、あの、左馬刻さん!?」
今にも唇が触れそうな至近距離。
すべてを見透かされそうな赤い瞳から、目が逸らせない。
「物欲しそうな顔してんじゃねぇよ」
「なっ……!」
触れるだけのキスをすると、サッと起き上がる左馬刻さん。
ほんとに勝手なんだからこの人は……!
「そんなんじゃないですからっ!」
「よく言うわ。ホラ、さっさと起きてコーヒー淹れろ」
……この人といっしょにいると、いい意味でも悪い意味でも振り回される。
でもそれが嫌だなんて、微塵も思わない。
左馬刻さんのそばにいられる、私だけの特権。
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22.09.10