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*原稿を終えた幻太郎にひさびさに会いに行く話
部屋に入って目の前に広がる光景に、思わずうわ、と声が出た。
原稿用紙が散らかった部屋はまるで白い海。
「幻太郎、どこ?」
「…小生は…ここですよ…」
声はすれども姿は見えず。
とりあえず机の上を片付けようと近づくと、何かに当たる。
「っ!?びっっくりしたぁ…こたつの中で死んでるかと思った」
「紬と死ねるならこたつの中でもかまわないです…」
「物騒なこと言ってないで早く片付けるよ、ほら、そこどいて」
机の上に手を伸ばそうとしゃがんで膝をつく。
すると、急に伸びてくる幻太郎の手。
「ひゃっ!?」
お腹に手を回されてくすぐったくて、思わず声が出てしまう。
「紬、小生の隣にきてください」
私を見上げる幻太郎と目が合って、心臓が跳ねる。
「…っ、ちょっとだけだからね」
こたつの中に入って寝転ぶと、すぐに幻太郎につかまえられて。
ぎゅっと力を込めて抱きしめられると、やっぱり嬉しいと感じる。
「ずっと会いたかったんですよ、紬に」
「っ…」
耳元でぽそりと呟かれた言葉。
今それ言うのずるい……
「そんなこと言って、片付け後回しにしようとしてるでしょ…」
「そんなこととは酷いですねえ……意地を張っているのは紬でしょう?さっきぴくりと反応したの、気づいてないとでも?」
「う…」
「もっと、紬に触れたい」
もう、言い訳できないほどに顔が熱い。
視線を絡ませて、目を閉じる。
片付けは、もうすこしだけ、あとでいっか。
.
部屋に入って目の前に広がる光景に、思わずうわ、と声が出た。
原稿用紙が散らかった部屋はまるで白い海。
「幻太郎、どこ?」
「…小生は…ここですよ…」
声はすれども姿は見えず。
とりあえず机の上を片付けようと近づくと、何かに当たる。
「っ!?びっっくりしたぁ…こたつの中で死んでるかと思った」
「紬と死ねるならこたつの中でもかまわないです…」
「物騒なこと言ってないで早く片付けるよ、ほら、そこどいて」
机の上に手を伸ばそうとしゃがんで膝をつく。
すると、急に伸びてくる幻太郎の手。
「ひゃっ!?」
お腹に手を回されてくすぐったくて、思わず声が出てしまう。
「紬、小生の隣にきてください」
私を見上げる幻太郎と目が合って、心臓が跳ねる。
「…っ、ちょっとだけだからね」
こたつの中に入って寝転ぶと、すぐに幻太郎につかまえられて。
ぎゅっと力を込めて抱きしめられると、やっぱり嬉しいと感じる。
「ずっと会いたかったんですよ、紬に」
「っ…」
耳元でぽそりと呟かれた言葉。
今それ言うのずるい……
「そんなこと言って、片付け後回しにしようとしてるでしょ…」
「そんなこととは酷いですねえ……意地を張っているのは紬でしょう?さっきぴくりと反応したの、気づいてないとでも?」
「う…」
「もっと、紬に触れたい」
もう、言い訳できないほどに顔が熱い。
視線を絡ませて、目を閉じる。
片付けは、もうすこしだけ、あとでいっか。
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