SS
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「(やっぱり降ってきちゃったか…)」
最寄り駅まで帰ってきて地上に出てみれば、傘を差して行き交う人たち。
そういえば夜から雨って天気予報で言ってたような言ってなかったような。
でもそこまで強い雨じゃないし、たった数分の距離。
ビニール傘を買うのももったいなくて、そのまま早足で帰り道を歩いた。
.
「やっぱりけっこう濡れちゃった…」
やっとマンションのエントランスに着いたときには、さすがにちょっと後悔するくらいには濡れてしまっていた。
早く入って拭かないと…そう思いながらエレベーターで上がって廊下に出ると、そこによく見慣れた彼の姿。
「獄さん!」
「おう、紬…ってお前、びしょ濡れじゃねえか…」
「あはは…獄さん、きょうは早かったんですね」
「傘持ってねえなら連絡すりゃよかっただろ…」
「獄さんまだ終わってないだろうなって思って…そこまで降ってなかったし」
まさかもう獄さんが帰ってきてるなんて…恥ずかしいところ見られちゃったな。
ため息をついた獄さんの手が頭に伸びてきて、思わず目を瞑る。
「社会人がこんな真似すんじゃねえよ…風邪ひいて会社に迷惑かけたらどうすんだ。ほら、拭いてやるから早く中入れ」
ぽん、と頭に手を乗せた獄さん。
そんなことを言ってくれるとは思わなくて、怒られたのに嬉しくなってしまった私は、獄さんの手をとって家の中へ入った。
fin.
最寄り駅まで帰ってきて地上に出てみれば、傘を差して行き交う人たち。
そういえば夜から雨って天気予報で言ってたような言ってなかったような。
でもそこまで強い雨じゃないし、たった数分の距離。
ビニール傘を買うのももったいなくて、そのまま早足で帰り道を歩いた。
.
「やっぱりけっこう濡れちゃった…」
やっとマンションのエントランスに着いたときには、さすがにちょっと後悔するくらいには濡れてしまっていた。
早く入って拭かないと…そう思いながらエレベーターで上がって廊下に出ると、そこによく見慣れた彼の姿。
「獄さん!」
「おう、紬…ってお前、びしょ濡れじゃねえか…」
「あはは…獄さん、きょうは早かったんですね」
「傘持ってねえなら連絡すりゃよかっただろ…」
「獄さんまだ終わってないだろうなって思って…そこまで降ってなかったし」
まさかもう獄さんが帰ってきてるなんて…恥ずかしいところ見られちゃったな。
ため息をついた獄さんの手が頭に伸びてきて、思わず目を瞑る。
「社会人がこんな真似すんじゃねえよ…風邪ひいて会社に迷惑かけたらどうすんだ。ほら、拭いてやるから早く中入れ」
ぽん、と頭に手を乗せた獄さん。
そんなことを言ってくれるとは思わなくて、怒られたのに嬉しくなってしまった私は、獄さんの手をとって家の中へ入った。
fin.