短編
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※最後微裏っぽい
夜中、ベッドに寝転びながら眺めるSNS。
友達が旦那さんと子供と写ってる写真とか、恋人との写真とか、楽しそうな写真が並んでるタイムライン。
寂しくない、といえば嘘になるけど、銃兎さんはいつもヨコハマの街を守るために奔走してくれているんだから…
会いたい。
こんなこと送ってしまったら迷惑でしかないだろう。
銃兎さんとのメッセージ画面に打ち込んだ文字を、一文字ずつ消した。
つもりだった。
朝目覚めて、開きっぱなしだった銃兎さんとのトーク画面をぼんやりと眺める。
「え!?」
消したつもりの「会いたい」の文字。
それはしっかり送信されていて、銃兎さんからは「分かった」の返事。
誤操作で、送っちゃったんだ……
とりあえず起きてリビングに入ると。
「おはようございます。合鍵、使わせていただきましたよ」
「…!?」
今週は会えそうにないと言っていた銃兎さんが目の前にいる。
まだ夢の中かと思って目を擦るけど、どうやら現実のことみたいで。
「なんで…」
「なんでって…紬が会いたいと言ったからですよ」
「…え、それだけ?」
「それだけ、って…大事なことですよ?」
そう言って距離を縮める銃兎さん。
「言わなかったら、私に会わなくても平気なのかって思いますし……他に気になる奴が、とか…」
「そんなこと絶対ないです…でも、銃兎さんもそんなこと思うんですね」
「当たり前でしょう…あなたが常日頃から私のことを優先して考えてくれていることは知っています。だから、あなたに何を言われても我儘だとは思いません。…いつも寂しい思いをさせて本当に悪い」
銃兎さんにぎゅっと抱き寄せられる。
恋しかった銃兎さんのにおい。
久しぶりの安心感に胸の奥がじわ、とあたたかくなる。
「銃兎さん…っ」
背中をぎゅっと抱きしめ返すと、銃兎さんは優しく微笑んだ。
そして、しばらく何も言わずに抱きしめてくれた。
「ちゃんと甘えられるじゃないですか」
「…甘えついでに、もういっこいいですか」
「はい、どうぞ」
「ちゅーしたい…です」
「ふふ、いいですよ」
銃兎さんの顔が近づいてきて目を瞑ると、優しく触れるようなキスをしてくれた。角度を変えて、何度も重ねる。
「素直に甘えてくるの、とても可愛いですね」
笑みを浮かべたままそんなことを言う銃兎さん。
改めて言われると、くすぐったくて恥ずかしい。
今度は銃兎さんの手が腰に伸びてきて、ぐいと引き寄せられた。
「…キス以上のことは、したくありませんか?」
「それ…は…っ」
あくまで私に言わせるつもりだ…聞き方がいやらしい。
口ごもらせていると、「ん?」と顔を覗き込んでくる。
「っ、したい、です…」
「私もですよ、紬。あなたを抱きたいです」
「…っ!」
直接的な言葉と、真っ直ぐな視線を向けられて銃兎さんに横抱きにされる。
「朝ごはんは、あとでいいですか?」
「…今食べたいって言ったら?」
「お断りします」
こんな顔できたんですね、と言いたくなるくらいの爽やかな笑顔。
さっき出てきたばかりの寝室へ、今度は銃兎さんといっしょに戻っていくのだった。
fin.
夜中、ベッドに寝転びながら眺めるSNS。
友達が旦那さんと子供と写ってる写真とか、恋人との写真とか、楽しそうな写真が並んでるタイムライン。
寂しくない、といえば嘘になるけど、銃兎さんはいつもヨコハマの街を守るために奔走してくれているんだから…
会いたい。
こんなこと送ってしまったら迷惑でしかないだろう。
銃兎さんとのメッセージ画面に打ち込んだ文字を、一文字ずつ消した。
つもりだった。
朝目覚めて、開きっぱなしだった銃兎さんとのトーク画面をぼんやりと眺める。
「え!?」
消したつもりの「会いたい」の文字。
それはしっかり送信されていて、銃兎さんからは「分かった」の返事。
誤操作で、送っちゃったんだ……
とりあえず起きてリビングに入ると。
「おはようございます。合鍵、使わせていただきましたよ」
「…!?」
今週は会えそうにないと言っていた銃兎さんが目の前にいる。
まだ夢の中かと思って目を擦るけど、どうやら現実のことみたいで。
「なんで…」
「なんでって…紬が会いたいと言ったからですよ」
「…え、それだけ?」
「それだけ、って…大事なことですよ?」
そう言って距離を縮める銃兎さん。
「言わなかったら、私に会わなくても平気なのかって思いますし……他に気になる奴が、とか…」
「そんなこと絶対ないです…でも、銃兎さんもそんなこと思うんですね」
「当たり前でしょう…あなたが常日頃から私のことを優先して考えてくれていることは知っています。だから、あなたに何を言われても我儘だとは思いません。…いつも寂しい思いをさせて本当に悪い」
銃兎さんにぎゅっと抱き寄せられる。
恋しかった銃兎さんのにおい。
久しぶりの安心感に胸の奥がじわ、とあたたかくなる。
「銃兎さん…っ」
背中をぎゅっと抱きしめ返すと、銃兎さんは優しく微笑んだ。
そして、しばらく何も言わずに抱きしめてくれた。
「ちゃんと甘えられるじゃないですか」
「…甘えついでに、もういっこいいですか」
「はい、どうぞ」
「ちゅーしたい…です」
「ふふ、いいですよ」
銃兎さんの顔が近づいてきて目を瞑ると、優しく触れるようなキスをしてくれた。角度を変えて、何度も重ねる。
「素直に甘えてくるの、とても可愛いですね」
笑みを浮かべたままそんなことを言う銃兎さん。
改めて言われると、くすぐったくて恥ずかしい。
今度は銃兎さんの手が腰に伸びてきて、ぐいと引き寄せられた。
「…キス以上のことは、したくありませんか?」
「それ…は…っ」
あくまで私に言わせるつもりだ…聞き方がいやらしい。
口ごもらせていると、「ん?」と顔を覗き込んでくる。
「っ、したい、です…」
「私もですよ、紬。あなたを抱きたいです」
「…っ!」
直接的な言葉と、真っ直ぐな視線を向けられて銃兎さんに横抱きにされる。
「朝ごはんは、あとでいいですか?」
「…今食べたいって言ったら?」
「お断りします」
こんな顔できたんですね、と言いたくなるくらいの爽やかな笑顔。
さっき出てきたばかりの寝室へ、今度は銃兎さんといっしょに戻っていくのだった。
fin.