短編
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「独歩〜、疲れた…」
「おかえり、紬」
週末、俺が珍しく早く帰れたと思ったら、逆に紬はずいぶん遅い時間に帰ってきた。
すっかり甘えモードになった紬の頭を撫でながら話を聞いていると、かなりしんどい一日だったらしい。
明日の朝は、ひさびさにアレを作ってみるか…
.
AM7:00。
俺のスマホのアラームが鳴っても、紬が起きる気配は全くない。
気持ちよさそうに眠っている紬を横目に、そっとベッドから降りて寝室を出た。
.
「こんなもんか…?もうちょっと焦げてたほうが好みだったっけ…」
いつもは焼くだけの食パンを、卵液に浸してフライパンにのせて。
たまーに食べるフレンチトーストのおいしさを思い出して作ってみた。
紬も好きだって言ってたしな。
「あれ、なんか甘いにおいする…?」
もうすぐ完成という絶妙なタイミングで起きてきた紬に笑いかけながら、朝の挨拶を交わす。
キッチンに入ってきてフライパンを覗き込んだ紬は、眠そうにしていた顔をぱあっと明るくさせた。
「フレンチトースト…!早起きして作ってくれたんだ」
「なんか無性に食いたくなってさ。もうできるから、準備してこいよ」
「うん!」
ぱたぱたと軽い足取りで洗面所に向かった紬。
あの嬉しそうな顔を見れただけで、作って良かったって思えるな…
.
「「いただきます」」
二人でいっしょに手を合わせたあと、さっそくフレンチトーストを食べ始める紬。
何も間違えてないはずだから、並の味にはなってると思う…たぶん。
「うん、おいしい !」
「そうか、よかった…」
そう紬が笑顔で言ってくれたから、なんだかほっとした。
紬に喜んでもらいたくて作ったからな…
「昨日、仕事大変だっただろ?だから、甘いもの食べてちょっとでも元気になってくれたらと思って」
「…!ありがとう、独歩…」
そのあと紬は、独歩も大変なのに、と続けた。
でも俺は、紬の支えもあってなんとかやれてるから。
紬が大変なときは、俺が支えてやりたい。
紬が笑顔になれるなら、毎週だって早起きする。
だからこれからも、この先も、ずっと俺の隣にいて笑っていてほしい。
fin.
「おかえり、紬」
週末、俺が珍しく早く帰れたと思ったら、逆に紬はずいぶん遅い時間に帰ってきた。
すっかり甘えモードになった紬の頭を撫でながら話を聞いていると、かなりしんどい一日だったらしい。
明日の朝は、ひさびさにアレを作ってみるか…
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AM7:00。
俺のスマホのアラームが鳴っても、紬が起きる気配は全くない。
気持ちよさそうに眠っている紬を横目に、そっとベッドから降りて寝室を出た。
.
「こんなもんか…?もうちょっと焦げてたほうが好みだったっけ…」
いつもは焼くだけの食パンを、卵液に浸してフライパンにのせて。
たまーに食べるフレンチトーストのおいしさを思い出して作ってみた。
紬も好きだって言ってたしな。
「あれ、なんか甘いにおいする…?」
もうすぐ完成という絶妙なタイミングで起きてきた紬に笑いかけながら、朝の挨拶を交わす。
キッチンに入ってきてフライパンを覗き込んだ紬は、眠そうにしていた顔をぱあっと明るくさせた。
「フレンチトースト…!早起きして作ってくれたんだ」
「なんか無性に食いたくなってさ。もうできるから、準備してこいよ」
「うん!」
ぱたぱたと軽い足取りで洗面所に向かった紬。
あの嬉しそうな顔を見れただけで、作って良かったって思えるな…
.
「「いただきます」」
二人でいっしょに手を合わせたあと、さっそくフレンチトーストを食べ始める紬。
何も間違えてないはずだから、並の味にはなってると思う…たぶん。
「うん、おいしい !」
「そうか、よかった…」
そう紬が笑顔で言ってくれたから、なんだかほっとした。
紬に喜んでもらいたくて作ったからな…
「昨日、仕事大変だっただろ?だから、甘いもの食べてちょっとでも元気になってくれたらと思って」
「…!ありがとう、独歩…」
そのあと紬は、独歩も大変なのに、と続けた。
でも俺は、紬の支えもあってなんとかやれてるから。
紬が大変なときは、俺が支えてやりたい。
紬が笑顔になれるなら、毎週だって早起きする。
だからこれからも、この先も、ずっと俺の隣にいて笑っていてほしい。
fin.