▽神宮寺寂雷（釣り）

「実は、いつかいっしょにやってみたいと思っていたんだ。だから紬から言ってくれたときは本当に嬉しかったんだよ」

運転しながらそう打ち明けてくれた彼。
その言葉どおりいつもより饒舌になって、基本の基本から教えてくれる。

「すごい！釣れたじゃないか。私もとても嬉しいよ。そうだ、記念に写真を撮らないかい？」

はじめてでも楽しくできたのは、誰でもない彼のおかげです＊


▽伊弉冉一二三（料理）

料理苦手だけど、作ってみたいと彼に言ってみると。

「まじ！？じゃあいっしょに作ってみよー！」

とことん丁寧に、優しく教えてくれる彼。
その優しさに、なんだか泣きそうになってしまい。

「ちょ、どした！？申し訳ないとか思う必要全然ねーよ？……紬はさ、俺っちが苦手を克服するのを応援してくれてるっしょ？お返しするのは当然じゃん？」

そう笑顔で言ってくれる彼が愛おしくて。
いっしょに作った料理はもちろん成功するし、とびきり美味しい。


▽観音坂独歩（観葉植物）

「えっ、いっしょに行ってくれるのか……？」

新しい観葉植物が欲しいな、と呟いた彼に「見に行こうか？」と言うと、ぱあっと明るい顔になる。

「じゃあ、ついでに昼もどこかで食べないか？紬はなにが食べたい？」

何にしようか、と二人で考える時間も楽しい。
いっしょに買った観葉植物を眺める彼の顔は、いつも綻んでいて。



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22.07.31