書き散らし
原神・書きたいとこだけ
2026/07/17 13:33目が覚めたら目の前に死体と煙の立つ銃があった。銃は自分の手に。震える手から銃が滑り落ちる。光が集まり手の中に眩いオーブが乗る。綺麗だなと、ぼんやり思った。バタバタと足音が近づく。おぼつかない動作で武器を手繰り寄せる。所作は、自然に出来ていた。木陰から出てきた人影を撃った。躊躇いはなかった。黒衣の男の肩が風圧で吹っ飛ぶ。ヘンだ。銃の威力じゃない。こわい「気をつけろ、神の目持ちだ」仲間が武器を構えて取り囲む「まだガキだ、一気にやるぞ」脚が動かない。最悪だ。なんで、なんでなんで。こんな、何もわからず。なんで。だれの、せいだ。おまえ、か?
絶望だった、のかもしれない。怒りだった、のかもしれない。嘆き、かもしれない。八つ当たり、かもしれない。全部全部、弾丸に込めるように、ぶつけるように引き金を引いた。襲いくる黒衣の男たちを、正確に急所を撃ち抜いていく。悲鳴、呻き、怒号。バタバタ倒れる、人、ヒト、肉、ひと、肉、にく、ニク。剣を振り上げる腕を狙う。魔法を放とうとする顎を吹き飛ばす。接近する脚を貫く。背後からくる攻撃を避け、至近距離でこめかみに銃口を当てる。何も感じない。頭蓋を貫通したその場所から、勢いよく炎が吹き上げた。一瞬で、焼き尽くす。ツーンとした鉄が焦げる匂い。
炭化した粉塵が目に入って、瞬きをすると、まつ毛がひっついて、開けられなくなった。私は倒れ込んで、仰向けになりながらずっとずっと目を擦った。擦っても擦ってもベタベタは取れなくて、目が乾いて、痛くて、生理反応で体液が出ても目を擦った。ぬるい体液が滑り出してようやく、ベタベタが取れた。擦るのをやめた。静かになった。私の周りには誰もいない。焦げた匂いは夜の森の風に拐われて消えていった。手の中の銃身だけが、まだ暖かかった。
私はその後眠ったのだと思う。顔を拭われて、綺麗なった瞼は簡単に開き、知らない天井を映した。何を考えるより先にアレを探す。シーツに手を滑らせ、探したが見つからない。
不安に駆られる私の頭上から声が落ちる。
「探してるのはこれか?」
大きな大きな男だった。金髪に、精悍な顔。身の丈にあった太い腕と、それに続く大きな手に探していたものを弄んでいた。
「おっと」
手を伸ばすもひょいとかわされる。
「悪いが、簡単には渡せない」
男をじっと見つめる。この男は敵か?それとも……。
「そんな顔しても駄目だ。まずは……」
男が手甲をしていない手を動かした。私はわずかに身構えた。
「俺の名前はファルカだ。お嬢さんの名前を教えてくれないか?」
男は、ファルカはにっかり笑って、そう言った。
窓辺に差す朝の日差しより眩しくて、私は目を細めた。握手は、握り返さない。私は生きている。助け出された。助かった。部屋の中はこんなに明るくて眩しいのに、救いはあったのに、私は深く沈んで戻れない。喜びはない。この世界に、愛着が湧かない。
絶望だった、のかもしれない。怒りだった、のかもしれない。嘆き、かもしれない。八つ当たり、かもしれない。全部全部、弾丸に込めるように、ぶつけるように引き金を引いた。襲いくる黒衣の男たちを、正確に急所を撃ち抜いていく。悲鳴、呻き、怒号。バタバタ倒れる、人、ヒト、肉、ひと、肉、にく、ニク。剣を振り上げる腕を狙う。魔法を放とうとする顎を吹き飛ばす。接近する脚を貫く。背後からくる攻撃を避け、至近距離でこめかみに銃口を当てる。何も感じない。頭蓋を貫通したその場所から、勢いよく炎が吹き上げた。一瞬で、焼き尽くす。ツーンとした鉄が焦げる匂い。
炭化した粉塵が目に入って、瞬きをすると、まつ毛がひっついて、開けられなくなった。私は倒れ込んで、仰向けになりながらずっとずっと目を擦った。擦っても擦ってもベタベタは取れなくて、目が乾いて、痛くて、生理反応で体液が出ても目を擦った。ぬるい体液が滑り出してようやく、ベタベタが取れた。擦るのをやめた。静かになった。私の周りには誰もいない。焦げた匂いは夜の森の風に拐われて消えていった。手の中の銃身だけが、まだ暖かかった。
私はその後眠ったのだと思う。顔を拭われて、綺麗なった瞼は簡単に開き、知らない天井を映した。何を考えるより先にアレを探す。シーツに手を滑らせ、探したが見つからない。
不安に駆られる私の頭上から声が落ちる。
「探してるのはこれか?」
大きな大きな男だった。金髪に、精悍な顔。身の丈にあった太い腕と、それに続く大きな手に探していたものを弄んでいた。
「おっと」
手を伸ばすもひょいとかわされる。
「悪いが、簡単には渡せない」
男をじっと見つめる。この男は敵か?それとも……。
「そんな顔しても駄目だ。まずは……」
男が手甲をしていない手を動かした。私はわずかに身構えた。
「俺の名前はファルカだ。お嬢さんの名前を教えてくれないか?」
男は、ファルカはにっかり笑って、そう言った。
窓辺に差す朝の日差しより眩しくて、私は目を細めた。握手は、握り返さない。私は生きている。助け出された。助かった。部屋の中はこんなに明るくて眩しいのに、救いはあったのに、私は深く沈んで戻れない。喜びはない。この世界に、愛着が湧かない。
