エスケープ大作戦!
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「っと、大丈夫か?ちとスピードが出過ぎたか。シュートシティを離れるまでの辛抱だから、しっかり捕まっててくれ」
フラフラしていると、すかさず後ろにいたキバナさんが支えてくれた。捕まると言っても未だこんらん状態にある頭ではどこに捕まるのかが判断つかず、とりあえず支えてくれているキバナさんのパーカーの裾をしっかり握ってみた。
「!!!!!い、いや、掴むのは俺様じゃなくてフライゴンの方を言ってたつもりだったんだが……」
『え?わ、わああすみません!お邪魔しました!!』
言われてみればフライゴンの首元に前のめりの姿勢で捕まっていた方がよっぽど安全じゃないか!すかさず姿勢を起こしフライゴンの首元に掴もうとする。が、キバナさんがフライゴンを掴んでいない方の腕で私を囲み、阻止されてしまった。
「きっキバナさんんんぅ」
『あんま喋ってると舌噛んじまうぞ。もう少しでスピード落とすから我慢しててくれ』
そうこうしているうちに私たちは、地上から自分たちが視認できるか出来ないかくらいのシュートシティの上空を飛び去って行った。そのまま寒空の10番道路を駆け抜け、山岳地帯まで着いたところでフライゴンはようやくスピードを緩めた。けれどもキバナさんは私を拘束した腕を緩めない。
『あ、あのキバナさん。もう大分距離も離れましたし、フライゴンさんもゆっくりになったので、もう大丈夫ですよ?』
「なーに言ってんだよ。お前の方から抱きついてきたんじゃねえか。もうちょっとこのままでもいいだろ」
『ち、違います!あれは、その、どこに捕まってれば良いのかよく分からなかったから……それに私が寄っかかってると重いだろうし……』
「そんな事微塵も思わなかったけどなあ。それに俺様が抱きしめてたおかげで10番道路もそこまで寒くなかっただろ?」
『それは、そうでした、けど……ってどうして今腕に力を込めたんですか!い、痛たたたたたたた!』
「まあそれはそうと……この際だ。なあバニラ。お前まだ何か隠し事とかしてるよな?お前にいろいろ聞きたいことがあるんだけど、良いよな?」
そ、そんな「いいえ」を言わせないような、言おうものならかみくだいてやると言わんばかりの脅迫じみた顔つきで聞かないでください。
『……わ、私が答えられる範囲であれば』
そんな目で見られたら、にげられないじゃないですか。
フラフラしていると、すかさず後ろにいたキバナさんが支えてくれた。捕まると言っても未だこんらん状態にある頭ではどこに捕まるのかが判断つかず、とりあえず支えてくれているキバナさんのパーカーの裾をしっかり握ってみた。
「!!!!!い、いや、掴むのは俺様じゃなくてフライゴンの方を言ってたつもりだったんだが……」
『え?わ、わああすみません!お邪魔しました!!』
言われてみればフライゴンの首元に前のめりの姿勢で捕まっていた方がよっぽど安全じゃないか!すかさず姿勢を起こしフライゴンの首元に掴もうとする。が、キバナさんがフライゴンを掴んでいない方の腕で私を囲み、阻止されてしまった。
「きっキバナさんんんぅ」
『あんま喋ってると舌噛んじまうぞ。もう少しでスピード落とすから我慢しててくれ』
そうこうしているうちに私たちは、地上から自分たちが視認できるか出来ないかくらいのシュートシティの上空を飛び去って行った。そのまま寒空の10番道路を駆け抜け、山岳地帯まで着いたところでフライゴンはようやくスピードを緩めた。けれどもキバナさんは私を拘束した腕を緩めない。
『あ、あのキバナさん。もう大分距離も離れましたし、フライゴンさんもゆっくりになったので、もう大丈夫ですよ?』
「なーに言ってんだよ。お前の方から抱きついてきたんじゃねえか。もうちょっとこのままでもいいだろ」
『ち、違います!あれは、その、どこに捕まってれば良いのかよく分からなかったから……それに私が寄っかかってると重いだろうし……』
「そんな事微塵も思わなかったけどなあ。それに俺様が抱きしめてたおかげで10番道路もそこまで寒くなかっただろ?」
『それは、そうでした、けど……ってどうして今腕に力を込めたんですか!い、痛たたたたたたた!』
「まあそれはそうと……この際だ。なあバニラ。お前まだ何か隠し事とかしてるよな?お前にいろいろ聞きたいことがあるんだけど、良いよな?」
そ、そんな「いいえ」を言わせないような、言おうものならかみくだいてやると言わんばかりの脅迫じみた顔つきで聞かないでください。
『……わ、私が答えられる範囲であれば』
そんな目で見られたら、にげられないじゃないですか。
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