みやぶる
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――最初に見えたのは一面の白。感じ取ったのは潔白で穢れを感じさせない閑静な空気。そして微かに匂うアルコールの香り。
『………?』
少しずつ浮上していく意識。聞こえてくる機械音。
ここは一体どこ…?状況を確認するために強張った首をほぐすように辺りを見回してみる。
「ふるる…」「りるる…」
白と黒のツートンカラーが特徴的な2匹のポケモンが両サイドで私の手を片方ずつ握って眠っていた。私の手持ちのイエッサン姉弟、シグレとコグレだ。もしかして私の目が覚めるまでずっとこうして見守ってくれていたのか。急に起こすのもアレなのでそっと両手に力を込め、手を握り返してやる。
「!!!!!」「!!!!!」
ものすごい速度で2匹ともカッと目を覚ました。早い。早すぎますって。そしてものすごく私を見つめたままフリーズしてしまってる。
『…あー、えと、お、はよう、ございます?』
「ふりゅりゅ~~~っ!!!」「りるる!!!!!」
『ほわあああっ!?!?』
そこから先はかなりカオスでした。いきなりシグレは泣きながら抱き着いてくるしコグレはテンパりながらナースコールを連打しまくって。私の目覚めに気づいた残りの手持ちが全員ボールから勢いよく出てきたり丁度慌てて入ってきた看護師さん達がこの惨状を見てさらにこんらん状態になってしまった。
『た、たすけてくださーーーい!!!』
~数分後~
ひとまずイエッサン達はボールに戻ってもらって、後から入ってきた優しそうな見た目のお医者様に診てもらった。
「…とりあえず傷が開いた形跡もなく、悪化も見られませんね。イエッサンたちもずっと貴方の事が心配だったみたいで、特にあのイエッサンの2匹はボールにも戻らず、ずっと待っていてくれていたんですよ。とても愛されていますね」
『え、えへへ…ありがとうございます。あ、あのでも、私、どうして病院に…?』
「おや、覚えていないんですか?貴方は3日前のファイナルトーナメント決勝戦でキバナさんと戦っている最中に怪我を負ってしまったのですよ。それで急いでここシュートシティの大病院に運び込まれたというわけです」
『あ…!』
そうだ、思い出した!私、キバナさんと戦っていた時、急に頭に何かがぶつかって、それで気を失って…って、えっ?
『ちょ、ちょっと待ってください!今3日前っておっしゃいましたか!?』
「え、ええ…ここに運び込まれてから今日で3日目です。バニラさん。貴方は3日間この病室で眠っていたのですよ」
『ええええっ!?そ、それじゃあトーナメントはどうなったんですか!?』
「あぁ、それについては…」「バニラさん。面会希望者がいらっしゃいました」
ちょうどその時、看護師さんが入ってきて知らせてくれた。
『面会、ですか?誰が来たんですか?』
「はい。それが…」
「キバナさんです」
『………?』
少しずつ浮上していく意識。聞こえてくる機械音。
ここは一体どこ…?状況を確認するために強張った首をほぐすように辺りを見回してみる。
「ふるる…」「りるる…」
白と黒のツートンカラーが特徴的な2匹のポケモンが両サイドで私の手を片方ずつ握って眠っていた。私の手持ちのイエッサン姉弟、シグレとコグレだ。もしかして私の目が覚めるまでずっとこうして見守ってくれていたのか。急に起こすのもアレなのでそっと両手に力を込め、手を握り返してやる。
「!!!!!」「!!!!!」
ものすごい速度で2匹ともカッと目を覚ました。早い。早すぎますって。そしてものすごく私を見つめたままフリーズしてしまってる。
『…あー、えと、お、はよう、ございます?』
「ふりゅりゅ~~~っ!!!」「りるる!!!!!」
『ほわあああっ!?!?』
そこから先はかなりカオスでした。いきなりシグレは泣きながら抱き着いてくるしコグレはテンパりながらナースコールを連打しまくって。私の目覚めに気づいた残りの手持ちが全員ボールから勢いよく出てきたり丁度慌てて入ってきた看護師さん達がこの惨状を見てさらにこんらん状態になってしまった。
『た、たすけてくださーーーい!!!』
~数分後~
ひとまずイエッサン達はボールに戻ってもらって、後から入ってきた優しそうな見た目のお医者様に診てもらった。
「…とりあえず傷が開いた形跡もなく、悪化も見られませんね。イエッサンたちもずっと貴方の事が心配だったみたいで、特にあのイエッサンの2匹はボールにも戻らず、ずっと待っていてくれていたんですよ。とても愛されていますね」
『え、えへへ…ありがとうございます。あ、あのでも、私、どうして病院に…?』
「おや、覚えていないんですか?貴方は3日前のファイナルトーナメント決勝戦でキバナさんと戦っている最中に怪我を負ってしまったのですよ。それで急いでここシュートシティの大病院に運び込まれたというわけです」
『あ…!』
そうだ、思い出した!私、キバナさんと戦っていた時、急に頭に何かがぶつかって、それで気を失って…って、えっ?
『ちょ、ちょっと待ってください!今3日前っておっしゃいましたか!?』
「え、ええ…ここに運び込まれてから今日で3日目です。バニラさん。貴方は3日間この病室で眠っていたのですよ」
『ええええっ!?そ、それじゃあトーナメントはどうなったんですか!?』
「あぁ、それについては…」「バニラさん。面会希望者がいらっしゃいました」
ちょうどその時、看護師さんが入ってきて知らせてくれた。
『面会、ですか?誰が来たんですか?』
「はい。それが…」
「キバナさんです」