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「柳堂礼の書類出しにきたーー」
ガラリと生徒会室を開けると柳堂は食事中だった。
もう弁当食べ終わってるかな、とタイミングを見計ったつもりだったのだが出直そうとすると。
「待て、書類を出しにきただけなのだろう?
構わん」
と許可が出たので生徒会室に入る。
「すまんな、作業がもたついていてな……
そっちを終わらしてから食べようかと思っていたのだ」
大変だね生徒会長も、と言うと柳堂はいやなに大したことはないとあっけらかんと笑った。
それにしてもとても美味しそうな弁当だ。
羨ましそうに見ていたのがバレたのか柳堂は弁当を自慢し始めた。
「ふふん、実は……この弁当は衛宮の物なのだ」
「え、衛宮?」
衛宮ってあの衛宮?と頭の中ではてなマークを浮かべる。
てかそれって手作り弁当ということなのでは……
とちょっと引いていると柳堂は情報を訂正した。
「と言ったもののこれは押しつけられた、のに近いがな
……なんでも『ごめん、一成今日遠坂の弁当を食う約束してたの忘れててさ、弁当余ったから食うか?』……とだそうだ
たまたま今日は学食ですますつもりだったから衛宮の飯を食えるのはいいが……けしからん!!」
「遠坂さんってあの遠坂さんだよね」
「ああそうだ、あの!遠坂だ」
と柳堂はぷんすか怒っている。
「柳堂いくら友人とはいえ人の交遊関係に口出すのはどうかと思うよ?」
「ふん、相手があの遠坂じゃなかったら文句はいわんさ」
「遠坂さんじゃなかったらいいの?」
「ああ、例えば……そうだな
セイバーさんや間桐の妹さんだったら俺も喜んで受け入れただろう
だ、が、あの!小悪魔遠坂だけは別だ!」
そんなに目の敵にしなくても……と思ったがこの件は以外にも闇が深そうなので話題を変えることにした。
「そ、そういえばさ、柳堂
衛宮の作るご飯は美味しいってよく噂に聞くけどそんなに美味しいの?」
よく同クラスの男子が『衛宮の飯は旨い、三色食べたい』と言っているがあきらは衛宮とは数回話した程度で知り合い以前の関係な為噂は聞くが味は知らない。
「ああ、衛宮の作る飯は誠にうまい!
この卵焼きなんかは……そうだな……
これが毎朝出てきたら幸せだ」
卵焼きとは普通な物を挙げるものだ。
でも柳堂が実に嬉しそうに言うのでちょっと気になってきた。
あまりにじっと見つめているので一成はしばし考えた。
「そんなに味が気になるか?」
「うん、気になる」
「……まあ卵焼きくらいいいだろう
ほら一つやる」
「ほんと!?いただきまーす」
と差し出された卵焼きをぱくりと食べると柳堂はみるみるうちに顔を真っ赤にしてわなわな震えている。
しかしあきらは柳堂の変化には気づかず卵焼きを味わっていた。
なるほど基本の和食の卵焼きとはこういうものか、至ってシンプルだが作った人の技量の高さが伺えるそんな卵焼きだった。
「お前というやつは……!!」
「え、何?どうしたの、柳堂」
柳堂は顔を真っ赤にして怒っている。
「卵焼き食べていいって言ったのはそっちじゃん」
「そ、そうではなく……!!は、箸の問題だ!!いや素手で掴むよりはマシなのだが!」
ああ、そういうことか。
「ごめんて、柳堂
あいにく割りばしも持ってなくてさ」
「……まぁそちらの状況も顧みずに言った俺の持ちどでもある、この事は水に流してやるから書類を置いてさっさと出ていきたまえ」
「はいはい」
元よりそんな長居するつもりはない、書類を置いてドアに向かうと後ろから声をかけられた。
「五十嵐一つ聞くが
お前は他の男にもあのような事をするのか?」
「いや、別に?そんなことしないけど」
そんな事を聞くなんて変だな、と思いながらあきらは生徒会室を後にした。
ガラリと生徒会室を開けると柳堂は食事中だった。
もう弁当食べ終わってるかな、とタイミングを見計ったつもりだったのだが出直そうとすると。
「待て、書類を出しにきただけなのだろう?
構わん」
と許可が出たので生徒会室に入る。
「すまんな、作業がもたついていてな……
そっちを終わらしてから食べようかと思っていたのだ」
大変だね生徒会長も、と言うと柳堂はいやなに大したことはないとあっけらかんと笑った。
それにしてもとても美味しそうな弁当だ。
羨ましそうに見ていたのがバレたのか柳堂は弁当を自慢し始めた。
「ふふん、実は……この弁当は衛宮の物なのだ」
「え、衛宮?」
衛宮ってあの衛宮?と頭の中ではてなマークを浮かべる。
てかそれって手作り弁当ということなのでは……
とちょっと引いていると柳堂は情報を訂正した。
「と言ったもののこれは押しつけられた、のに近いがな
……なんでも『ごめん、一成今日遠坂の弁当を食う約束してたの忘れててさ、弁当余ったから食うか?』……とだそうだ
たまたま今日は学食ですますつもりだったから衛宮の飯を食えるのはいいが……けしからん!!」
「遠坂さんってあの遠坂さんだよね」
「ああそうだ、あの!遠坂だ」
と柳堂はぷんすか怒っている。
「柳堂いくら友人とはいえ人の交遊関係に口出すのはどうかと思うよ?」
「ふん、相手があの遠坂じゃなかったら文句はいわんさ」
「遠坂さんじゃなかったらいいの?」
「ああ、例えば……そうだな
セイバーさんや間桐の妹さんだったら俺も喜んで受け入れただろう
だ、が、あの!小悪魔遠坂だけは別だ!」
そんなに目の敵にしなくても……と思ったがこの件は以外にも闇が深そうなので話題を変えることにした。
「そ、そういえばさ、柳堂
衛宮の作るご飯は美味しいってよく噂に聞くけどそんなに美味しいの?」
よく同クラスの男子が『衛宮の飯は旨い、三色食べたい』と言っているがあきらは衛宮とは数回話した程度で知り合い以前の関係な為噂は聞くが味は知らない。
「ああ、衛宮の作る飯は誠にうまい!
この卵焼きなんかは……そうだな……
これが毎朝出てきたら幸せだ」
卵焼きとは普通な物を挙げるものだ。
でも柳堂が実に嬉しそうに言うのでちょっと気になってきた。
あまりにじっと見つめているので一成はしばし考えた。
「そんなに味が気になるか?」
「うん、気になる」
「……まあ卵焼きくらいいいだろう
ほら一つやる」
「ほんと!?いただきまーす」
と差し出された卵焼きをぱくりと食べると柳堂はみるみるうちに顔を真っ赤にしてわなわな震えている。
しかしあきらは柳堂の変化には気づかず卵焼きを味わっていた。
なるほど基本の和食の卵焼きとはこういうものか、至ってシンプルだが作った人の技量の高さが伺えるそんな卵焼きだった。
「お前というやつは……!!」
「え、何?どうしたの、柳堂」
柳堂は顔を真っ赤にして怒っている。
「卵焼き食べていいって言ったのはそっちじゃん」
「そ、そうではなく……!!は、箸の問題だ!!いや素手で掴むよりはマシなのだが!」
ああ、そういうことか。
「ごめんて、柳堂
あいにく割りばしも持ってなくてさ」
「……まぁそちらの状況も顧みずに言った俺の持ちどでもある、この事は水に流してやるから書類を置いてさっさと出ていきたまえ」
「はいはい」
元よりそんな長居するつもりはない、書類を置いてドアに向かうと後ろから声をかけられた。
「五十嵐一つ聞くが
お前は他の男にもあのような事をするのか?」
「いや、別に?そんなことしないけど」
そんな事を聞くなんて変だな、と思いながらあきらは生徒会室を後にした。
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