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「一成、修理終わったぞ」
生徒会室の戸を開けると同時に一成が何かを鞄な押し込むのが見えた。
「ん、あ、ああ、毎度すまないな、衞宮」
「いつものことだろ、いいって」
一成は頼んだ修理の物を確認し、かたじけない、と再度礼を言った。
「労いに茶でもどうだ?」
「サンキュ、一成」
季節は冬で冷え込むしここはありがたく受け取ろう。
よいしょ、っとパイプ椅子に腰掛け一成が淹れた茶を啜る。
「茶うけがあれば良かったが、あいにく手持ち無沙汰でな」
「あーーー、あるぞ茶うけ
茶うけっていうかチョコだけど」
ほら、と鞄の中から取り出した。
「今日はバレンタインだったな
セイバーさんからか?」
ごろごろと出てくるチョコを目にして一成が聞いた。
「セイバーだけじゃなくて遠坂や桜からも
あとイリヤとか藤姉とかからも貰ったな」(士郎から遠坂と出た瞬間一成は苦虫を潰したような表情をした)
振り替えること1日前、現在多数の居候を構えている衞宮邸だったが、昨日はやけに人数が少なかった。
というのも午前のうちにほとんどの女子勢が出掛けたからである。
何でも凛の家に皆用があるとか。
凛に念に「いい、衞宮くん、ぜっっっったいに私の家来ちゃ駄目だから、ね??」
と念押しされ、士郎は素直に頷いた。
駄目だと言われたらちょっと行きたくなるが、凛のあの笑顔を見たら寒気がした。
きっとろくなことにならない。
まぁ、でもこないだのセイバーの様子を振り替えればだいたいは予想が出来たが。
『士郎、日本にはバレンタインという大切な人にチョコを上げる文化があるそうですね
とても楽しみです』
と目を輝かせて言うので少し訂正したところセイバーはとても悲しい目をしていた。
ちょっと可哀想なので何か今度付くって上げよう。
と、その時勢いよく生徒会室の戸が開けられた。
「やあ!!!!辛気臭い野郎ども諸君!!」
「うわ、いきなりなんだ、慎二」
フフフフフフフ、と慎二は笑みを浮かべている。
「また生徒会のごますりかい?」
「ごますりとはなんだ、間桐!
ええい、貴様なんぞが足を踏み入れていい場所ではないわ!出ていけ!」
「ふん、別に生徒会に用があったわけじゃないんでね」
なら一体何しにきたのか。
と慎二はフフフフフフフ、と持っていた紙袋を突きだした。
「いやあ、僕ってばこーーーんなにチョコ貰っちゃってさあ!!!
こんなに食いきれないのにどうしても!!間桐くんにチョコ上げたいって聞かなくてねぇ
困っちゃうよ、ほんとさあ!」
「なんだ、自慢にしにきたのか……」
よほど上機嫌なのか慎二はぺらぺらと語る。
「なあ、皆でチョコの数競い大会やらないか??まぁ、勝つのは僕に決まってるけどね!!」
「ふん、やってみろ、間桐
勝つのは衞宮に決まっているだろう!!」
「なんで、俺を持ち出すんだ、一成!!
一成だってそれなりにモテるだろう!?」
「いや、親父殿の制度が新たに加わってな
たくさんチョコを貰うのはどうなのか、だと
そういうわけで今年は断っている」
なんと、今年は一成チョコゼロなのか。(キャスターからは義理を貰っているらしいから一個とカウントすべきか微妙なとこだ)
「へぇーー柳堂、今年はゼロかよ
惨めだねぇ」
「構わん、何とも言え
俺はあえて勝負を捨てたのだ」
「ふん、負け犬が吠えようとも勝者には何とも響かないね!!
で、衞宮は何個だったんだよ」
ええと……と俺は一個、一個数えていった。
「セイバー、遠坂に、桜……ライダーと藤姉、イリヤにセラ、リズ……くらいかな?
8個だと思う」
「残念、僕の方が2個多いね!!!」
と勝利を喜んだ慎二だったが、はた、と気づく。(一成は自分の事でもないのにぐぬぬと悔しがっていた)
「今さっき桜って言った?」
「ん?ああ、桜のチョコ上手かったぞ
慎二も貰っただろ??」
義理の兄とはいえ流石に上げてないことはないだろう。
「…………ない」
「え?」
「貰ってないよ!あいつ嘘つきやがったな
!!」
慎二は地団駄を踏んだ。
「なーーーにが、兄さん、今年は弓道部の活動が忙しいのでチョコ作れません、だ!!
しっかり作ってあんじゃんよぉ!!!」
「し、慎二、さ、桜も何か事情があるのかもしれないし……貰ったチョコまだあるから食うか?」
「僕には女子から貰ったチョコあるし
羨ましくなんかないね!!!!!」
と半べそで慎二は去ってしまった。
「何だったんだ、あいつ…………」
暴風台風が去ったもののそろそろ下校時間が近いので帰るとしよう。
生徒会の鍵を閉めている一成の鞄から何かはみ出していることに気づいた。
あれってーー、と俺は先ほど見かけたやつだと思い出した。
「なあ、一成、それって」
「…………!!!
す、すまん、衞宮、急に用事を思い出した
ま、また明日な!!!さらば!!」
と急ぎ足で一成は帰っていった。
「なんだ、一成もチョコ貰ってたのか」
鞄からチョコと映ったハートマークの箱を思い出し苦笑いする。
「何が、今年は断ってる、だよ
ちゃっかり貰ってるじゃないか」
隠すところは一成らしい、と俺は帰路についた。
今日の出来事☆☆☆☆☆
今日の兄。
帰宅して早々。
「兄である僕にチョコがないとは何事か」とうんぬん言われる。
去年「毎年毎年チョコたくさん貰って大変なんだよね、正直さあ?妹からのチョコなんていらなくない??いらないよねぇ?
来年からはなくていいよ、桜」
と自分で言ったことを覚えていないのだろうか。
ゆるせない。
生徒会室の戸を開けると同時に一成が何かを鞄な押し込むのが見えた。
「ん、あ、ああ、毎度すまないな、衞宮」
「いつものことだろ、いいって」
一成は頼んだ修理の物を確認し、かたじけない、と再度礼を言った。
「労いに茶でもどうだ?」
「サンキュ、一成」
季節は冬で冷え込むしここはありがたく受け取ろう。
よいしょ、っとパイプ椅子に腰掛け一成が淹れた茶を啜る。
「茶うけがあれば良かったが、あいにく手持ち無沙汰でな」
「あーーー、あるぞ茶うけ
茶うけっていうかチョコだけど」
ほら、と鞄の中から取り出した。
「今日はバレンタインだったな
セイバーさんからか?」
ごろごろと出てくるチョコを目にして一成が聞いた。
「セイバーだけじゃなくて遠坂や桜からも
あとイリヤとか藤姉とかからも貰ったな」(士郎から遠坂と出た瞬間一成は苦虫を潰したような表情をした)
振り替えること1日前、現在多数の居候を構えている衞宮邸だったが、昨日はやけに人数が少なかった。
というのも午前のうちにほとんどの女子勢が出掛けたからである。
何でも凛の家に皆用があるとか。
凛に念に「いい、衞宮くん、ぜっっっったいに私の家来ちゃ駄目だから、ね??」
と念押しされ、士郎は素直に頷いた。
駄目だと言われたらちょっと行きたくなるが、凛のあの笑顔を見たら寒気がした。
きっとろくなことにならない。
まぁ、でもこないだのセイバーの様子を振り替えればだいたいは予想が出来たが。
『士郎、日本にはバレンタインという大切な人にチョコを上げる文化があるそうですね
とても楽しみです』
と目を輝かせて言うので少し訂正したところセイバーはとても悲しい目をしていた。
ちょっと可哀想なので何か今度付くって上げよう。
と、その時勢いよく生徒会室の戸が開けられた。
「やあ!!!!辛気臭い野郎ども諸君!!」
「うわ、いきなりなんだ、慎二」
フフフフフフフ、と慎二は笑みを浮かべている。
「また生徒会のごますりかい?」
「ごますりとはなんだ、間桐!
ええい、貴様なんぞが足を踏み入れていい場所ではないわ!出ていけ!」
「ふん、別に生徒会に用があったわけじゃないんでね」
なら一体何しにきたのか。
と慎二はフフフフフフフ、と持っていた紙袋を突きだした。
「いやあ、僕ってばこーーーんなにチョコ貰っちゃってさあ!!!
こんなに食いきれないのにどうしても!!間桐くんにチョコ上げたいって聞かなくてねぇ
困っちゃうよ、ほんとさあ!」
「なんだ、自慢にしにきたのか……」
よほど上機嫌なのか慎二はぺらぺらと語る。
「なあ、皆でチョコの数競い大会やらないか??まぁ、勝つのは僕に決まってるけどね!!」
「ふん、やってみろ、間桐
勝つのは衞宮に決まっているだろう!!」
「なんで、俺を持ち出すんだ、一成!!
一成だってそれなりにモテるだろう!?」
「いや、親父殿の制度が新たに加わってな
たくさんチョコを貰うのはどうなのか、だと
そういうわけで今年は断っている」
なんと、今年は一成チョコゼロなのか。(キャスターからは義理を貰っているらしいから一個とカウントすべきか微妙なとこだ)
「へぇーー柳堂、今年はゼロかよ
惨めだねぇ」
「構わん、何とも言え
俺はあえて勝負を捨てたのだ」
「ふん、負け犬が吠えようとも勝者には何とも響かないね!!
で、衞宮は何個だったんだよ」
ええと……と俺は一個、一個数えていった。
「セイバー、遠坂に、桜……ライダーと藤姉、イリヤにセラ、リズ……くらいかな?
8個だと思う」
「残念、僕の方が2個多いね!!!」
と勝利を喜んだ慎二だったが、はた、と気づく。(一成は自分の事でもないのにぐぬぬと悔しがっていた)
「今さっき桜って言った?」
「ん?ああ、桜のチョコ上手かったぞ
慎二も貰っただろ??」
義理の兄とはいえ流石に上げてないことはないだろう。
「…………ない」
「え?」
「貰ってないよ!あいつ嘘つきやがったな
!!」
慎二は地団駄を踏んだ。
「なーーーにが、兄さん、今年は弓道部の活動が忙しいのでチョコ作れません、だ!!
しっかり作ってあんじゃんよぉ!!!」
「し、慎二、さ、桜も何か事情があるのかもしれないし……貰ったチョコまだあるから食うか?」
「僕には女子から貰ったチョコあるし
羨ましくなんかないね!!!!!」
と半べそで慎二は去ってしまった。
「何だったんだ、あいつ…………」
暴風台風が去ったもののそろそろ下校時間が近いので帰るとしよう。
生徒会の鍵を閉めている一成の鞄から何かはみ出していることに気づいた。
あれってーー、と俺は先ほど見かけたやつだと思い出した。
「なあ、一成、それって」
「…………!!!
す、すまん、衞宮、急に用事を思い出した
ま、また明日な!!!さらば!!」
と急ぎ足で一成は帰っていった。
「なんだ、一成もチョコ貰ってたのか」
鞄からチョコと映ったハートマークの箱を思い出し苦笑いする。
「何が、今年は断ってる、だよ
ちゃっかり貰ってるじゃないか」
隠すところは一成らしい、と俺は帰路についた。
今日の出来事☆☆☆☆☆
今日の兄。
帰宅して早々。
「兄である僕にチョコがないとは何事か」とうんぬん言われる。
去年「毎年毎年チョコたくさん貰って大変なんだよね、正直さあ?妹からのチョコなんていらなくない??いらないよねぇ?
来年からはなくていいよ、桜」
と自分で言ったことを覚えていないのだろうか。
ゆるせない。