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生徒会長が入院した、と聞いたのはその日の朝礼のことだった。
何でも生徒会長の家である柳洞寺に住まう人々全員が突如意識を失う事件が起こったとか。
噂では一酸化炭素中毒じゃないか、とか呪いかなんだと飛び交っている。
ただごとではないことはそこに住んでいる葛木先生の死体が発見されたことから分かった。
そんなわけで今からその生徒会長こと柳洞一成の入院先へ突撃していこうと思う。(突撃というかお見舞いに、だが)
その入院先の場所は既に入手済みだ。(藤村先生にしつこく聞いたら教えてくれた)
そうそう、言っておくが柳洞とは単にクラスメイトの関係だ。
書道部の予算のことで度々相談しに生徒会室に赴くことはあるが、対して仲良くもない。
少し世間話等をするだけで私が柳洞に抱く感情はそんな特別なものでもない。…と思っていた。
じゃあ、何故入院したと分かるな否や飛ぶように駆けつけたのか。
その理由が分からなかったが、柳洞の姿を見たら何となく分かったような気がした。
柳洞は私が見舞いに来たことに驚いていたが、やはり柳洞は柳洞だった。
見舞いの品もないのか、と小言を言われた時には少し苦笑してしまった。
ちょっと元気がなかったけど安心した。
カレンダーをふと見るともうすぐバレンタインデーが近いことに気づいた。
そうだ、見舞いの花を持っていくついでにチョコも混ぜといてやろう。
柳洞は何て反応するだろうか。
下らない、と一喝するか、それとも慌てるか。
楽しみだ、と思いつつ私は布団に入って目を閉じた。
そして、目を閉じた少女は。
眠ったまま影に呑まれ誰にも悟られることなく、この世を去った。
何でも生徒会長の家である柳洞寺に住まう人々全員が突如意識を失う事件が起こったとか。
噂では一酸化炭素中毒じゃないか、とか呪いかなんだと飛び交っている。
ただごとではないことはそこに住んでいる葛木先生の死体が発見されたことから分かった。
そんなわけで今からその生徒会長こと柳洞一成の入院先へ突撃していこうと思う。(突撃というかお見舞いに、だが)
その入院先の場所は既に入手済みだ。(藤村先生にしつこく聞いたら教えてくれた)
そうそう、言っておくが柳洞とは単にクラスメイトの関係だ。
書道部の予算のことで度々相談しに生徒会室に赴くことはあるが、対して仲良くもない。
少し世間話等をするだけで私が柳洞に抱く感情はそんな特別なものでもない。…と思っていた。
じゃあ、何故入院したと分かるな否や飛ぶように駆けつけたのか。
その理由が分からなかったが、柳洞の姿を見たら何となく分かったような気がした。
柳洞は私が見舞いに来たことに驚いていたが、やはり柳洞は柳洞だった。
見舞いの品もないのか、と小言を言われた時には少し苦笑してしまった。
ちょっと元気がなかったけど安心した。
カレンダーをふと見るともうすぐバレンタインデーが近いことに気づいた。
そうだ、見舞いの花を持っていくついでにチョコも混ぜといてやろう。
柳洞は何て反応するだろうか。
下らない、と一喝するか、それとも慌てるか。
楽しみだ、と思いつつ私は布団に入って目を閉じた。
そして、目を閉じた少女は。
眠ったまま影に呑まれ誰にも悟られることなく、この世を去った。