【シリーズ】鬼龍長編夢
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「おい、鬼龍どこにいく!!」
「悪い、蓮巳の旦那!!ちょっと用が」
ライブの衣装のまま鬼龍はステージ袖から学園内を走った。
とはいえ一般客がたくさん来ているなかこう最速スピードを保ちながらというか走ることすら難しい。
(そう遠くに行ってねぇはず)
直接会って話したいと鬼龍はあきらの姿を探す。
(くそ、見つからねぇ)
やっぱり俺には会いたくねえって事かーーと鬼龍は足を止めた。
呼吸を落ち着ける為にちょうど近くにあったベンチに腰かける。
(そりゃそうだよな、会いたくねぇよな)
と思いふと顔を見上げると机を挟んで真正面にあきらがいた。(しかもナポリタンを食べている)
「むっっ!?き、鬼龍……!?」
「………………はは、何してんだよ」
あっけないところで再会とは思ってもおらす拍子抜けしてしまった鬼龍は苦笑した。
「何って……お腹空いたから食べてたんだけど
これ美味しいね」
「おう、俺もそれ結構頼むぜ、うまいだろ」
「てか鬼龍こそ何してんの、それステージ衣装でしょ?」
ああ、そうだった、つい会えちまったって
しかものほほんとナポリタンなんか食べてるから当初の目的を忘れてしまった。
「…………あの時はすまねぇ」
「ご飯食べてる時に話すことじゃないし、それよりまずは……久しぶり……じゃないかな」
「ああ、ひさし、ぶり……だな、五十嵐元気してたか?」
「うん、鬼龍も元気にしてた?」
ちょっと気まずさを感じながらも会話を続ける。
あきらの食べていたナポリタンはもうすっかりなくなっていた。
「まさかアイドルになってるとは思わなかったよ」
「びっくりしたか?」
「そりゃもう、……でも楽しそうでほっとした」
あきらは柔らかに微笑む。
「五十嵐こそいつの間にこっち戻ってたんだ」
「今年の春から、年賀状とか送んなくてごめんね」
「謝るなら俺の方だ、あの時は突き放して悪かった」
「私のほうこそ、痛かったでしょ」
ああ、めちゃくちゃ痛かったと鬼龍は言うとあきらはむっと眉を上げた。
「そんなに?」
「悪い、意地悪しちまった
体の痛さつーより精神的の方だな」
あきらはあ……とその時のことを思い出す。
「……じゃないよ」
「?」
「鬼龍の事嫌い……じゃないよ」
鬼龍は何か封じ込めていた何かが溶け出すのを感じた。
「そうか、」
鬼龍はふ、と柔らかに笑った。
ずっとこの時を待っていたのかもしれない。
「じゃあもう行くね」
「五十嵐また……俺と……話してくれるか?」
「当たり前じゃん、鬼龍は……大切な幼馴染なんだから」
アイドル活動応援してるね、とあきらは帰っていった。
「はあはあ、おい、鬼龍何しに……
何だ、腹が減ったのならそうと……
しかしステージ衣装のまま食べるのは解しがたいな」
場所が場所だけに誤解されたのか眉間に皺を寄せる蓮巳に鬼龍はなんと説明したらいいのか頭を悩ましたのだった。
「悪い、蓮巳の旦那!!ちょっと用が」
ライブの衣装のまま鬼龍はステージ袖から学園内を走った。
とはいえ一般客がたくさん来ているなかこう最速スピードを保ちながらというか走ることすら難しい。
(そう遠くに行ってねぇはず)
直接会って話したいと鬼龍はあきらの姿を探す。
(くそ、見つからねぇ)
やっぱり俺には会いたくねえって事かーーと鬼龍は足を止めた。
呼吸を落ち着ける為にちょうど近くにあったベンチに腰かける。
(そりゃそうだよな、会いたくねぇよな)
と思いふと顔を見上げると机を挟んで真正面にあきらがいた。(しかもナポリタンを食べている)
「むっっ!?き、鬼龍……!?」
「………………はは、何してんだよ」
あっけないところで再会とは思ってもおらす拍子抜けしてしまった鬼龍は苦笑した。
「何って……お腹空いたから食べてたんだけど
これ美味しいね」
「おう、俺もそれ結構頼むぜ、うまいだろ」
「てか鬼龍こそ何してんの、それステージ衣装でしょ?」
ああ、そうだった、つい会えちまったって
しかものほほんとナポリタンなんか食べてるから当初の目的を忘れてしまった。
「…………あの時はすまねぇ」
「ご飯食べてる時に話すことじゃないし、それよりまずは……久しぶり……じゃないかな」
「ああ、ひさし、ぶり……だな、五十嵐元気してたか?」
「うん、鬼龍も元気にしてた?」
ちょっと気まずさを感じながらも会話を続ける。
あきらの食べていたナポリタンはもうすっかりなくなっていた。
「まさかアイドルになってるとは思わなかったよ」
「びっくりしたか?」
「そりゃもう、……でも楽しそうでほっとした」
あきらは柔らかに微笑む。
「五十嵐こそいつの間にこっち戻ってたんだ」
「今年の春から、年賀状とか送んなくてごめんね」
「謝るなら俺の方だ、あの時は突き放して悪かった」
「私のほうこそ、痛かったでしょ」
ああ、めちゃくちゃ痛かったと鬼龍は言うとあきらはむっと眉を上げた。
「そんなに?」
「悪い、意地悪しちまった
体の痛さつーより精神的の方だな」
あきらはあ……とその時のことを思い出す。
「……じゃないよ」
「?」
「鬼龍の事嫌い……じゃないよ」
鬼龍は何か封じ込めていた何かが溶け出すのを感じた。
「そうか、」
鬼龍はふ、と柔らかに笑った。
ずっとこの時を待っていたのかもしれない。
「じゃあもう行くね」
「五十嵐また……俺と……話してくれるか?」
「当たり前じゃん、鬼龍は……大切な幼馴染なんだから」
アイドル活動応援してるね、とあきらは帰っていった。
「はあはあ、おい、鬼龍何しに……
何だ、腹が減ったのならそうと……
しかしステージ衣装のまま食べるのは解しがたいな」
場所が場所だけに誤解されたのか眉間に皺を寄せる蓮巳に鬼龍はなんと説明したらいいのか頭を悩ましたのだった。
4/4ページ