第三章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「は…………??」
留三郎は信じられないと目を見開いた。
「え、待て、最後って?」
「そのまんまの意味だ
最初に思い出したのが伊作、その後は……まぁだいたい同じだったな」
「俺が一番最後?」
「ああ、最後だ」
留三郎はゆっくりと周囲を見渡すと周りはそうだ、と頷かれがっくりと項垂れた。
そんなあきらに対する思いだけは負けないと思っていたのにまさか自分が最後だとは……
「しっかし当の本人が最後って前世といい……
いっつも遅くねぇか?」
「だなーー」
「もそ」
「おい!!!聞こえてんぞ!!!特に文次郎!!!あっ、そのあきら……」
「もういいよ、順番なんて
思い出して貰えるだけで十分だから」
というあきらに留三郎はそ、そうか、返して気づいた。
「俺が最後ってことは……
タソガレドキに連れ去られた時思いだしてたのか!?
ならなんで敵対するようなこと……!」
「馬鹿、そんなことしてみろ
全員が口を揃えて擁護する事になったら洗脳されていると思われて警戒されるに決まっているだろう
そうなれば忍術学園を出ることもできんしを助け出すことも叶わなくなる
留三郎単体ならそれを止めるという大義名分もつくしな」
なるほど……と頷いた留三郎の横であきらが眉間に皺をよせた。
「その割には思いっきり痛みつけられたんだけど……?」
「全くの無傷では信用に欠けるだろう
そもそも私は手加減していたぞ?」
確かにブランクのあるあきらが途中までは交戦できていた事を省みると辻褄はあう……
「仙蔵……」
「礼は不要だ、そもそも騙していたのには変わらないからな
さて、そろそろいい加減に移動しよう」
夜営中、それは突然起こった。
偶然か巻物が焚き火の近くに落ちてしまい火が移ってしまった。
慌てて火を消しほっと息をついたのだがあきら以外の六年は異変に気づいた。
「お前……体が消えかかっていないか!?」
「えっ!?」
確かに手の向こう側にうっすらと地面が透けて見えている。
それは体全体にも言えることだった。
それは一瞬のことですぐに元に戻ったが仙蔵は立てていた仮説が的を得ていたことに気づく。
「原因は一つ巻物に火がついたことだろう……
つまり……巻物を燃やすとあきらはこの世界から消えるということだ」
「そうか……ご苦労であった
そして……その巻物とあきらの処遇じゃが
その巻物が燃えるとあきらが消えるというのは本当か?」
はい、と仙蔵は頷き学園長はしばし考えたのちこう答えた。
「あきらさんや
ここに残るか否かあなたが決めなさい」
「学園長それは!!」
「確かにこの巻物が存在する以上再び混乱に陥る危険性もある
が、もしここにきた天女があきらさんでなければ今わしらは違った状況におったじゃろう
もし……忍術学園に残りたいと願うのならそれでも構わん」
反対意見は全てわしが押さえると学園長は言う。
すぐに決められるものではないと1日猶予を与えられあきらは庵から出ると留三郎と目があった。
「あきら」
「留三郎」
「帰る……のか?」
留三郎の顔が見れない、見たら内心思っていることが出てしまいそうで。
「……ごめん、今話したくない」
そしてあきらは自分の部屋に帰っていってしまった。
留三郎はは組の部屋で一人考える。
留三郎はあきらの答えはほぼ決まっているのではないかと勘づいていた。
ぎり……と拳を握る。
自分で決めろ?残ってもいい?
あきらの性格上どう答えを出すかあの学園長は分かった上で選択肢を与えたのだ。
自ら望んで引けば本人の意思と称せるからだろう。
逆に先生方の意思でどっちに転んでも忍たま達で意見が割れ争いになってしまう。
これが最善策、これが正しい方法なのだ。
(くそ、)
何か方法はないのか、と思考を巡らすもやはり天女という存在が知れ渡り巻物が存在している以上忍術学園に敵がこれまで以上に襲撃してくる危険性は否めない。
(何か、ないのか……他に方法は……)
もうあきらを離したくないと留三郎は暗闇の中で考え続けた時誰かが部屋を訪れた。
留三郎は信じられないと目を見開いた。
「え、待て、最後って?」
「そのまんまの意味だ
最初に思い出したのが伊作、その後は……まぁだいたい同じだったな」
「俺が一番最後?」
「ああ、最後だ」
留三郎はゆっくりと周囲を見渡すと周りはそうだ、と頷かれがっくりと項垂れた。
そんなあきらに対する思いだけは負けないと思っていたのにまさか自分が最後だとは……
「しっかし当の本人が最後って前世といい……
いっつも遅くねぇか?」
「だなーー」
「もそ」
「おい!!!聞こえてんぞ!!!特に文次郎!!!あっ、そのあきら……」
「もういいよ、順番なんて
思い出して貰えるだけで十分だから」
というあきらに留三郎はそ、そうか、返して気づいた。
「俺が最後ってことは……
タソガレドキに連れ去られた時思いだしてたのか!?
ならなんで敵対するようなこと……!」
「馬鹿、そんなことしてみろ
全員が口を揃えて擁護する事になったら洗脳されていると思われて警戒されるに決まっているだろう
そうなれば忍術学園を出ることもできんしを助け出すことも叶わなくなる
留三郎単体ならそれを止めるという大義名分もつくしな」
なるほど……と頷いた留三郎の横であきらが眉間に皺をよせた。
「その割には思いっきり痛みつけられたんだけど……?」
「全くの無傷では信用に欠けるだろう
そもそも私は手加減していたぞ?」
確かにブランクのあるあきらが途中までは交戦できていた事を省みると辻褄はあう……
「仙蔵……」
「礼は不要だ、そもそも騙していたのには変わらないからな
さて、そろそろいい加減に移動しよう」
夜営中、それは突然起こった。
偶然か巻物が焚き火の近くに落ちてしまい火が移ってしまった。
慌てて火を消しほっと息をついたのだがあきら以外の六年は異変に気づいた。
「お前……体が消えかかっていないか!?」
「えっ!?」
確かに手の向こう側にうっすらと地面が透けて見えている。
それは体全体にも言えることだった。
それは一瞬のことですぐに元に戻ったが仙蔵は立てていた仮説が的を得ていたことに気づく。
「原因は一つ巻物に火がついたことだろう……
つまり……巻物を燃やすとあきらはこの世界から消えるということだ」
「そうか……ご苦労であった
そして……その巻物とあきらの処遇じゃが
その巻物が燃えるとあきらが消えるというのは本当か?」
はい、と仙蔵は頷き学園長はしばし考えたのちこう答えた。
「あきらさんや
ここに残るか否かあなたが決めなさい」
「学園長それは!!」
「確かにこの巻物が存在する以上再び混乱に陥る危険性もある
が、もしここにきた天女があきらさんでなければ今わしらは違った状況におったじゃろう
もし……忍術学園に残りたいと願うのならそれでも構わん」
反対意見は全てわしが押さえると学園長は言う。
すぐに決められるものではないと1日猶予を与えられあきらは庵から出ると留三郎と目があった。
「あきら」
「留三郎」
「帰る……のか?」
留三郎の顔が見れない、見たら内心思っていることが出てしまいそうで。
「……ごめん、今話したくない」
そしてあきらは自分の部屋に帰っていってしまった。
留三郎はは組の部屋で一人考える。
留三郎はあきらの答えはほぼ決まっているのではないかと勘づいていた。
ぎり……と拳を握る。
自分で決めろ?残ってもいい?
あきらの性格上どう答えを出すかあの学園長は分かった上で選択肢を与えたのだ。
自ら望んで引けば本人の意思と称せるからだろう。
逆に先生方の意思でどっちに転んでも忍たま達で意見が割れ争いになってしまう。
これが最善策、これが正しい方法なのだ。
(くそ、)
何か方法はないのか、と思考を巡らすもやはり天女という存在が知れ渡り巻物が存在している以上忍術学園に敵がこれまで以上に襲撃してくる危険性は否めない。
(何か、ないのか……他に方法は……)
もうあきらを離したくないと留三郎は暗闇の中で考え続けた時誰かが部屋を訪れた。