第三章
夢小説設定
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「留三郎、それちょっと見せて」
布を表裏ひっくり返して見てみたが普通の着物である。
なんらおかしなところはない。
「俺ら夢でも見てんのか…………?」
さっきまでいたはずの人物が消え布だけが残ったりそれまでの不思議な状況に理解が追い付かない留三郎。
もちろん、あきらも似たようなものだ。
ともあれこれで目的は果たした、後は忍術学園に帰還するのみである。
その時、ぴくりと伊作達の体が動いた。
「……、?あれ、僕寝てた!?」
「おい小平太起きろ」
仙蔵は容赦なく小平太をたたき起こした。
小平太はまだ半ボケらしくむにゃむにゃ言っていたがようやく目を覚ましたらしい。
「一体何がどうなってんだ?」
「……さっきまで居た城主はどこに……もそ」
仙蔵は留三郎が持っている巻物に気づきそしてその横にいるあきらに目を映した。
(そうだ、忘れてたが仙蔵は特に敵意を)
手負いのあきらを連れたまま六年から果たして守れるのか、懸念がかかるがやるしかないと留三郎は鉄双節棍に手を伸ばす。
「それは……例の巻物だな?
なら目的は達成した
城主が居ないのが気にかかるがとりあえずここから撤退するぞ
…………それとそこの勝手に抜け出したバカも連れてな、背負うのは留三郎でいいな?」
「……!」
「え……?」
てっきり攻撃されると思っていたあきらはあっけにとられた。
仙蔵の発言に異を唱える者は一人もおらず一人ずつ順番にあきらの肩を叩いていった。(小平太だけ力が強く伊作に注意を受けた)
「お前ら……」
何があったのはわからないが五人はあきらを攻撃する気はないらしい。
「ば、バカって」
と抗議しようとしたあきらを留三郎は担いだ。
「ちょ、留三郎!」
「話は後にするとして急いで城から離れようぜ
タソガレドキや他の城の忍者から巻物を隠さないと」
タソガレドキ……と聞いてあきらは雑渡や諸泉の事を連想したがひとまず頷いてそのままあきら達は戦闘が勃発しているソザナイタケ城をあとにした
「いったたたた!!!!」
「あ、ちょっと、あきらちゃん動かないで
動かれるとちゃんと消毒出来ないから
そもそもこんなになるまで無茶したあきらちゃんの自業自得だよ」
伊作に正論を言われあきらは何も言えず沈黙した。
ソザナイタケを脱出し他の忍たまたちも城を後にしたようだ。
六年逹は天守閣での事情聴取も兼ねてとりあえずあきらの手当てをするべく人知れず朽ち果てた寺に身を寄せていた。
「はい、これでよし」
「ありがとう伊作」
「ううん、どういたしまして」
伊作は笑顔で答えた。
伊作の手当てが終わった頃合いを見て仙蔵が話を切り出した。
「それで?私逹が失神している間に何が起こったんだ?」
留三郎とあきらは全てを打ち明けるか視線を合わせたが隠してもしょうがないと思い事の全てを話した。
まずあきらが巻物によって操られたこと、その後洗脳が解けたもののその後城主が暴走しその戦闘の果てに城主が石屑と化したことをしった五人は困惑した。
「にわかには信じがたいが……」
「しかし異世界の者を降らせるくらいだ
もう何が起きても驚かんが……
あと変な装いをした奴は本当にその場から消えたのか?」
「あ、ああ、霞のように消えちまった」
恐らくは元凶だと思われるが行方を眩ませたともあれば詳細を掴むのは困難だろう。
……となれば。
「例の巻物を燃やすしか策はない、か」
城主が居なくなったものの危険が去ったわけではない。
巻物が誰かに奪われ悪用されるようならば今までと同じ悲劇が繰り返されてしまう。
それを未然に防ぐ為にも燃やさねばならないのだが……
(巻物と天女が綿密に接している場合……
燃やすとあきらはどうなる……?)
仙蔵は眉間に皺を寄せ思考した。
「それでどーする?
とりあえず忍術学園に戻るか?」
頭の後ろで手を組ながら小平太が問いかけた。
「そうだな、ひとまず帰還して先生方に判断してもらおう
留三郎巻物は持っているな」
「ああ」
留三郎は懐から巻物を出した。
「へぇ、それが例の巻物か」
「!!!!!」
「留三郎!巻物!」
はっと気づいた時には留三郎の手には巻物がない。
そして六年生から少し離れた場所に立っている雑渡昆奈門の手には巻物が握りしめられていた。
布を表裏ひっくり返して見てみたが普通の着物である。
なんらおかしなところはない。
「俺ら夢でも見てんのか…………?」
さっきまでいたはずの人物が消え布だけが残ったりそれまでの不思議な状況に理解が追い付かない留三郎。
もちろん、あきらも似たようなものだ。
ともあれこれで目的は果たした、後は忍術学園に帰還するのみである。
その時、ぴくりと伊作達の体が動いた。
「……、?あれ、僕寝てた!?」
「おい小平太起きろ」
仙蔵は容赦なく小平太をたたき起こした。
小平太はまだ半ボケらしくむにゃむにゃ言っていたがようやく目を覚ましたらしい。
「一体何がどうなってんだ?」
「……さっきまで居た城主はどこに……もそ」
仙蔵は留三郎が持っている巻物に気づきそしてその横にいるあきらに目を映した。
(そうだ、忘れてたが仙蔵は特に敵意を)
手負いのあきらを連れたまま六年から果たして守れるのか、懸念がかかるがやるしかないと留三郎は鉄双節棍に手を伸ばす。
「それは……例の巻物だな?
なら目的は達成した
城主が居ないのが気にかかるがとりあえずここから撤退するぞ
…………それとそこの勝手に抜け出したバカも連れてな、背負うのは留三郎でいいな?」
「……!」
「え……?」
てっきり攻撃されると思っていたあきらはあっけにとられた。
仙蔵の発言に異を唱える者は一人もおらず一人ずつ順番にあきらの肩を叩いていった。(小平太だけ力が強く伊作に注意を受けた)
「お前ら……」
何があったのはわからないが五人はあきらを攻撃する気はないらしい。
「ば、バカって」
と抗議しようとしたあきらを留三郎は担いだ。
「ちょ、留三郎!」
「話は後にするとして急いで城から離れようぜ
タソガレドキや他の城の忍者から巻物を隠さないと」
タソガレドキ……と聞いてあきらは雑渡や諸泉の事を連想したがひとまず頷いてそのままあきら達は戦闘が勃発しているソザナイタケ城をあとにした
「いったたたた!!!!」
「あ、ちょっと、あきらちゃん動かないで
動かれるとちゃんと消毒出来ないから
そもそもこんなになるまで無茶したあきらちゃんの自業自得だよ」
伊作に正論を言われあきらは何も言えず沈黙した。
ソザナイタケを脱出し他の忍たまたちも城を後にしたようだ。
六年逹は天守閣での事情聴取も兼ねてとりあえずあきらの手当てをするべく人知れず朽ち果てた寺に身を寄せていた。
「はい、これでよし」
「ありがとう伊作」
「ううん、どういたしまして」
伊作は笑顔で答えた。
伊作の手当てが終わった頃合いを見て仙蔵が話を切り出した。
「それで?私逹が失神している間に何が起こったんだ?」
留三郎とあきらは全てを打ち明けるか視線を合わせたが隠してもしょうがないと思い事の全てを話した。
まずあきらが巻物によって操られたこと、その後洗脳が解けたもののその後城主が暴走しその戦闘の果てに城主が石屑と化したことをしった五人は困惑した。
「にわかには信じがたいが……」
「しかし異世界の者を降らせるくらいだ
もう何が起きても驚かんが……
あと変な装いをした奴は本当にその場から消えたのか?」
「あ、ああ、霞のように消えちまった」
恐らくは元凶だと思われるが行方を眩ませたともあれば詳細を掴むのは困難だろう。
……となれば。
「例の巻物を燃やすしか策はない、か」
城主が居なくなったものの危険が去ったわけではない。
巻物が誰かに奪われ悪用されるようならば今までと同じ悲劇が繰り返されてしまう。
それを未然に防ぐ為にも燃やさねばならないのだが……
(巻物と天女が綿密に接している場合……
燃やすとあきらはどうなる……?)
仙蔵は眉間に皺を寄せ思考した。
「それでどーする?
とりあえず忍術学園に戻るか?」
頭の後ろで手を組ながら小平太が問いかけた。
「そうだな、ひとまず帰還して先生方に判断してもらおう
留三郎巻物は持っているな」
「ああ」
留三郎は懐から巻物を出した。
「へぇ、それが例の巻物か」
「!!!!!」
「留三郎!巻物!」
はっと気づいた時には留三郎の手には巻物がない。
そして六年生から少し離れた場所に立っている雑渡昆奈門の手には巻物が握りしめられていた。