第三章
夢小説設定
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(そんな
刃物が通らないほど頑丈ならどうすれば……)
手だけではなく喉も強化されているのか、もはや全身が硬化していると考えていいだろう。
刃物が通らないのなら爆発物で……?いやこんな狭い部屋で爆発させたらこちらがかえって生き埋めになってしまう。
「っ」
そんな僅かな思考も敵は許してくれず放った破片が飛んで来る。
こんな、こんな事になるなんて想像してなかった。
なんとかして留三郎達だけでも生きて返さないと、最悪自分は死んでもいいからーと考えていると留三郎にいきなり凸ピンされた。
「いたっ、何すんの!」
「お前今自分を犠牲にしてでもとか何とか考えてただろ」
「…………」
「何の為に助けにきたと思ってんだ!!
お前に死んでほしくないに決まってんだろ!
何がなんでも生きて帰るからな!!」
気持ちは嬉しいけど……でもここからどうすれば……?と考えたあきらの視界に留三郎の武器が映った。
(鉄双節棍…………)
「留三郎」
「何言われようと俺は」
「私に考えがある、協力して」
破片の合間を縫い苦無を手に特攻してくるあきらに城主は易々とその体を掴んだ。
「ぐっっ」
圧力にみしみしと体が痛む。
「どうした?さっきまでの勢いは
勝てないと分かり自暴自棄になったか!!ははは!!」
しかし簡単に握りつぶしたのでは面白くない。
ただの人間ならもう既に潰れているだろうが自分と同じく強化されているこの女はまだ死なずに呻いている。
死なない程度にいたぶってから……と考えていると絶望的な状況にも関わらずはうっすらと笑みを浮かべていた。
まるで勝利を予感したようなーーと思ったところで城主はもう一人いた男がいないことに気づいた。
どさくさに紛れて死んだか?と過った瞬間ぞわりと首筋に悪寒が走る。
体感一秒にも満たぬ瞬間城主はさっきまでの小競り合いが囮だと分かったがもう遅い。
「はああああ!!!!」
人間の急所でもある首筋に留三郎は鉄双節棍を叩きこんだ。
振り返ること数分前。
「…今なんて言った…?」
「だから私が囮になってる間に敵を倒してほしい
なるべく両手がふさがった状態に誘導するからその隙に…」
「そんなことできるか…!!!」
あんな手に捕まったらただではすまない。
「それなんだけど…
たぶん私ならちょっとの間なら捕まっても大丈夫だと思う」
ほら、とあきらは右足を見せた。
忍装束が破れてる、恐らく先ほどのがれきの先にかすったせいだろうと考察してあきらの体の異変に気づいた。
服は破れていたが全く出血していない、普通ならかすった程度でも傷ができるはずなのに。
普通の人間なら…
そう思ったことに気づいたのかあきらは自嘲するかのようにふっと笑った。
「…みての通り、私もあれと一緒ってこと
だからさ、気にしないで」
攻撃をくらった城主の体が倒れていく。
床に倒れ込む頃には天井まであった身長が元の寸法にまで戻っていた。
「そうだ、あきら!」
急いであきらの元へと向かい抱き上げる。
「あ…留三郎…?」
少し意識が朦朧としているようだったが命に別状はないようだと留三郎は安堵した。
これで終わった、と思いきや城主の体がぴくりと動く。
「まだ生きてたのか…!?」
二人とも体を硬直させ動向をうかがったその時。
「ただではかえさな……ぐ!!!!!!」
城主は胸の中心を押さえてもだえ始めた。
ばたばたと絶叫すること数秒ぱたりと動かなくなってさらに岩の体と化していた体はびしびしと亀裂がはしり石くずへと化した。
その様子と二人は呆然と眺めていた。
というより自然界で説明がつかない状況が続き理解がおいつかなかったのである。
お互いに顔を見合わせる。
「えっと…今何が起こったんだ…?」
「私に聞かれても…」
「ではわたしがお答えしましょう」
ばっっっと振り返るとそこにいたのはあやしい服に身をつつんだ男だった。
刃物が通らないほど頑丈ならどうすれば……)
手だけではなく喉も強化されているのか、もはや全身が硬化していると考えていいだろう。
刃物が通らないのなら爆発物で……?いやこんな狭い部屋で爆発させたらこちらがかえって生き埋めになってしまう。
「っ」
そんな僅かな思考も敵は許してくれず放った破片が飛んで来る。
こんな、こんな事になるなんて想像してなかった。
なんとかして留三郎達だけでも生きて返さないと、最悪自分は死んでもいいからーと考えていると留三郎にいきなり凸ピンされた。
「いたっ、何すんの!」
「お前今自分を犠牲にしてでもとか何とか考えてただろ」
「…………」
「何の為に助けにきたと思ってんだ!!
お前に死んでほしくないに決まってんだろ!
何がなんでも生きて帰るからな!!」
気持ちは嬉しいけど……でもここからどうすれば……?と考えたあきらの視界に留三郎の武器が映った。
(鉄双節棍…………)
「留三郎」
「何言われようと俺は」
「私に考えがある、協力して」
破片の合間を縫い苦無を手に特攻してくるあきらに城主は易々とその体を掴んだ。
「ぐっっ」
圧力にみしみしと体が痛む。
「どうした?さっきまでの勢いは
勝てないと分かり自暴自棄になったか!!ははは!!」
しかし簡単に握りつぶしたのでは面白くない。
ただの人間ならもう既に潰れているだろうが自分と同じく強化されているこの女はまだ死なずに呻いている。
死なない程度にいたぶってから……と考えていると絶望的な状況にも関わらずはうっすらと笑みを浮かべていた。
まるで勝利を予感したようなーーと思ったところで城主はもう一人いた男がいないことに気づいた。
どさくさに紛れて死んだか?と過った瞬間ぞわりと首筋に悪寒が走る。
体感一秒にも満たぬ瞬間城主はさっきまでの小競り合いが囮だと分かったがもう遅い。
「はああああ!!!!」
人間の急所でもある首筋に留三郎は鉄双節棍を叩きこんだ。
振り返ること数分前。
「…今なんて言った…?」
「だから私が囮になってる間に敵を倒してほしい
なるべく両手がふさがった状態に誘導するからその隙に…」
「そんなことできるか…!!!」
あんな手に捕まったらただではすまない。
「それなんだけど…
たぶん私ならちょっとの間なら捕まっても大丈夫だと思う」
ほら、とあきらは右足を見せた。
忍装束が破れてる、恐らく先ほどのがれきの先にかすったせいだろうと考察してあきらの体の異変に気づいた。
服は破れていたが全く出血していない、普通ならかすった程度でも傷ができるはずなのに。
普通の人間なら…
そう思ったことに気づいたのかあきらは自嘲するかのようにふっと笑った。
「…みての通り、私もあれと一緒ってこと
だからさ、気にしないで」
攻撃をくらった城主の体が倒れていく。
床に倒れ込む頃には天井まであった身長が元の寸法にまで戻っていた。
「そうだ、あきら!」
急いであきらの元へと向かい抱き上げる。
「あ…留三郎…?」
少し意識が朦朧としているようだったが命に別状はないようだと留三郎は安堵した。
これで終わった、と思いきや城主の体がぴくりと動く。
「まだ生きてたのか…!?」
二人とも体を硬直させ動向をうかがったその時。
「ただではかえさな……ぐ!!!!!!」
城主は胸の中心を押さえてもだえ始めた。
ばたばたと絶叫すること数秒ぱたりと動かなくなってさらに岩の体と化していた体はびしびしと亀裂がはしり石くずへと化した。
その様子と二人は呆然と眺めていた。
というより自然界で説明がつかない状況が続き理解がおいつかなかったのである。
お互いに顔を見合わせる。
「えっと…今何が起こったんだ…?」
「私に聞かれても…」
「ではわたしがお答えしましょう」
ばっっっと振り返るとそこにいたのはあやしい服に身をつつんだ男だった。