第三章
夢小説設定
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留三郎は鉄双節棍を構える。
瞬きもないくらいのスピードであきらが突っ込んできたのを鉄双節棍で受け止める。
「つっ」
何て力だ。
一般的な女性の力ではない、最早男である自分の力を越していた。
このまま押しきらればこちらが死ぬ。
でもあきらを傷付けるようなことはしたくない、何とかして無力化を計らないと……
あきらの攻撃を耐える留三郎はあきらの体に異変が生じているのに気づいた。
先ほど応急措置を施した箇所が赤く、滲んでいる。
(痛みを感じない……のか?)
傷が開いた原因は動き回ったのもあるが体の方が力に耐えきれないからである。
留三郎はこのまま戦闘を続ければあきらの体が危ないと感じ取った。
(でも無力化するつったってどうすりゃ)
と考えていると突然腹に衝撃を受け留三郎は壁に叩きつけられた。
思考に気をとられていたせいか攻撃に気づかなかったらしい。
「ぐっっっ」
まるで歯がたたずこのままでは……自分の命さえ怪しい。
いっそ共倒れにしてでも……と思った矢先あきらが自らの足に苦無を刺した。
「なっ!?」
留三郎が驚くのも当然だ、刺した足からは血が溢れている。
よくよく顔を見ればそれは留三郎がよく知っているあきらの表情だ。
理由はよく分からないが意識を取り戻したらしいとほっと息をつく。
「……して、殺して……留三郎……」
しかしそれも一瞬であきらは自分を殺してほしいと言い出した。
「!?な、何言ってんだ!!」
「留三郎を死なせたくない……っ!」
それはこちらも同じだ。
留三郎は前世で抱いた想いを再確認する。
「……それは無理だ」
「!どうして、私の言ってる意味が分からないの……!?留三郎のバカ!!大バカ!!
死にたいの!?」
「誰も死にたいなんて言ってねぇだろ!」
じゃあなんでというあきらに近寄り肩を掴むとドン、と突き放された。
「さっきまで攻撃されてたのもう忘れたの!
私に近づいたら……っ、またっ」
あきらは涙を流し泣いている。
怖い、再び操られるのが怖い、大切な人を失うじゃないかと思うと震えが止まらない。
こんな自分は一緒に居てはいけない、やはり一緒にいたい、なんて思ってはいけなかった。
そんなこと許されるはずもない、だって現に私は留三郎を傷付けて周りにも同じような事をしようと企んでいた。
だから、だから、そんなことにならないよう、せめてなら彼の手で……と思っていたのに留三郎は。
あきらの体を引き寄せて抱き締めた。
傷口が開かないよう優しく、暖かさに満ちていた。
「……、離して……」
「嫌だ」
振りほどかないといけないと分かっているのに、嬉しくて、また涙が溢れてくる。
どうして……と呟くと留三郎は答えた。
「あきらが好きだから、大切だからに決まってんだろ」
「!わ、私も……好き、留三郎が、ずっと前から好き……!」
しゃっくりあげて泣くあきらの頭を撫でる。
「……ああ、俺もずっと前から好きだよ」
ずっと前、生まれる前からお前のことが好きだったんだ。
瞬きもないくらいのスピードであきらが突っ込んできたのを鉄双節棍で受け止める。
「つっ」
何て力だ。
一般的な女性の力ではない、最早男である自分の力を越していた。
このまま押しきらればこちらが死ぬ。
でもあきらを傷付けるようなことはしたくない、何とかして無力化を計らないと……
あきらの攻撃を耐える留三郎はあきらの体に異変が生じているのに気づいた。
先ほど応急措置を施した箇所が赤く、滲んでいる。
(痛みを感じない……のか?)
傷が開いた原因は動き回ったのもあるが体の方が力に耐えきれないからである。
留三郎はこのまま戦闘を続ければあきらの体が危ないと感じ取った。
(でも無力化するつったってどうすりゃ)
と考えていると突然腹に衝撃を受け留三郎は壁に叩きつけられた。
思考に気をとられていたせいか攻撃に気づかなかったらしい。
「ぐっっっ」
まるで歯がたたずこのままでは……自分の命さえ怪しい。
いっそ共倒れにしてでも……と思った矢先あきらが自らの足に苦無を刺した。
「なっ!?」
留三郎が驚くのも当然だ、刺した足からは血が溢れている。
よくよく顔を見ればそれは留三郎がよく知っているあきらの表情だ。
理由はよく分からないが意識を取り戻したらしいとほっと息をつく。
「……して、殺して……留三郎……」
しかしそれも一瞬であきらは自分を殺してほしいと言い出した。
「!?な、何言ってんだ!!」
「留三郎を死なせたくない……っ!」
それはこちらも同じだ。
留三郎は前世で抱いた想いを再確認する。
「……それは無理だ」
「!どうして、私の言ってる意味が分からないの……!?留三郎のバカ!!大バカ!!
死にたいの!?」
「誰も死にたいなんて言ってねぇだろ!」
じゃあなんでというあきらに近寄り肩を掴むとドン、と突き放された。
「さっきまで攻撃されてたのもう忘れたの!
私に近づいたら……っ、またっ」
あきらは涙を流し泣いている。
怖い、再び操られるのが怖い、大切な人を失うじゃないかと思うと震えが止まらない。
こんな自分は一緒に居てはいけない、やはり一緒にいたい、なんて思ってはいけなかった。
そんなこと許されるはずもない、だって現に私は留三郎を傷付けて周りにも同じような事をしようと企んでいた。
だから、だから、そんなことにならないよう、せめてなら彼の手で……と思っていたのに留三郎は。
あきらの体を引き寄せて抱き締めた。
傷口が開かないよう優しく、暖かさに満ちていた。
「……、離して……」
「嫌だ」
振りほどかないといけないと分かっているのに、嬉しくて、また涙が溢れてくる。
どうして……と呟くと留三郎は答えた。
「あきらが好きだから、大切だからに決まってんだろ」
「!わ、私も……好き、留三郎が、ずっと前から好き……!」
しゃっくりあげて泣くあきらの頭を撫でる。
「……ああ、俺もずっと前から好きだよ」
ずっと前、生まれる前からお前のことが好きだったんだ。