第三章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「観念しろ、ソザナイタケ城主」
天守閣には留三郎を除く六年生が集まりソザナイタケ城主を追い詰めていた。
既に配下達は逃亡し天守閣に籠った城主と……
仙蔵は横目で奇妙な格好をした者をちらりと見た。
(あれは……何だ?)
それはじっっと隅にいて何も行動を起こそうという気配はない。
観念した……というよりはこちらの動向を観察しているような感じだ。
城主のように怯えたり恐怖を感じている様子が全く見受けられず仙蔵は内心不気味に思った。
(まぁこちらに何もしてこないのは好都合だ、こちらに専念出来るからな)
仙蔵は城主の首に苦無を当てると城主はたちまち悲鳴を上げて身動ぎをしようとしたが長次が拘束している為うごくことはできなかった。
「さて、我々の質問に答えて貰おうか
お前が忍術学園に天女を差し向けた……張本人、もとい首謀者だな?」
「っ、」
城主は歯を食い縛り答えようとしないので仙蔵は苦無に僅かに力をいれる。
鋭利な刃物はそれだけで皮膚を裂きタラリと血が流れる。
「ひいいい!!!そ、そうだ!!わ、私が!!!しゅ、首謀者だ!!!」
「そうか、で、どうやって忍術学園にこの世の人間ではない者を落としこんだのだ?」
仙蔵の目は次、答えなかったらその首をはねおとすと物語っている、と城主は直感的に悟った。
やる、この男はやる。
もし仮に黙ったらこの男は何のためらいもなく、苦無を横に払うだろう。
死がそこまで迫ってきた時男は急に死ぬのが怖くなった。
正直こいつらの目の前で命を落とすのは勘弁だ、と思っていたがここまできて命が惜しくなった。
そう思った男はポツリポツリとここまでの経緯を話し始めた。
忍術学園は優秀な忍者を出す有名学校であると同時に多くの城から注目されているがそれと同時に敵も多く抱えている。
実際学園長を暗殺しようとする者は少なくなくしょっちゅう忍びこんでくる者ばかりだ。
しかし暗殺成功者は未だにゼロ……
ソザナイタケ城主は以前他の城に密書を渡す途中忍術学園の生徒に奪われてしまいその結果情報が漏れとても痛い目にあった。
他の城には情報漏洩するような城とは手を組みたくないと一蹴されてしまい城主は忍術学園そのものを恨んだ。
が、忍術学園は優秀な生徒が多い。報復したいと思っても返り討ちにされてしまう。
そんな時、ソザナイタケ城に1人の男が商談しにやってきたのだ。
男は顔が見えず奇妙な格好をしていたので怪しみ追い払おうとしたのだが男はこう言った。
『私なら忍術学園に報復するお手伝いが出来ます』
城主は忍術学園のに、の文字すら言っていないのに男は城主が抱えてこむ怨み妬みを何故か知っていた。
何故、と疑問に思ったが城主はどうやったら報復出来るかと聞くと顔も見えないのににい、と口角が上がったような気がした。
『これを使えば内から崩壊させることが出来ます、あなた様は何一つ、手を汚すことなく』
そう言うと男は袖から一つの巻物を取り出した。
『これを介して異界……別の所から人を送り込むのです』
男が言うには予めかけた呪いにより天女が麗しい美女に見えるよう仕向け……そして忍術学園が内側から崩壊するように内部争いが生まれるよう天女が自ら働きかけるようになるらしい。
降ってきた天女は以前どんな性格であれ忍術学園にやってくると悪逆非道な人格になるのだとか。
『もちろん全て……金が必要ですが……どうしますか?』
そう問われた城主だが既に答えは決まっていた。
そうして忍術学園に対する復讐が始まった……
まず一人目の天女が送られた。
送ったのはいいもののこちらからは何も天女を動かすことは出来ず状況は何一つ把握出来ないが城主は安心して日々を過ごした。
しかし予想に反して何故か天女が天に帰ってしまった、と男から聞いた。
そうか、殺されるのは当然だ。
天女に魅了されるのは不可能だし決別させるのなら全員ではない方がいいがまさか殺されるとは。
『どうしますか?』
「決まってる、次の天女を落とせ!」
わかりました、と男は言い更に金を要求したので城主はしぶしぶ金を払った。
また天女が天に帰ったと聞いた時城主は動向を知りたいと男に要求したがそれは出来ないそうだ。
何でも出来るかのようにみえてそうではないらしい。
仕方ない、と思った城主は一人の子供を忍術学園に入らせた。
子供は城の食い物を盗みにきていたこそ泥だった。
親もいないので扱いやすいと城主は子供を脅し定期的に忍術学園の報せを紙に書くよう命令した。
これがなければソザナイタケ城が原因だと知られることは無かっただろうが城主は自分の首を自ら絞めていたことに気づかなかった。
『……様代金の方をいただきたいのですが』
「……ああ、分かっている、すぐに用意する」
正しくは工面する、といったほうが正しい。
男が要求する金は次第に上がるようになり城主は金に困るようになった。
戦用の武器を売った、土地も売った、しまいには家臣も解雇した。
そうしてやっとこさ天女一人分の金を用意出来たが男はこの金では降ろすことしか出来ず術をかけることは出来ないと言った。
それでも男は頼みをえざるをえなかった。
もう、後戻りするのには遅い、今さら止めることなどできなかった。
そうして五人目の天女、あきらが別の世界から忍術学園に落とされたのだった。
天守閣には留三郎を除く六年生が集まりソザナイタケ城主を追い詰めていた。
既に配下達は逃亡し天守閣に籠った城主と……
仙蔵は横目で奇妙な格好をした者をちらりと見た。
(あれは……何だ?)
それはじっっと隅にいて何も行動を起こそうという気配はない。
観念した……というよりはこちらの動向を観察しているような感じだ。
城主のように怯えたり恐怖を感じている様子が全く見受けられず仙蔵は内心不気味に思った。
(まぁこちらに何もしてこないのは好都合だ、こちらに専念出来るからな)
仙蔵は城主の首に苦無を当てると城主はたちまち悲鳴を上げて身動ぎをしようとしたが長次が拘束している為うごくことはできなかった。
「さて、我々の質問に答えて貰おうか
お前が忍術学園に天女を差し向けた……張本人、もとい首謀者だな?」
「っ、」
城主は歯を食い縛り答えようとしないので仙蔵は苦無に僅かに力をいれる。
鋭利な刃物はそれだけで皮膚を裂きタラリと血が流れる。
「ひいいい!!!そ、そうだ!!わ、私が!!!しゅ、首謀者だ!!!」
「そうか、で、どうやって忍術学園にこの世の人間ではない者を落としこんだのだ?」
仙蔵の目は次、答えなかったらその首をはねおとすと物語っている、と城主は直感的に悟った。
やる、この男はやる。
もし仮に黙ったらこの男は何のためらいもなく、苦無を横に払うだろう。
死がそこまで迫ってきた時男は急に死ぬのが怖くなった。
正直こいつらの目の前で命を落とすのは勘弁だ、と思っていたがここまできて命が惜しくなった。
そう思った男はポツリポツリとここまでの経緯を話し始めた。
忍術学園は優秀な忍者を出す有名学校であると同時に多くの城から注目されているがそれと同時に敵も多く抱えている。
実際学園長を暗殺しようとする者は少なくなくしょっちゅう忍びこんでくる者ばかりだ。
しかし暗殺成功者は未だにゼロ……
ソザナイタケ城主は以前他の城に密書を渡す途中忍術学園の生徒に奪われてしまいその結果情報が漏れとても痛い目にあった。
他の城には情報漏洩するような城とは手を組みたくないと一蹴されてしまい城主は忍術学園そのものを恨んだ。
が、忍術学園は優秀な生徒が多い。報復したいと思っても返り討ちにされてしまう。
そんな時、ソザナイタケ城に1人の男が商談しにやってきたのだ。
男は顔が見えず奇妙な格好をしていたので怪しみ追い払おうとしたのだが男はこう言った。
『私なら忍術学園に報復するお手伝いが出来ます』
城主は忍術学園のに、の文字すら言っていないのに男は城主が抱えてこむ怨み妬みを何故か知っていた。
何故、と疑問に思ったが城主はどうやったら報復出来るかと聞くと顔も見えないのににい、と口角が上がったような気がした。
『これを使えば内から崩壊させることが出来ます、あなた様は何一つ、手を汚すことなく』
そう言うと男は袖から一つの巻物を取り出した。
『これを介して異界……別の所から人を送り込むのです』
男が言うには予めかけた呪いにより天女が麗しい美女に見えるよう仕向け……そして忍術学園が内側から崩壊するように内部争いが生まれるよう天女が自ら働きかけるようになるらしい。
降ってきた天女は以前どんな性格であれ忍術学園にやってくると悪逆非道な人格になるのだとか。
『もちろん全て……金が必要ですが……どうしますか?』
そう問われた城主だが既に答えは決まっていた。
そうして忍術学園に対する復讐が始まった……
まず一人目の天女が送られた。
送ったのはいいもののこちらからは何も天女を動かすことは出来ず状況は何一つ把握出来ないが城主は安心して日々を過ごした。
しかし予想に反して何故か天女が天に帰ってしまった、と男から聞いた。
そうか、殺されるのは当然だ。
天女に魅了されるのは不可能だし決別させるのなら全員ではない方がいいがまさか殺されるとは。
『どうしますか?』
「決まってる、次の天女を落とせ!」
わかりました、と男は言い更に金を要求したので城主はしぶしぶ金を払った。
また天女が天に帰ったと聞いた時城主は動向を知りたいと男に要求したがそれは出来ないそうだ。
何でも出来るかのようにみえてそうではないらしい。
仕方ない、と思った城主は一人の子供を忍術学園に入らせた。
子供は城の食い物を盗みにきていたこそ泥だった。
親もいないので扱いやすいと城主は子供を脅し定期的に忍術学園の報せを紙に書くよう命令した。
これがなければソザナイタケ城が原因だと知られることは無かっただろうが城主は自分の首を自ら絞めていたことに気づかなかった。
『……様代金の方をいただきたいのですが』
「……ああ、分かっている、すぐに用意する」
正しくは工面する、といったほうが正しい。
男が要求する金は次第に上がるようになり城主は金に困るようになった。
戦用の武器を売った、土地も売った、しまいには家臣も解雇した。
そうしてやっとこさ天女一人分の金を用意出来たが男はこの金では降ろすことしか出来ず術をかけることは出来ないと言った。
それでも男は頼みをえざるをえなかった。
もう、後戻りするのには遅い、今さら止めることなどできなかった。
そうして五人目の天女、あきらが別の世界から忍術学園に落とされたのだった。