一章
夢小説設定
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食堂での仕事が終わったので、あきらは小松田さんの仕事を手伝う事になったのだが……
「う、うわぁぁぁぁー!!」
「どうかしましたか!?小松田さん!……なんだいつものか……」
小松田の声で振り向くと案の定小松田さんはお茶を溢していた。
床にはお茶が流れ水浸しになっていたが奇跡的に書類は濡れていなかったのは幸いだろう。
「小松田さん、お茶は私が持っていくので、小松田さんは溢したお茶を拭いてください……」
「え、ほんと?じゃあ、お茶土井先生の所に持ってってねー」
のんきに手を振る小松田さんに私は溜め息をつきお茶をいれ、
土井先生に持っていった。
それにしても小松田さんは昨日今日会ったばかりだと言うのに
警戒心など全くないようで気軽に話しかけてくる。
部外者かつ因縁のある天女だというのに気にする素振りはない。
うかつに警戒心を解くなど忍者にはあってならないが
そういえば小松田さんは忍者には向いていないと言われていた事を
思いだした。
何せ入門表を書けばくせ者を入れてしまう人だ。
と思っていると土井先生の部屋の前まで来ていたので一声をかけてから
戸を開けた。
「土井先生、お茶をお持ちしました」
と言うと土井先生に睨まれたような気がしたがすぐに消えた。
「小松田くんは…?」
「小松田さんなら今自分で溢したお茶を拭いていると思いますよ
もう一回こぼされると時間の無駄なのでわたしが代わりに」
ああ…と土井先生は納得したようだ。
恐らく先生は無理矢理小松田を押しのけて私が来たかのように思ったのだろう、無理はないことだ。
「ありがとう、天女さま……って呼ぶのは嫌なんだったね、そうだ、
五十嵐さんこれを食満くんに渡してくれるかい?」
「これ何ですか?」
「それは用具委員長宛ての書類だよ。本来顧問の先生が渡すんだが、今日はいらっしゃらないから私が渡すはずだったんだけど、急用が出来てね」
「そういう事でしたら、渡しときます」
書類を服の隙間に挟みこんで退室する際に一礼して部屋を出た。
留三郎は用具委員会の委員長だ。
なら当然探す場所も限られてくる。
探す手間が省けたな、と思ったが。
「ここにもいない……用具倉庫にいると思ったんだけど……」
用具倉庫には誰もいなかった。
別の場所を探そうと思ったメクルクルだったが、次の瞬間には何故か落下していた。
「え?」
ドサッと音がして尻餅をつく。
「痛ぁ……落とし穴か……ひさしぶりだな……あの頃はよく綾部喜八郎に怒ってたっけ」
だが、今は脱出する忍具を持ち合わせていないため、あきらは助けを求める為真上に向かって大声を出した。
「誰か居ませんかー?落とし穴に落ちたので助けて下さい!!」
すると、誰かが穴の外から覗いてきた。
「おやまぁ、誰がはまったのかと思えば天女さまじゃないですか」
ひょっこり顔を出してきたのは穴を掘った張本人の綾部喜八郎だった……
「う、うわぁぁぁぁー!!」
「どうかしましたか!?小松田さん!……なんだいつものか……」
小松田の声で振り向くと案の定小松田さんはお茶を溢していた。
床にはお茶が流れ水浸しになっていたが奇跡的に書類は濡れていなかったのは幸いだろう。
「小松田さん、お茶は私が持っていくので、小松田さんは溢したお茶を拭いてください……」
「え、ほんと?じゃあ、お茶土井先生の所に持ってってねー」
のんきに手を振る小松田さんに私は溜め息をつきお茶をいれ、
土井先生に持っていった。
それにしても小松田さんは昨日今日会ったばかりだと言うのに
警戒心など全くないようで気軽に話しかけてくる。
部外者かつ因縁のある天女だというのに気にする素振りはない。
うかつに警戒心を解くなど忍者にはあってならないが
そういえば小松田さんは忍者には向いていないと言われていた事を
思いだした。
何せ入門表を書けばくせ者を入れてしまう人だ。
と思っていると土井先生の部屋の前まで来ていたので一声をかけてから
戸を開けた。
「土井先生、お茶をお持ちしました」
と言うと土井先生に睨まれたような気がしたがすぐに消えた。
「小松田くんは…?」
「小松田さんなら今自分で溢したお茶を拭いていると思いますよ
もう一回こぼされると時間の無駄なのでわたしが代わりに」
ああ…と土井先生は納得したようだ。
恐らく先生は無理矢理小松田を押しのけて私が来たかのように思ったのだろう、無理はないことだ。
「ありがとう、天女さま……って呼ぶのは嫌なんだったね、そうだ、
五十嵐さんこれを食満くんに渡してくれるかい?」
「これ何ですか?」
「それは用具委員長宛ての書類だよ。本来顧問の先生が渡すんだが、今日はいらっしゃらないから私が渡すはずだったんだけど、急用が出来てね」
「そういう事でしたら、渡しときます」
書類を服の隙間に挟みこんで退室する際に一礼して部屋を出た。
留三郎は用具委員会の委員長だ。
なら当然探す場所も限られてくる。
探す手間が省けたな、と思ったが。
「ここにもいない……用具倉庫にいると思ったんだけど……」
用具倉庫には誰もいなかった。
別の場所を探そうと思ったメクルクルだったが、次の瞬間には何故か落下していた。
「え?」
ドサッと音がして尻餅をつく。
「痛ぁ……落とし穴か……ひさしぶりだな……あの頃はよく綾部喜八郎に怒ってたっけ」
だが、今は脱出する忍具を持ち合わせていないため、あきらは助けを求める為真上に向かって大声を出した。
「誰か居ませんかー?落とし穴に落ちたので助けて下さい!!」
すると、誰かが穴の外から覗いてきた。
「おやまぁ、誰がはまったのかと思えば天女さまじゃないですか」
ひょっこり顔を出してきたのは穴を掘った張本人の綾部喜八郎だった……