「全員集まったかの」
上級生全員が集められた為学園長の庵はやや定員を越している。
狭いな……と留三郎は思ったがそれは皆同じことである。
「要件を話す前に忍術学園の情報を流している者が見つかった、
山田先生」
「はい」
山田先生は頷くと外から一人の少年を連れてきた。
制服が二年生の物なので二年生くらいの歳の子なのだろうがまさかこんなに小さな子供が密偵とは予想しておらず留三郎のみならず上級生全員が驚いた。
「この少年が密かに両親への手紙と偽って忍術学園の状態や天女の情報を流していたことが分かった、利吉くんのおかげじゃな」
(利吉さんすげぇ)
ざわざわと上級生たちはざわめいた。
「この者の処遇は後で決めるとして……
その手紙がどこに行ったかと調べましたところとある城に行きつきました
噂によるととある巻物を手にしてから城主は様子が変わったとか……
その巻物を手にした時期と天女が降ってきた時期がほぼほぼ一致しますのでそこが元凶で間違いないと思います」
「どうやらその城の城主が持っている巻物……が何かしら影響を及ぼしているとワシは考えた
そこでじゃ！！これ以上手を打たれる前にこちらがうってでなれけばならない！！
上級生達はその城へと出向きその巻物を奪いとってくるのじゃ！！！」
「……！！！！はい！！！！」

「日時は明日の明朝に出発とする、解散！」

かくして上級生達は元凶の城へと赴くことが決定した。
その城の名とはソザナイタケ城という。