第二章
夢小説設定
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六年全員が声をかけられるのを待っていたが、女性陣が声をかけたのはあきらだった。
「坊や、変わった友達がいるのね」
「そんなおっさんが混じった集団と遊ぶよりお姉さん達とお茶しない?」
あきらは六年よりも身長が低いせいか四年生と同じくらいの少年に間違われているようだ。
そしておっさんと間違われた文次郎と長次はダメージを食らっている。
「こ、これが逆ナンというやつか……!!」
「ていうか、何で私たちじゃなくてあきらがナンパされてんの…」
「うらやましい……」
仙蔵、小平太、伊作から怨念のような視線を感じあきらは心底困った顔した。
(だから嫌だったのに…)
あきらは前世からよく同性に好かれるのだが別にモテても何もメリットはない。
メリットどころかデメリットのほうが多い。
同級生の忍たまからは敵視されるし、それだったら好きな人に好かれる方がいいのだけど。
あきらはふと留三郎が静かな事に気づいて見ると。
「なああきらあそこにいる子供可愛くないか?」
息を荒げて凝視している変態がいた。
本人は決してショタコン&ロリコンではないと言い張るが、周りから見ればそうにしか見えない。
「ふーん、そうだね」
生返事しつつこの状況をどう解決したもんかとあきらはため息をついた。
町で女性陣にナンパされていたあきらだったが、六年を加えて茶屋で食事するという事になった。
現代でいう合コンに近い感じだろう。
各々が軽く自己紹介を終えたころに団子が運ばれてきた。
(さて…問題はこの団子に毒が入ってないかどうかだけど…)
茶屋の店員の中に忍が混じっている場合、密かに毒を忍ばせる事も容易だろう。
「あきらさん、お団子お食べにならないのですか?」
女子陣の内の一人があきらが一切手をつけようとしないのが気になるのか聞いてきた。
「ああ、俺あまり甘い物が得意ではなくて…
すみません、せっかく誘ってくださったのに」
「そうだったんですか…こちらこそ気付けなくて」
反応を見る限り手をつけない事に苛立っている者はいない。
隠しているという点もなくはないが無理やり食べさそうとする事は無さそうだ。
あきらは少し胸を撫で下ろした。
(団子はもったいないけど…処分してもらおう)
万が一毒が入ってたら他が食べるのも危険だ。
そっと団子を端に寄せようとしたあきらだったが、突然小平太がガシっと掴んだ。
「何だ食べないのか!!なら私が食べるぞ!!!」
(いやいやいや、小平太毒が…!!)
慌てて小声で言うも小平太は聞く耳を持たない。
「大丈夫、大丈夫、こまかい事は気にするな!!」
いや、細かいことじゃないだろーーー!!と六年、あきらは思った。
あっという間に小平太は団子をぺろりと平らげてしまった。
「小平太!!団子食べちゃ駄目だって!!」
伊作は小平太をガクガク揺らし吐き出さそうとした。
「大丈夫だって、しびれもないし私は平気だぞ!!!」
小平太はけろりとしている。
何ともなさそうであきらはほっとした。
(全く……小平太は警戒心という物がないのか……)
すると店員がこちらに近づいてくるのが、チラッと見えた。
もう、頼んだものはないはずだが……。
(………………震えてる?)
御盆を持つ手は震えその女性の顔色は真っ青だ。
その御盆に乗っているのはお茶だ。
あれではこちらにたどり着く前に溢してしまう。
そして、あの様子だと茶には何か含まれているのは確実だ。
すると、案の定女性はつまづき柄の悪そうな男性の服に茶をかけてしまった。
「あっ……!!す、すみません!!」
慌てて謝るも服を汚された男の怒りは当然収まらない。
「てめえ!!何かけてくれてんだ!!
弁償してくれんだろうなあ!!
これ高いんだよ!!!」
予想を遥かに超えた金額だからかますます女性の血の気が引く。
「そうだな、体で払ってもらったらチャラにしてやるよ」
ニタアと笑い、無理矢理女性の腕を掴む。
「い、いやあー!!」
しかし、周囲は助けようとしない。
屈強な男に敵うはずがないと思っているからだ。
男が女性を引っ張って店を出ようとした時、不意に衝撃が走り壁に叩きつけられた。
「大丈夫ですか」
何と女性を助けたのはあきらだった。
「坊や、変わった友達がいるのね」
「そんなおっさんが混じった集団と遊ぶよりお姉さん達とお茶しない?」
あきらは六年よりも身長が低いせいか四年生と同じくらいの少年に間違われているようだ。
そしておっさんと間違われた文次郎と長次はダメージを食らっている。
「こ、これが逆ナンというやつか……!!」
「ていうか、何で私たちじゃなくてあきらがナンパされてんの…」
「うらやましい……」
仙蔵、小平太、伊作から怨念のような視線を感じあきらは心底困った顔した。
(だから嫌だったのに…)
あきらは前世からよく同性に好かれるのだが別にモテても何もメリットはない。
メリットどころかデメリットのほうが多い。
同級生の忍たまからは敵視されるし、それだったら好きな人に好かれる方がいいのだけど。
あきらはふと留三郎が静かな事に気づいて見ると。
「なああきらあそこにいる子供可愛くないか?」
息を荒げて凝視している変態がいた。
本人は決してショタコン&ロリコンではないと言い張るが、周りから見ればそうにしか見えない。
「ふーん、そうだね」
生返事しつつこの状況をどう解決したもんかとあきらはため息をついた。
町で女性陣にナンパされていたあきらだったが、六年を加えて茶屋で食事するという事になった。
現代でいう合コンに近い感じだろう。
各々が軽く自己紹介を終えたころに団子が運ばれてきた。
(さて…問題はこの団子に毒が入ってないかどうかだけど…)
茶屋の店員の中に忍が混じっている場合、密かに毒を忍ばせる事も容易だろう。
「あきらさん、お団子お食べにならないのですか?」
女子陣の内の一人があきらが一切手をつけようとしないのが気になるのか聞いてきた。
「ああ、俺あまり甘い物が得意ではなくて…
すみません、せっかく誘ってくださったのに」
「そうだったんですか…こちらこそ気付けなくて」
反応を見る限り手をつけない事に苛立っている者はいない。
隠しているという点もなくはないが無理やり食べさそうとする事は無さそうだ。
あきらは少し胸を撫で下ろした。
(団子はもったいないけど…処分してもらおう)
万が一毒が入ってたら他が食べるのも危険だ。
そっと団子を端に寄せようとしたあきらだったが、突然小平太がガシっと掴んだ。
「何だ食べないのか!!なら私が食べるぞ!!!」
(いやいやいや、小平太毒が…!!)
慌てて小声で言うも小平太は聞く耳を持たない。
「大丈夫、大丈夫、こまかい事は気にするな!!」
いや、細かいことじゃないだろーーー!!と六年、あきらは思った。
あっという間に小平太は団子をぺろりと平らげてしまった。
「小平太!!団子食べちゃ駄目だって!!」
伊作は小平太をガクガク揺らし吐き出さそうとした。
「大丈夫だって、しびれもないし私は平気だぞ!!!」
小平太はけろりとしている。
何ともなさそうであきらはほっとした。
(全く……小平太は警戒心という物がないのか……)
すると店員がこちらに近づいてくるのが、チラッと見えた。
もう、頼んだものはないはずだが……。
(………………震えてる?)
御盆を持つ手は震えその女性の顔色は真っ青だ。
その御盆に乗っているのはお茶だ。
あれではこちらにたどり着く前に溢してしまう。
そして、あの様子だと茶には何か含まれているのは確実だ。
すると、案の定女性はつまづき柄の悪そうな男性の服に茶をかけてしまった。
「あっ……!!す、すみません!!」
慌てて謝るも服を汚された男の怒りは当然収まらない。
「てめえ!!何かけてくれてんだ!!
弁償してくれんだろうなあ!!
これ高いんだよ!!!」
予想を遥かに超えた金額だからかますます女性の血の気が引く。
「そうだな、体で払ってもらったらチャラにしてやるよ」
ニタアと笑い、無理矢理女性の腕を掴む。
「い、いやあー!!」
しかし、周囲は助けようとしない。
屈強な男に敵うはずがないと思っているからだ。
男が女性を引っ張って店を出ようとした時、不意に衝撃が走り壁に叩きつけられた。
「大丈夫ですか」
何と女性を助けたのはあきらだった。