留三郎が殴られるのをこっそり見ていた六年達。

「あーーまた留三郎の悪い癖が出た……」

伊作はめんどくさい顔をする。

「おい、伊作、あのショタコンとロリコン野郎はどうにかならないのか」

「えー無理だよー、だってあれは魂に刻み込まれちゃってるレベルだよ？
まぁ、ちょっと過度にスキンシップしたがるくらいなのが不幸中の幸いかなあ」

「あれを過度と言えるのか……？？
会計委員会の後輩が度々怯えているんだが……」

「まぁ、ともあれ、顔が気持ち悪いよなーー」

「………………出るとこ出た方がいいんじゃないか…………」


基本的に後輩思いでそれなりに慕われている
留三郎だが、枷が外れると暴走してしまい
ひたすら下級生を追いかけ回すという悪性を持っている。

その度に近くを通りかかった上級生が止める……といった感じだ。

ちなみに天女が来て以来、後輩とはまともに話せる状態ではなく、あきらが来て少し状況が回復したので久々に欲求(下級生と戯れたい欲求)が爆発してしまったらしい。


「ともあれ……
これであきらちゃんに全て任せれるね……！！！」

「ああ……そうだな…………」

留三郎のストッパー止めとして認識されたあきらだった。