六年達はあきらがやってくるのを待っていた。

「で、結局忍たまの制服じゃなくてくの一教室の制服になったのか……」

留三郎が仙蔵にあきらはまだかと聞くと

「今、山本シナ先生に着付けてもらっている
もうすぐ来るはずだが………………」


すると、ちょうど着替え終わったあきらがやってきた。

「ごめん、遅くなった」

くのたまの制服を着たあきらを見て六年達は
何故か懐かしいと感じた。

「で、今日は何するの？
授業なのに先生がいないけど」

「今日は忍具を使わないからな
今回は体力トレーニングだ
俺達も最近諸事情でやってなかったから基礎から……という事だ」

文次郎が答えると留三郎が挑発しようとしたが……

「へっ、なら俺は文じ……」
「あきら私についてこい！！！
いけいけどんどんで走るぞー！！！！」

小平太の声でかき消されてしまった。

留三郎は抗議したが、小平太は気にしていないようだ。

「お前に合わせて走れるわけないだろ………………」
あきらは呆れている。

「まあまあ、あきらちゃんは自分のペースで
走っていいよ、僕もあきらちゃんに合わせて走るから」

フォローした伊作だったが、その場にいる全員が伊作は不運により途中で離脱するだろうなと予想した。


そして、予想通り伊作は不運の連続で足をくじき保健室で待機することになった。

「なんでこうも不運が重なるのさ…………」