第二章
夢小説設定
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「うーん……こっちはどう?」
「駄目だな、丈があまる」
「じゃあ、こっちは?」
「それもサイズがあわんな……やはり六年の服ではでかいか………」
現在五十嵐あきらは忍たま6年生として、加入する為に色々準備している最中なのだが…………
六年用の忍装束があきらには合わず、何とか小さめのを引っ張り出してきて、合わしているのだが、やはり大きい。
「伊作、もう小さめのはないか?」
仙蔵は箪笥を探っている伊作に聞いた。
「もうないかなあ……
これ以上小さいのとなるとやっぱり下の学年だよね」
「五年は我々とほぼ変わらんから探るまでも
ないか……となると4年当たりが妥当か」
「でも、6年なのに4年生の服着てたらややこしくない?」
「それもそうだな…………
おい、あきら、天女の力とやらで体をでかくできんのか」
仙蔵が頭をペチペチ叩くので私はキレた。
「そんな事出来るかっ!つか、そんな力ないわ!!!!
あと、ペチペチすんのやめて」
仙蔵はやっと手をとめて、溜息をついた。
「じゃあ、肝心の服はどうするんだ
かれこれ小一時間は経ってるんだぞ」
それもそうだ、このまま今着てる使用人の服で
授業を受けるわけにもいかないし……と思案したあきらはふと思い付いた。
「…………くの一教室………………」
「何だ?」
仙蔵が聞き返す。
「くの一教室の制服なら合うかも、
山本シナ先生に聞いてきてくれない?」
仙蔵と伊作は顔を見合わせあっっと口を揃えて言った。
どうやら選択肢の中から消えていたらしい。
「そうだ、くの一教室!何で忘れてたんだろう……」
「そりゃあきらが女らしくないからだろう、
しょうがない」
とうんうん頷く仙蔵にあきらはうるさいと仙蔵の足を蹴った。
「お前……そういうところだぞ……」
と睨みながら仙蔵は足を擦りながらシナ先生を探しに行った。
仙蔵はとことこ歩いている山本シナ先生を見つけ、声をかけた。
ちなみにお婆ちゃんの方の姿である。
「山本シナ先生、少しよろしいでしょうか」
「はいはい、立花くん、何かごよう?」
「実はかくかくしかじかで…………」
仙蔵は角と鹿のパペットをどこからか取り出した。
不思議なことにこれで大体用件が伝わるのである。
「そう、天女様に合う制服が忍たま側にはないからくの一教室で余ってる制服を探して欲しいのね、分かったわ、余ってるのがあったら
届けますね」
ありがとうございます、と仙蔵が立ち去るとシナ先生は柱の影に隠れたかと思うと今度は若い姿で出てきた。
「余ってる制服……ね、あったかしら」
(5番目の天女……今までの天女よりも長く滞在しているけど、
特に変な術も使ってないし、
自分を身代わりにして生徒を助けようとした……くの一から見れば取り入る為の演技……と捉える事も出来るどちらにしろ、処遇を決めるのは
生徒だわ、私には関係ないこと……)
考え事をしながら歩いていると、いつの間か
しばらく誰も住んでいない部屋の前にいた。
くの一部屋で離れの方にあるが余ってるので、誰かしら使いたいと言い出すはずだが、何故か空き部屋のまま。
シナ先生もいつから使われていないのか覚えていない。
一人、誰か使用していたような気がするが……。
(でも、ここ長らく使ってないから何も置いて
ないのよね)
シナ先生は調べるついでに掃除をする事にした。
「あら、こんなに埃が貯まって…………
箪笥の方にも………………あら?」
箪笥の奥の方に何かあるのを見つけた。
引っ張り出すとそれはくの一教室の制服だった。
「なんでこんなところに…………」
何も置いてないはずなのに。
まるで、来るべく時が訪れたから現れたのように思えた。
「駄目だな、丈があまる」
「じゃあ、こっちは?」
「それもサイズがあわんな……やはり六年の服ではでかいか………」
現在五十嵐あきらは忍たま6年生として、加入する為に色々準備している最中なのだが…………
六年用の忍装束があきらには合わず、何とか小さめのを引っ張り出してきて、合わしているのだが、やはり大きい。
「伊作、もう小さめのはないか?」
仙蔵は箪笥を探っている伊作に聞いた。
「もうないかなあ……
これ以上小さいのとなるとやっぱり下の学年だよね」
「五年は我々とほぼ変わらんから探るまでも
ないか……となると4年当たりが妥当か」
「でも、6年なのに4年生の服着てたらややこしくない?」
「それもそうだな…………
おい、あきら、天女の力とやらで体をでかくできんのか」
仙蔵が頭をペチペチ叩くので私はキレた。
「そんな事出来るかっ!つか、そんな力ないわ!!!!
あと、ペチペチすんのやめて」
仙蔵はやっと手をとめて、溜息をついた。
「じゃあ、肝心の服はどうするんだ
かれこれ小一時間は経ってるんだぞ」
それもそうだ、このまま今着てる使用人の服で
授業を受けるわけにもいかないし……と思案したあきらはふと思い付いた。
「…………くの一教室………………」
「何だ?」
仙蔵が聞き返す。
「くの一教室の制服なら合うかも、
山本シナ先生に聞いてきてくれない?」
仙蔵と伊作は顔を見合わせあっっと口を揃えて言った。
どうやら選択肢の中から消えていたらしい。
「そうだ、くの一教室!何で忘れてたんだろう……」
「そりゃあきらが女らしくないからだろう、
しょうがない」
とうんうん頷く仙蔵にあきらはうるさいと仙蔵の足を蹴った。
「お前……そういうところだぞ……」
と睨みながら仙蔵は足を擦りながらシナ先生を探しに行った。
仙蔵はとことこ歩いている山本シナ先生を見つけ、声をかけた。
ちなみにお婆ちゃんの方の姿である。
「山本シナ先生、少しよろしいでしょうか」
「はいはい、立花くん、何かごよう?」
「実はかくかくしかじかで…………」
仙蔵は角と鹿のパペットをどこからか取り出した。
不思議なことにこれで大体用件が伝わるのである。
「そう、天女様に合う制服が忍たま側にはないからくの一教室で余ってる制服を探して欲しいのね、分かったわ、余ってるのがあったら
届けますね」
ありがとうございます、と仙蔵が立ち去るとシナ先生は柱の影に隠れたかと思うと今度は若い姿で出てきた。
「余ってる制服……ね、あったかしら」
(5番目の天女……今までの天女よりも長く滞在しているけど、
特に変な術も使ってないし、
自分を身代わりにして生徒を助けようとした……くの一から見れば取り入る為の演技……と捉える事も出来るどちらにしろ、処遇を決めるのは
生徒だわ、私には関係ないこと……)
考え事をしながら歩いていると、いつの間か
しばらく誰も住んでいない部屋の前にいた。
くの一部屋で離れの方にあるが余ってるので、誰かしら使いたいと言い出すはずだが、何故か空き部屋のまま。
シナ先生もいつから使われていないのか覚えていない。
一人、誰か使用していたような気がするが……。
(でも、ここ長らく使ってないから何も置いて
ないのよね)
シナ先生は調べるついでに掃除をする事にした。
「あら、こんなに埃が貯まって…………
箪笥の方にも………………あら?」
箪笥の奥の方に何かあるのを見つけた。
引っ張り出すとそれはくの一教室の制服だった。
「なんでこんなところに…………」
何も置いてないはずなのに。
まるで、来るべく時が訪れたから現れたのように思えた。