一章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
(身体中が熱い…苦しい……)
あきらはぼんやりと思っていた。
(ここどこだ?確かあたし実習に行って…あぁそうだ……敵の攻撃を受けたんだっけ……
この匂いは……薬の匂い?じゃあここは保健室か……)
保健委員がドタバタと世話しなく歩く音が聞こえる。
「次は○○の薬草持ってきて!その次は××!!」
保健委員会委員長の善法寺伊作は薬の調合に取り掛かっていた。
「伊作、薬の調合は間に合いそうか?」
保健室に入ってきた仙蔵が尋ねた。
伊作は厳しい表情で答える。
「…薬は間に合うけど、あきらちゃん」の身体にうまく効くか
どうか……今夜が山場だね……」
「そうか……」
2人の会話を聞きながらあきらは自分の命が長くない事を悟った……
一刻たったくらいだっただろうか、留三郎が保健室を訪れた。
「伊作、あきらの容態は?」
その言葉に伊作は黙ってしまった。
あきらの容態はますます悪化しており助かる見込みがなかった。
「留三郎、あきらちゃんは…」
すると突然留三郎が伊作の肩を掴んだ。
「留さん!?どうしたの…」
「伊作……あきらは助かるよな?死んだりしねぇよな?
だって、あいつはくのたまの中でも強くてこんな所で死ぬような奴
じゃないんだよ……!!」
「留三郎……あきらちゃんは普通の人間なんだ…無敵なわけじゃないんだよ……もちろん僕達もね…
すまない留三郎、僕水入れ替えてくるから、あきらちゃんの面倒を
見ててくれないか」
そう言うと伊作は保健室から出ていってしまった。
伊作が保健室から出ていくと同時にあきらが目を覚ました。
「あきらっ!?」
あきらが目を覚ました事に喜んだ留三郎だったが、
あきらの表情に何か胸騒ぎを感じた。
まるで何かを決意したような……
「留三郎」
あきらが急に口を開いた。
「な、何だ!?あきら!」
「今までありがとう。留三郎と一緒に居られて楽しかった。」
「何言ってんだよ……これからも……
一緒に居るだろ??諦めるような事言うなよ…!」
「うん、でももう長くないと思うから……留三郎に伝えたい事が
あるんだ」
あきらは留三郎の手を掴んだ。
留三郎もあきらの手を握り返した。
「留三郎…あたし……留三郎の事……一年の時からずっと……ゲホッ」
「っ!もういい!喋るな!俺に言いたい事があるなら怪我治ってからに
しろ!」
「ずっと…今も留三郎の事が……好きだよ…」
その言葉と同時にあきらの手が留三郎の手からずり落ちた。
段々と遠くなる留三郎の声を聞きながらあきらは永遠の眠りにつくのだった。
あきらはぼんやりと思っていた。
(ここどこだ?確かあたし実習に行って…あぁそうだ……敵の攻撃を受けたんだっけ……
この匂いは……薬の匂い?じゃあここは保健室か……)
保健委員がドタバタと世話しなく歩く音が聞こえる。
「次は○○の薬草持ってきて!その次は××!!」
保健委員会委員長の善法寺伊作は薬の調合に取り掛かっていた。
「伊作、薬の調合は間に合いそうか?」
保健室に入ってきた仙蔵が尋ねた。
伊作は厳しい表情で答える。
「…薬は間に合うけど、あきらちゃん」の身体にうまく効くか
どうか……今夜が山場だね……」
「そうか……」
2人の会話を聞きながらあきらは自分の命が長くない事を悟った……
一刻たったくらいだっただろうか、留三郎が保健室を訪れた。
「伊作、あきらの容態は?」
その言葉に伊作は黙ってしまった。
あきらの容態はますます悪化しており助かる見込みがなかった。
「留三郎、あきらちゃんは…」
すると突然留三郎が伊作の肩を掴んだ。
「留さん!?どうしたの…」
「伊作……あきらは助かるよな?死んだりしねぇよな?
だって、あいつはくのたまの中でも強くてこんな所で死ぬような奴
じゃないんだよ……!!」
「留三郎……あきらちゃんは普通の人間なんだ…無敵なわけじゃないんだよ……もちろん僕達もね…
すまない留三郎、僕水入れ替えてくるから、あきらちゃんの面倒を
見ててくれないか」
そう言うと伊作は保健室から出ていってしまった。
伊作が保健室から出ていくと同時にあきらが目を覚ました。
「あきらっ!?」
あきらが目を覚ました事に喜んだ留三郎だったが、
あきらの表情に何か胸騒ぎを感じた。
まるで何かを決意したような……
「留三郎」
あきらが急に口を開いた。
「な、何だ!?あきら!」
「今までありがとう。留三郎と一緒に居られて楽しかった。」
「何言ってんだよ……これからも……
一緒に居るだろ??諦めるような事言うなよ…!」
「うん、でももう長くないと思うから……留三郎に伝えたい事が
あるんだ」
あきらは留三郎の手を掴んだ。
留三郎もあきらの手を握り返した。
「留三郎…あたし……留三郎の事……一年の時からずっと……ゲホッ」
「っ!もういい!喋るな!俺に言いたい事があるなら怪我治ってからに
しろ!」
「ずっと…今も留三郎の事が……好きだよ…」
その言葉と同時にあきらの手が留三郎の手からずり落ちた。
段々と遠くなる留三郎の声を聞きながらあきらは永遠の眠りにつくのだった。