第三章
夢小説設定
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スマートフォンのアラーム音が響き渡り無視しようとしたが切らないとアラームは鳴り響いてしまう。
なので重い目蓋を開けてアラーム音を切った。
もう一度寝ようとしたが母の声が聞こえやむを得ず布団から出た。
今日は新しい学校の初登校日なので流石に遅刻するわけにはいかない。
所謂転入生というやつだ。
友達が出来るか不安を抱えつつ私は女子用の制服に身を通して鞄を持った。
「っと、危ない」
肝心のスマホを忘れるところだった、と私はスマホを鞄に入れようとしたがスマホにストラップが付いていないことに気づいた。
何で外したんだろう……と探そうとしたがその肝心のストラップの形状が思い出せない。
「何だったけ……」
と首を捻ったがまぁいいやと気にしないことにした。
学校へと向かう途中信号待ちの中私は誰かを探していた、いや……見つけてもらうのを待っている。
それが誰かも分からないけれど人混みの中にその誰かが居ないか眺めても結局その誰かは居なかった。
……分かるんだろうか……と心の中で呟く。
顔も名前も分からないのに、どうやって判別するんだろう。
もしかしたら既に会っているかもしれないのに……と思いながら歩いた。
「さぶろう……留三郎!」
「ああ、何だ伊作か、どうした?」
「何か今日転校生がくるらしいよ」
と友人の伊作が言うも俺は興味を示さなかった。
何かが抜けているような感覚がする、まるでパズルの1ピースだけ見つからないような。
その1ピースをいつからか分からないが探している、けれどその1ピースが見つからない。
……何度探しても。
必ず見つけ出すと約束をしたのに。
窓の外を退屈そうに眺めていた俺は先生の声で我に返った。
いつの間にか転校生の挨拶が始まっていたらしい。
先生は転校生に俺の席の横に行くように言った。
がたりと音がしてよろしく、と女子の声がした。
流石に挨拶されているのにそっぽを向いたままでは失礼だろうとその女子の方に向いた。
時が、止まる。
何故だが分からないがずっと探していた人はこの人なんだとはっきりと分かる。
そして向こうも同じような表情をしていた。
かちり、とパズルの最後の1ピースが埋まった。
なので重い目蓋を開けてアラーム音を切った。
もう一度寝ようとしたが母の声が聞こえやむを得ず布団から出た。
今日は新しい学校の初登校日なので流石に遅刻するわけにはいかない。
所謂転入生というやつだ。
友達が出来るか不安を抱えつつ私は女子用の制服に身を通して鞄を持った。
「っと、危ない」
肝心のスマホを忘れるところだった、と私はスマホを鞄に入れようとしたがスマホにストラップが付いていないことに気づいた。
何で外したんだろう……と探そうとしたがその肝心のストラップの形状が思い出せない。
「何だったけ……」
と首を捻ったがまぁいいやと気にしないことにした。
学校へと向かう途中信号待ちの中私は誰かを探していた、いや……見つけてもらうのを待っている。
それが誰かも分からないけれど人混みの中にその誰かが居ないか眺めても結局その誰かは居なかった。
……分かるんだろうか……と心の中で呟く。
顔も名前も分からないのに、どうやって判別するんだろう。
もしかしたら既に会っているかもしれないのに……と思いながら歩いた。
「さぶろう……留三郎!」
「ああ、何だ伊作か、どうした?」
「何か今日転校生がくるらしいよ」
と友人の伊作が言うも俺は興味を示さなかった。
何かが抜けているような感覚がする、まるでパズルの1ピースだけ見つからないような。
その1ピースをいつからか分からないが探している、けれどその1ピースが見つからない。
……何度探しても。
必ず見つけ出すと約束をしたのに。
窓の外を退屈そうに眺めていた俺は先生の声で我に返った。
いつの間にか転校生の挨拶が始まっていたらしい。
先生は転校生に俺の席の横に行くように言った。
がたりと音がしてよろしく、と女子の声がした。
流石に挨拶されているのにそっぽを向いたままでは失礼だろうとその女子の方に向いた。
時が、止まる。
何故だが分からないがずっと探していた人はこの人なんだとはっきりと分かる。
そして向こうも同じような表情をしていた。
かちり、とパズルの最後の1ピースが埋まった。