短編夢
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夏休み最後の日。
明日から学校が始まる前日、あきらは必死に残った宿題にとりかかっていた。
その横には彼氏である千空がタブレットを片手に別作業をしている。
今日の朝何気なしにLINEで『明日から学校だねー』と送ると『宿題ちゃんとやったか?』と聞かれたので確認したところ……何と残っていた。
一人では確実にサボると判断した千空は隣に座り逐一進捗状況を確認してくるもんだから更にやる気がそげる。
しかも本人は全部終わってるから暇そうにみえ……ない(実験もあるから実際暇ではないんだけど)
「千空ってほんとに全部やったの?」
「やったわ、タスク管理ちゃんとやってりゃそのうち終わるわ
つーか宿題にそんな時間かけてやれねぇわ」
「ふーん、読書感想文とか何読んだの?」
「◯◯✕の論文」
千空はククク、と悪い顔をしている。
…………それは果たして現代文の宿題としてありなのだろうか。
恐らくロケットか宇宙関係なんだろうけどその分野について書いたのなら多分現代文の先生は困るに違いない。
「ほら喋ってねぇでちゃっちゃっと手動かせ」
タブレットから目を動かさず淡々と千空が急かしてくるのであきらは眉を寄せた。
というのもこう自分のペースというものがあってだな……
あきらはシャーペンから手を離した。
「やる気出ない」
「……おい」
千空は呆れ顔だ。
「千空がキスでもしてくれたらやる気出るんだけどなー」
「………………」
千空は無言だ、でもあきらは千空の性格を知っている。
こういう手の口を千空は嫌っている。
でもあきらは別にしてほしくて言ったわけじゃない。
こうすれば千空はしばし黙ると予想したのだ。
別にやる気がないわけではないしその後冗談だと言って再開しようと思っていた。
のだが。
「しゃあねぇな」
「え?」
気づいた時にはキス、されていた。
あきらは突然のことに驚き呆然とする。
「……やる気でるんじゃなかったのか」
千空の視線の耐えきれずあきらはそっぽを向く。
「……らしくない」
本当らしくない。
普段こういうことしないくせに。
ずるい。
「“あーーー」
千空は真っ青に晴れた空を見て言う。
「夏の暑さ……のせい、かもな」
明日から学校が始まる前日、あきらは必死に残った宿題にとりかかっていた。
その横には彼氏である千空がタブレットを片手に別作業をしている。
今日の朝何気なしにLINEで『明日から学校だねー』と送ると『宿題ちゃんとやったか?』と聞かれたので確認したところ……何と残っていた。
一人では確実にサボると判断した千空は隣に座り逐一進捗状況を確認してくるもんだから更にやる気がそげる。
しかも本人は全部終わってるから暇そうにみえ……ない(実験もあるから実際暇ではないんだけど)
「千空ってほんとに全部やったの?」
「やったわ、タスク管理ちゃんとやってりゃそのうち終わるわ
つーか宿題にそんな時間かけてやれねぇわ」
「ふーん、読書感想文とか何読んだの?」
「◯◯✕の論文」
千空はククク、と悪い顔をしている。
…………それは果たして現代文の宿題としてありなのだろうか。
恐らくロケットか宇宙関係なんだろうけどその分野について書いたのなら多分現代文の先生は困るに違いない。
「ほら喋ってねぇでちゃっちゃっと手動かせ」
タブレットから目を動かさず淡々と千空が急かしてくるのであきらは眉を寄せた。
というのもこう自分のペースというものがあってだな……
あきらはシャーペンから手を離した。
「やる気出ない」
「……おい」
千空は呆れ顔だ。
「千空がキスでもしてくれたらやる気出るんだけどなー」
「………………」
千空は無言だ、でもあきらは千空の性格を知っている。
こういう手の口を千空は嫌っている。
でもあきらは別にしてほしくて言ったわけじゃない。
こうすれば千空はしばし黙ると予想したのだ。
別にやる気がないわけではないしその後冗談だと言って再開しようと思っていた。
のだが。
「しゃあねぇな」
「え?」
気づいた時にはキス、されていた。
あきらは突然のことに驚き呆然とする。
「……やる気でるんじゃなかったのか」
千空の視線の耐えきれずあきらはそっぽを向く。
「……らしくない」
本当らしくない。
普段こういうことしないくせに。
ずるい。
「“あーーー」
千空は真っ青に晴れた空を見て言う。
「夏の暑さ……のせい、かもな」