短編夢
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千空と二人で山に採掘に出かけていた時の話だ。
山の天気は崩れやすい。
急に雲ってきて雨がポツポツ降りだしたなーなんて思っていたら一気に急転換だ。
急いで山を降りなければと走ろうとすると慌てて千空が止めてきた。
「ばっっ、伏せろ!!!」
今動くのは非常にまずいと千空は言う。
説明は後でするから俺の言う通りにしろ!!!と鬼気迫る表情で今自分がおかれている状況が非常に危険なものだと認識した。
千空の言う通り姿勢を低くし木から距離を取ると千空も同じように姿勢を低くしていた。
数分くらい経っただろうか、するとさっきまでどしゃ降りだった雨が急に弱まってきた。
もう雨降らないかな?と安心していると千空が走るぞ!!と立ち上がる。
「え、でも雨やんで……」
「すぐにまた降りだす
今のうちにクロムに聞いた洞窟まで走るぞ!」
千空の言っていた洞窟にたどり着いてやっと安堵し隣を見た私は目を見開いた。
「うわっ」
「あ“??」
「なんだ千空か……」
雨に濡れた千空の髪は垂れ下がりまるで別人のようだ。
知らない人が突然隣にいたとびっくりしてしまった。
何分初めて見るのでじろじろ見ていると千空が鬱陶しそうに目を細める。
それにしても自分も随分と濡れたものだ、と改めて自分の格好を認識すると今さら寒気がやってきてくしゃみが起きた。
外はまた雨が降りだし石神村にはまだ帰れなさそうだ。
くしゅんとまたもやくしゃみをしてしまい私は腕を擦った。
千空とは言うと拾ってきた枝等を使い火を起こしている。
これで暖がとれると安堵していると千空からとんでもない事を言い出した。
「おい、その服脱げ」
「え??ふ、服!?」
「言っておくが別に食おうとしてるわけじゃねぇ
低体温症が進行したらまずいからその原因の服を脱げって言ってんだ」
そういう千空は既に半裸だ。
「で、でも……」
「でもじゃねぇ
震えてんのが低体温症になってる証拠だ
あんまもたもたしてると無理矢理にでも俺が脱がすが……いいのか」
いくらなんでも脱がされるのは好きな相手とはいえ……と思いしぶしぶ脱ぐことした。
「わ、分かった、分かったから……そのかわり後ろ向いててよ」
「……元からそのつもりだ」
薪を挟んでお互い半裸とは奇妙な光景だ。
こんな状況では話しかけずらく無言のままただ木が燃える音と雨の音だけが続く。
チラリと後ろを見ると千空の背中が目に映り慌てて前を向く。
やっぱり見られてないとはいえ恥ずかしいと赤面するが後ろを向いているお陰でばれないのが幸いか。
(どうせ千空は何とも思ってないだろうけどさ……)
心の中でぼやく私だったが。
その当の本人は精神統一の為必死に脳内で化学式を浮かべているのだった。
(くっそ、集中出来ねぇ…………)
山の天気は崩れやすい。
急に雲ってきて雨がポツポツ降りだしたなーなんて思っていたら一気に急転換だ。
急いで山を降りなければと走ろうとすると慌てて千空が止めてきた。
「ばっっ、伏せろ!!!」
今動くのは非常にまずいと千空は言う。
説明は後でするから俺の言う通りにしろ!!!と鬼気迫る表情で今自分がおかれている状況が非常に危険なものだと認識した。
千空の言う通り姿勢を低くし木から距離を取ると千空も同じように姿勢を低くしていた。
数分くらい経っただろうか、するとさっきまでどしゃ降りだった雨が急に弱まってきた。
もう雨降らないかな?と安心していると千空が走るぞ!!と立ち上がる。
「え、でも雨やんで……」
「すぐにまた降りだす
今のうちにクロムに聞いた洞窟まで走るぞ!」
千空の言っていた洞窟にたどり着いてやっと安堵し隣を見た私は目を見開いた。
「うわっ」
「あ“??」
「なんだ千空か……」
雨に濡れた千空の髪は垂れ下がりまるで別人のようだ。
知らない人が突然隣にいたとびっくりしてしまった。
何分初めて見るのでじろじろ見ていると千空が鬱陶しそうに目を細める。
それにしても自分も随分と濡れたものだ、と改めて自分の格好を認識すると今さら寒気がやってきてくしゃみが起きた。
外はまた雨が降りだし石神村にはまだ帰れなさそうだ。
くしゅんとまたもやくしゃみをしてしまい私は腕を擦った。
千空とは言うと拾ってきた枝等を使い火を起こしている。
これで暖がとれると安堵していると千空からとんでもない事を言い出した。
「おい、その服脱げ」
「え??ふ、服!?」
「言っておくが別に食おうとしてるわけじゃねぇ
低体温症が進行したらまずいからその原因の服を脱げって言ってんだ」
そういう千空は既に半裸だ。
「で、でも……」
「でもじゃねぇ
震えてんのが低体温症になってる証拠だ
あんまもたもたしてると無理矢理にでも俺が脱がすが……いいのか」
いくらなんでも脱がされるのは好きな相手とはいえ……と思いしぶしぶ脱ぐことした。
「わ、分かった、分かったから……そのかわり後ろ向いててよ」
「……元からそのつもりだ」
薪を挟んでお互い半裸とは奇妙な光景だ。
こんな状況では話しかけずらく無言のままただ木が燃える音と雨の音だけが続く。
チラリと後ろを見ると千空の背中が目に映り慌てて前を向く。
やっぱり見られてないとはいえ恥ずかしいと赤面するが後ろを向いているお陰でばれないのが幸いか。
(どうせ千空は何とも思ってないだろうけどさ……)
心の中でぼやく私だったが。
その当の本人は精神統一の為必死に脳内で化学式を浮かべているのだった。
(くっそ、集中出来ねぇ…………)