短編夢
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デスクに座ってパソコン作業をしていたら、突然石神所長に話しかけられた。
何か用だろうか。
「おい、何か渡すもんねぇか」
はて、何かとは。
と思考し私はあれか、と納得した。
「あ、あれですね、ちょっと待ってください」
ファイルを開き一枚の紙を石神所長に手渡した。
「はい、今日確か期限でしたよね、書類」
「あ“???」
とぴったり正解だと思ったのだが、反応を見ると違うらしい。
「あーーー、いや確かにそうなんだが
これじゃなくてな……」
「え、他にも何か忘れてました???」
慌てて確認するも期限が迫っているのはやはりこの書類一枚だけだ。
「書類じゃなくて他にあんだろ、他に
今日じゃねぇと意味ないやつとか」
「今日…………??」
今日って何の日だっけ。
「……チから始まるやつだ」
痺れを切らしたのか石神所長はヒントを出した。
ち……血?血はないか、と切り捨てる。
「分かんないです」
石神所長はカレンダーの今日の日付を指でとんとん、とさした。
「ちから始まってとで終わるやつだ」
とそこで私は今日が2月14日だと気づく。
いや、全くもって気づかなかった。
「ああ~~バレンタイン
いやあ、すっかり忘れてました」
「忘れてたのかよ……」
はい、ときっぱり言うと石神所長はちょっと残念そうだ。
もしかしてチョコ欲しかったのだろうか。
と聞くと、んなわけねぇだろ、と否定された。
じゃあ、何故わざわざここまでやってきたのか…………
石神所長は糖分補給の為だから……とかうんぬん言っていた。
それが本心かはさておき、チョコがないことを悟った所長はこの場を去ろうとしたのを私は引き留めた。
「待ってください、チョコならあります!」
私は引き出しを開けてその中の一つを石神所長に手渡した。
「はい、チロルチョコ」
石神所長は手のひらに乗った小さいチョコを凝視する。
「って、これどう見ても自分用だろ」
「はい、そうです」
小腹が空いた時に頬張る用のチロルチョコだが、何もなしというのあれだろう。
「ひとまずここはチロルチョコで勘弁してください
来年はちゃんとしたの用意しますので」
「しゃあねぇな……」
としぶしぶ受け取った石神所長だったが、その後の機嫌はちょっぴり良かったらしい。
何か用だろうか。
「おい、何か渡すもんねぇか」
はて、何かとは。
と思考し私はあれか、と納得した。
「あ、あれですね、ちょっと待ってください」
ファイルを開き一枚の紙を石神所長に手渡した。
「はい、今日確か期限でしたよね、書類」
「あ“???」
とぴったり正解だと思ったのだが、反応を見ると違うらしい。
「あーーー、いや確かにそうなんだが
これじゃなくてな……」
「え、他にも何か忘れてました???」
慌てて確認するも期限が迫っているのはやはりこの書類一枚だけだ。
「書類じゃなくて他にあんだろ、他に
今日じゃねぇと意味ないやつとか」
「今日…………??」
今日って何の日だっけ。
「……チから始まるやつだ」
痺れを切らしたのか石神所長はヒントを出した。
ち……血?血はないか、と切り捨てる。
「分かんないです」
石神所長はカレンダーの今日の日付を指でとんとん、とさした。
「ちから始まってとで終わるやつだ」
とそこで私は今日が2月14日だと気づく。
いや、全くもって気づかなかった。
「ああ~~バレンタイン
いやあ、すっかり忘れてました」
「忘れてたのかよ……」
はい、ときっぱり言うと石神所長はちょっと残念そうだ。
もしかしてチョコ欲しかったのだろうか。
と聞くと、んなわけねぇだろ、と否定された。
じゃあ、何故わざわざここまでやってきたのか…………
石神所長は糖分補給の為だから……とかうんぬん言っていた。
それが本心かはさておき、チョコがないことを悟った所長はこの場を去ろうとしたのを私は引き留めた。
「待ってください、チョコならあります!」
私は引き出しを開けてその中の一つを石神所長に手渡した。
「はい、チロルチョコ」
石神所長は手のひらに乗った小さいチョコを凝視する。
「って、これどう見ても自分用だろ」
「はい、そうです」
小腹が空いた時に頬張る用のチロルチョコだが、何もなしというのあれだろう。
「ひとまずここはチロルチョコで勘弁してください
来年はちゃんとしたの用意しますので」
「しゃあねぇな……」
としぶしぶ受け取った石神所長だったが、その後の機嫌はちょっぴり良かったらしい。