短編夢
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
石神村にて携帯作りをしていたところ、あきらは何かを思い出したのか急に立ち上がった。
「どうした」
「忘れてた、タイムカプセル!」
タイムカプセル、と千空はおうむ返しをしてそういえばそんなもんあったなと返した。
「小学生の頃さ、やったじゃん」
よくあるやつだ。
10年後の自分に向けた手紙と物を箱に入れて学校にある桜の木の下へと埋めた。
「小学校ってどこ辺だっけ……?」
「おい、無くなってるに決まってんだろ」
全世界の人間が石化してから約3700年が建ち建物も何もかも無くなった今埋めた箱がどうなっているかなど察しがつく。
「やっぱそうか……
じゃあ、確認は出来ないなあ
私何入れたか思い出せないんだよね
千空は?」
「参考書」
だよね、と返された。
「でも、何で参考書?」
「科学の世界は日々進歩してるからな
10年後ともなりゃ昔にはまだ発見されてない要素もたくさんあるはずだ
過去のもんと照らし合わして……って入れたな」
あまり昔を振り返らない千空だがたまにはこうやって思い返すのは悪くはない。
まぁ、ぶっちゃけていって他に入れるものが思い付かなかったというのもあるが。
「流石、千空
手紙は?」
「そりゃ科学がどう進歩してるかに決まってんじゃねぇか
つっても未来の自分に聞くなんざ気は進まなかったがな
お前はどうなんだよ」
すると、忘れたと返ってきたので千空は眉を上げた。
「……話を聞いといて自分だけ話さない、か
別にいいが、あんま良くねぇぞ」
眉間に皺を寄せ少し睨むと流石に悪いと思ったのか口を開いた。
「いや、その
ちょっと、勇気が…」
ゴニョゴニョ躊躇い中々話さそうにしない。
「話すの、話さないのどっちだ」
話さないんだったら作業に戻るぞと軽く脅しを掛けると慌てて服を引っ張って止めにきた。
「い、言うから!!
ちょ、ちょっと深呼吸させて……」
よほど思い出を振り返るのが恥ずかしいのか赤面している。
「て、手紙の内容は……
気持ちを伝えられてますかっていうのと
入れた中身はラブレターだよ」
「そうか、ラブレターか」
ラブレター?????
四つの文字が脳内でぐるぐる回り千空は一瞬混乱した。
誰、にだ。
「……何でだ」
「書きはするんだけど、やっぱ面と向かうと渡せなくて、未来の自分だったら言えてるかなって期待を込めてラブレターを入れたの」
小学校の頃。
あきらと関わりのある人物を順番に浮かび上げる。
大樹、杠……二人はないとして……
残るは小学生時代のクラスメイトだが、この中に相手がいるとはあまり思えない。
「……十年経ってねぇが言えたのか」
「ううん、まだ
全然、だって気持ちすら悟られたくないからひたすら隠したなあ」
「つっても何かしらバレてたりするもんだろ」
するとあきらは胸を張って自慢げに言った。
「大丈夫、そいつ鋭いから
バレてるならもう分かってるよ
だって千空は私が好きな人分かんないでしょ?それが証拠」
「…………は??」
言葉を理解する前に何か頬に柔らかい感触がした。
「っていう事で隠すのやめる
ラブレターはないけど……
これからは隠すつもりはないし落とす覚悟で行くから」
じゃあ、作業に戻るねと去っていったのを千空は呆然と頬を押さえていた。
「分かるかよ……」
「どうした」
「忘れてた、タイムカプセル!」
タイムカプセル、と千空はおうむ返しをしてそういえばそんなもんあったなと返した。
「小学生の頃さ、やったじゃん」
よくあるやつだ。
10年後の自分に向けた手紙と物を箱に入れて学校にある桜の木の下へと埋めた。
「小学校ってどこ辺だっけ……?」
「おい、無くなってるに決まってんだろ」
全世界の人間が石化してから約3700年が建ち建物も何もかも無くなった今埋めた箱がどうなっているかなど察しがつく。
「やっぱそうか……
じゃあ、確認は出来ないなあ
私何入れたか思い出せないんだよね
千空は?」
「参考書」
だよね、と返された。
「でも、何で参考書?」
「科学の世界は日々進歩してるからな
10年後ともなりゃ昔にはまだ発見されてない要素もたくさんあるはずだ
過去のもんと照らし合わして……って入れたな」
あまり昔を振り返らない千空だがたまにはこうやって思い返すのは悪くはない。
まぁ、ぶっちゃけていって他に入れるものが思い付かなかったというのもあるが。
「流石、千空
手紙は?」
「そりゃ科学がどう進歩してるかに決まってんじゃねぇか
つっても未来の自分に聞くなんざ気は進まなかったがな
お前はどうなんだよ」
すると、忘れたと返ってきたので千空は眉を上げた。
「……話を聞いといて自分だけ話さない、か
別にいいが、あんま良くねぇぞ」
眉間に皺を寄せ少し睨むと流石に悪いと思ったのか口を開いた。
「いや、その
ちょっと、勇気が…」
ゴニョゴニョ躊躇い中々話さそうにしない。
「話すの、話さないのどっちだ」
話さないんだったら作業に戻るぞと軽く脅しを掛けると慌てて服を引っ張って止めにきた。
「い、言うから!!
ちょ、ちょっと深呼吸させて……」
よほど思い出を振り返るのが恥ずかしいのか赤面している。
「て、手紙の内容は……
気持ちを伝えられてますかっていうのと
入れた中身はラブレターだよ」
「そうか、ラブレターか」
ラブレター?????
四つの文字が脳内でぐるぐる回り千空は一瞬混乱した。
誰、にだ。
「……何でだ」
「書きはするんだけど、やっぱ面と向かうと渡せなくて、未来の自分だったら言えてるかなって期待を込めてラブレターを入れたの」
小学校の頃。
あきらと関わりのある人物を順番に浮かび上げる。
大樹、杠……二人はないとして……
残るは小学生時代のクラスメイトだが、この中に相手がいるとはあまり思えない。
「……十年経ってねぇが言えたのか」
「ううん、まだ
全然、だって気持ちすら悟られたくないからひたすら隠したなあ」
「つっても何かしらバレてたりするもんだろ」
するとあきらは胸を張って自慢げに言った。
「大丈夫、そいつ鋭いから
バレてるならもう分かってるよ
だって千空は私が好きな人分かんないでしょ?それが証拠」
「…………は??」
言葉を理解する前に何か頬に柔らかい感触がした。
「っていう事で隠すのやめる
ラブレターはないけど……
これからは隠すつもりはないし落とす覚悟で行くから」
じゃあ、作業に戻るねと去っていったのを千空は呆然と頬を押さえていた。
「分かるかよ……」