短編夢
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とある秋の日、一人教室に残ってたそがれいると彼氏の千空が声をかけてきた。
「んなところで何やってんだ」
「千空」
千空は机にある紙をみて、あーなるほどなと納得した。
「進路希望票、か」
つってももうだいたい候補決まってんだろと言われ頷いた。
高2ならともかく高3ともなればどこを受験するなどほぼほぼ決まったものだ。
オープンキャンパスはもう何度も行ったし千空達と同じとこを受験するとだいぶ前に決めた。
それでもなお、私は空欄を埋められていない。
決まっているのにいざ前にすると文字を書く手が止まってしまった。
その一因はちなみに横にいる千空だったりする。
千空はすごいやつだ。
私とは雲泥の差もあり本当ならば海外の大学へ行けるほどの天才だ。
そんな千空は某有名なとこにいくわけつもりはないらしく何故か地元の大学を選んだ。
本人としてはどこで研究しようが変わらねぇと言い張っている。(これに関しては元々千空があらゆるところに顔出し放題なところもあると思うが)
研究を熱心にする千空の顔はとても生き生きとしていてそんな一面が好きなのと同時に自分と対比させてしまっている。
私には千空のように何かにこれといって夢中になれるものがない。
大学だってなあなあで済ませてしまっている。
ようは自分にはなにもないのだ。
これから先千空は更に注目を浴びるだろう。
賞だっていつか取るかもしれない。
そうなったら千空はいつの日か日本を出ていくだろう。
そしてその時には千空の隣に私は居ないような気がする。
いや、隣に居られない、ともいうか。
くるくるとボールペンを回しながら考える私に千空は書く事決まってんだからさっさと書けばいいじゃねぇかと言う。
そうだね、と返事をして私はボールペンを紙に走らせた。
「ほら、さっさと提出して帰んぞ」
「うん、待たせてごめん」
「……別にこっちも実験やってたから待ってねーよ、気にすんな」
そっぽを向いた千空だが、多分待ってくれてたのだろう。
ちゃんと顔を見てお礼を言おうとした時、千空の後ろの窓から夕陽が差した。
顔を反らしたのを見て千空は夕陽が差しているからか、と納得した。
「そうだね、眩しいや」
「んなところで何やってんだ」
「千空」
千空は机にある紙をみて、あーなるほどなと納得した。
「進路希望票、か」
つってももうだいたい候補決まってんだろと言われ頷いた。
高2ならともかく高3ともなればどこを受験するなどほぼほぼ決まったものだ。
オープンキャンパスはもう何度も行ったし千空達と同じとこを受験するとだいぶ前に決めた。
それでもなお、私は空欄を埋められていない。
決まっているのにいざ前にすると文字を書く手が止まってしまった。
その一因はちなみに横にいる千空だったりする。
千空はすごいやつだ。
私とは雲泥の差もあり本当ならば海外の大学へ行けるほどの天才だ。
そんな千空は某有名なとこにいくわけつもりはないらしく何故か地元の大学を選んだ。
本人としてはどこで研究しようが変わらねぇと言い張っている。(これに関しては元々千空があらゆるところに顔出し放題なところもあると思うが)
研究を熱心にする千空の顔はとても生き生きとしていてそんな一面が好きなのと同時に自分と対比させてしまっている。
私には千空のように何かにこれといって夢中になれるものがない。
大学だってなあなあで済ませてしまっている。
ようは自分にはなにもないのだ。
これから先千空は更に注目を浴びるだろう。
賞だっていつか取るかもしれない。
そうなったら千空はいつの日か日本を出ていくだろう。
そしてその時には千空の隣に私は居ないような気がする。
いや、隣に居られない、ともいうか。
くるくるとボールペンを回しながら考える私に千空は書く事決まってんだからさっさと書けばいいじゃねぇかと言う。
そうだね、と返事をして私はボールペンを紙に走らせた。
「ほら、さっさと提出して帰んぞ」
「うん、待たせてごめん」
「……別にこっちも実験やってたから待ってねーよ、気にすんな」
そっぽを向いた千空だが、多分待ってくれてたのだろう。
ちゃんと顔を見てお礼を言おうとした時、千空の後ろの窓から夕陽が差した。
顔を反らしたのを見て千空は夕陽が差しているからか、と納得した。
「そうだね、眩しいや」