短編夢
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「何してんの」
一人地面に寝そべっている千空に声をかける。
「何って見りゃ分かんだろ」
千空の目線の先を見るとああ、と納得した。
居ないと思ったら一人で星を観ていたのか。
へーと合図を打ちつつ起き上がった千空にふわりと上着をかけた。
「風邪ひくよ」
「………!悪いな、わざわざ持ってきたのか」
「だって千空ひょろいし
まだ秋だけど夜中冷えるし」
ひょろくて悪かったなと悪態をついた千空だったが素直に上着を羽織った。
そのまま袖に手を通そうとしたがこちらを見て何故かその手を止めた。
「てめえの分はどうしたよ」
「あ」
千空に言われるまで気づきもしなかった。
あれほど風邪をひくと心配しといてまさか自分の分を忘れるとは。
「あーーー……まぁいいよ
もう帰るから」
元よりここに長居するつもりはない。
千空を見つけて上着を渡したらさっさと寝床につくつもりだったし。
「……なあ、一緒に星観ねぇか」
「え??」
別にいいけどそれは風邪をひけと言っているようなものじゃないだろうか。
「……さっき上着忘れたって言わなかったっけ」
と言うと千空は羽織っていた上着を少し広げた。
「片方だけ貸してやる」
目線を会わせないまま淡々という千空に私は呆気に取られた。
微動だにしない私に痺れを切らしたのか千空は更に続ける。
「寒ぃんだよ、さっさと入れ」
「う、うん」
お言葉に甘えるまま、私は上着の中にお邪魔した。
一人地面に寝そべっている千空に声をかける。
「何って見りゃ分かんだろ」
千空の目線の先を見るとああ、と納得した。
居ないと思ったら一人で星を観ていたのか。
へーと合図を打ちつつ起き上がった千空にふわりと上着をかけた。
「風邪ひくよ」
「………!悪いな、わざわざ持ってきたのか」
「だって千空ひょろいし
まだ秋だけど夜中冷えるし」
ひょろくて悪かったなと悪態をついた千空だったが素直に上着を羽織った。
そのまま袖に手を通そうとしたがこちらを見て何故かその手を止めた。
「てめえの分はどうしたよ」
「あ」
千空に言われるまで気づきもしなかった。
あれほど風邪をひくと心配しといてまさか自分の分を忘れるとは。
「あーーー……まぁいいよ
もう帰るから」
元よりここに長居するつもりはない。
千空を見つけて上着を渡したらさっさと寝床につくつもりだったし。
「……なあ、一緒に星観ねぇか」
「え??」
別にいいけどそれは風邪をひけと言っているようなものじゃないだろうか。
「……さっき上着忘れたって言わなかったっけ」
と言うと千空は羽織っていた上着を少し広げた。
「片方だけ貸してやる」
目線を会わせないまま淡々という千空に私は呆気に取られた。
微動だにしない私に痺れを切らしたのか千空は更に続ける。
「寒ぃんだよ、さっさと入れ」
「う、うん」
お言葉に甘えるまま、私は上着の中にお邪魔した。