短編夢
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「はー、もう髪ぐっしゃぐしゃ……」
溜め息をついて前髪をちょいちょい弄ると水滴がポタリと落ちた。
本当についていない。
やっと千空と踊れたと思いきや急に雨が降ってきてのだ。
元々終る寸前だったけど。
周りも雨だ何だの騒いでいたけど、屋内でライブが始まるな否やそっちの方へと流れていってしまった。
私はというとそこまで盛り上がれる感じではなく一人人気がない所にいた。
ここまま帰ってやろうかと思っていた矢先頭に何かを乗せられた。
「千空」
「風邪引くぞ」
千空に渡されたタオルで濡れた髪をぬぐった。
「ねぇ、千空はいいの?ライブ観に行かなくて」
「興味はねぇな」
しかし大樹と杠は一緒に観に行っているらしい。
ああ、邪魔しまいとしているのか。
借りたタオルは後日返すとして、これからどうしようか。
「そっちも暇してんだろ」
ついてこいと言う。
千空に着いていくとそこは科学室だった。
実験でもするのかと電気を付けようとしたところ止められた。
「待て」
先生にバレたらマズイからなと千空はスマホの明かりを元に何かを探していた。
「ちょっとこれ持って手元照らしてくれ」
スマホを渡され言われるがまま照らすとそれが見えた。
「アルコールランプ?」
「あんま暗いとこでやんのはあれだがな」
アロマキャンドルでもありゃ良かったが……と千空のぼやきが聞こえた。
アルコールランプなんて置いて一体何をするつもりなんだろう。
千空は慣れた手付きでマッチに火をつけアルコールランプに近づけた。
真っ暗な科学室に小さな光が灯った。
「なあ、さっきの続き……しねぇか?」
「意外、千空がそんな事言うなんて」
差しのべられた手に乗せ呟くと意外で悪かったなと悪態をつかれた。
「確かにらしくねぇな
嫉妬なんざ」
「嫉妬?」
フォークダンスと同じような体勢になって聞き返した。
練習の時の態度ってまさかーー
「他の野郎と組んでる時は腸が煮えくりそうだったが……
こうやって独占出来るんだからよしとするか」
「ねぇ、それって」
「あーーちょっと待て」
抗議しようと後ろを振り向くと千空は顔をそらしてしまった。
(赤い)
耳は目と同じ色をしていた。
(そっか、千空も私と同じ気持ちだったんどね)
「ダンスが終わったら話してくれる?」
「ああ、終わったら、な」
人気を感じない科学室では踊る影が二つあったとか。
溜め息をついて前髪をちょいちょい弄ると水滴がポタリと落ちた。
本当についていない。
やっと千空と踊れたと思いきや急に雨が降ってきてのだ。
元々終る寸前だったけど。
周りも雨だ何だの騒いでいたけど、屋内でライブが始まるな否やそっちの方へと流れていってしまった。
私はというとそこまで盛り上がれる感じではなく一人人気がない所にいた。
ここまま帰ってやろうかと思っていた矢先頭に何かを乗せられた。
「千空」
「風邪引くぞ」
千空に渡されたタオルで濡れた髪をぬぐった。
「ねぇ、千空はいいの?ライブ観に行かなくて」
「興味はねぇな」
しかし大樹と杠は一緒に観に行っているらしい。
ああ、邪魔しまいとしているのか。
借りたタオルは後日返すとして、これからどうしようか。
「そっちも暇してんだろ」
ついてこいと言う。
千空に着いていくとそこは科学室だった。
実験でもするのかと電気を付けようとしたところ止められた。
「待て」
先生にバレたらマズイからなと千空はスマホの明かりを元に何かを探していた。
「ちょっとこれ持って手元照らしてくれ」
スマホを渡され言われるがまま照らすとそれが見えた。
「アルコールランプ?」
「あんま暗いとこでやんのはあれだがな」
アロマキャンドルでもありゃ良かったが……と千空のぼやきが聞こえた。
アルコールランプなんて置いて一体何をするつもりなんだろう。
千空は慣れた手付きでマッチに火をつけアルコールランプに近づけた。
真っ暗な科学室に小さな光が灯った。
「なあ、さっきの続き……しねぇか?」
「意外、千空がそんな事言うなんて」
差しのべられた手に乗せ呟くと意外で悪かったなと悪態をつかれた。
「確かにらしくねぇな
嫉妬なんざ」
「嫉妬?」
フォークダンスと同じような体勢になって聞き返した。
練習の時の態度ってまさかーー
「他の野郎と組んでる時は腸が煮えくりそうだったが……
こうやって独占出来るんだからよしとするか」
「ねぇ、それって」
「あーーちょっと待て」
抗議しようと後ろを振り向くと千空は顔をそらしてしまった。
(赤い)
耳は目と同じ色をしていた。
(そっか、千空も私と同じ気持ちだったんどね)
「ダンスが終わったら話してくれる?」
「ああ、終わったら、な」
人気を感じない科学室では踊る影が二つあったとか。