短編夢
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「惚れ薬を作れ、だぁ?」
とんでもない要望を聞いた千空は眉間にしわを寄せた。
「そう!お願い!一生の頼みだから!」
パンっと手を合わせ懇願している相手は千空の同級生である。
「だって、千空、大樹の告白の時に作ってたじゃん」
「ありゃ、ただのガソリンだ
聞いてなかったのか、テメーは」
千空は呆れたが、一応話を聞く気はあるのか実験を止めた。
「……一応聞くが何で要る」
「えっと……その、わ、私じゃないからね!!
友達が……欲しがってて……」
友達、というと杠あたりが当てはまるだろうか。
「その友達には、好きな人がいて
長年好きなんだけど中々告白出来なくて
その理由がその好きな人がまっっったく!
恋愛に興味ないの!!」
これっぽっちも、と少し腹を立てている。
「そ、それで何とか気を引けないかなって……
と、友達が!悩んでたから私が相談に乗ってだね……」
ほーんと千空は返事をしたが、嘘をついているのは見え見えだった。
元よりこいつは嘘が全くつけない。
現に挙動不審だ。
「ま、興奮やら媚薬やら作れなくもないが
ほんとにそれでいいのか」
「な、何、駄目なの」
「興味ねぇんだろ、そいつ
例えば惚れ薬で惚れさせてつっても
薬の効果は永遠じゃねぇんだ
いつかは切れるからな
で、切れた時にそいつはどう思う?」
しまったと言わんばかりにみるみる内に顔が青ざめていった。
「そ、そっか……そうだよね」
一時的に好意を寄せられたとしても薬の効果が切れれば元通り、いや、それ以上に関係は悪化するだろう。
「……ゴメン、千空
やっぱ話無かった事にして」
科学室から出ようとしたあきらを千空は引き留めた。
「まぁ、待て
薬だがな……作らねぇわ」
は?とあきらは困惑した。
「いや、そういう流れだけど
もう一回言う必要ある?」
「“あー言い方が悪かった
薬は必要ねぇ
その友達に伝言頼む
とある科学大好き少年はな、
そんな回りくどいアプローチしなくても告白はOKするってな」
千空はまっすぐあきらを見て伝えた。
驚きのあまり言葉に詰まったのか返事が返ってこない。
「もっかい言わないと分かんねぇか?」
はっと我に返ってあきらは首を横に振った。
「ううん、わかった伝言、絶対に伝える
何となくだけど、友達は明日気持ちを伝える気がするな」
「“あぁ、……待ってるからよ」
「うん、また明日ね」
とんでもない要望を聞いた千空は眉間にしわを寄せた。
「そう!お願い!一生の頼みだから!」
パンっと手を合わせ懇願している相手は千空の同級生である。
「だって、千空、大樹の告白の時に作ってたじゃん」
「ありゃ、ただのガソリンだ
聞いてなかったのか、テメーは」
千空は呆れたが、一応話を聞く気はあるのか実験を止めた。
「……一応聞くが何で要る」
「えっと……その、わ、私じゃないからね!!
友達が……欲しがってて……」
友達、というと杠あたりが当てはまるだろうか。
「その友達には、好きな人がいて
長年好きなんだけど中々告白出来なくて
その理由がその好きな人がまっっったく!
恋愛に興味ないの!!」
これっぽっちも、と少し腹を立てている。
「そ、それで何とか気を引けないかなって……
と、友達が!悩んでたから私が相談に乗ってだね……」
ほーんと千空は返事をしたが、嘘をついているのは見え見えだった。
元よりこいつは嘘が全くつけない。
現に挙動不審だ。
「ま、興奮やら媚薬やら作れなくもないが
ほんとにそれでいいのか」
「な、何、駄目なの」
「興味ねぇんだろ、そいつ
例えば惚れ薬で惚れさせてつっても
薬の効果は永遠じゃねぇんだ
いつかは切れるからな
で、切れた時にそいつはどう思う?」
しまったと言わんばかりにみるみる内に顔が青ざめていった。
「そ、そっか……そうだよね」
一時的に好意を寄せられたとしても薬の効果が切れれば元通り、いや、それ以上に関係は悪化するだろう。
「……ゴメン、千空
やっぱ話無かった事にして」
科学室から出ようとしたあきらを千空は引き留めた。
「まぁ、待て
薬だがな……作らねぇわ」
は?とあきらは困惑した。
「いや、そういう流れだけど
もう一回言う必要ある?」
「“あー言い方が悪かった
薬は必要ねぇ
その友達に伝言頼む
とある科学大好き少年はな、
そんな回りくどいアプローチしなくても告白はOKするってな」
千空はまっすぐあきらを見て伝えた。
驚きのあまり言葉に詰まったのか返事が返ってこない。
「もっかい言わないと分かんねぇか?」
はっと我に返ってあきらは首を横に振った。
「ううん、わかった伝言、絶対に伝える
何となくだけど、友達は明日気持ちを伝える気がするな」
「“あぁ、……待ってるからよ」
「うん、また明日ね」