短編夢
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授業に集中する振りをして教科書から目線をそらしとある方向を盗み見る。
そこにはとある少年が居て私はことある事にその少年を見ているのだ。
すごく特徴的な髪型をしていて目の色は赤。
切れ目な目をしたその彼は全くといっていいほど授業には関係ない本を開いていた。
彼の名は石神千空。
ここの高校の科学部の部長で科学の虜である。
先生はもう何を言っても聞かないと悟っており彼はいついかなる時でも科学の事を考えている。
私はそんな彼を教科書を見ている振りをしながら盗み見ていた。
いや、決してストーカー的なやつではないんだけど。
彼に関わるつもりはないしそんな度胸はない。
彼に悟られぬようこっそり後ろからただ見ているだけの小心者だ。
実際彼と親しい人達が話しているのを見ても全く会話に入れる気がしない。
友人から親しくなる気はないかと言われたけど、そもそも向こうが自分の事を知っているか怪しいし難しいだろう。
それにしてもこのポジションはいい。
後ろから見る事で気付かれにくいし先生にも注目されにくい。
と見ていると彼の表情が少し柔らかくなった。
恐らく何か発見があったのだろう。
同じくこちらもつられてしまう。
(こうして見てるだけでいいや)
少し近づきたい気持ちもあるけれどと思ったけど、見ているだけのそんな私に難題が振りかかった。
そう、席替えだ。
こればかりは避けようがない。
何とか彼に気付かれにくい席になるように何度も願ってくじを引いた。
結果は…………。
何ということでしょう。
彼の前の席になってしまった。
しかもだいぶ離れている。
これでは日課(石神千空眺め)が出来ない。
次の席替えに期待するかと諦めざるを終えなかった。
そして席替えからはや2週間が経った頃。
友人と昼食をとっている時に彼の話題になった。
「次の席替えっていつだっけ?」
「えー、まだ当分先でしょ」
このままだとアタックしろとか話を振られそうだと話題を変える事にした。
「そういえば席替えしてから時々なんだけど……
視線感じる時あるんだよね」
「えっ!それって!」
「ないない
恋愛とか興味無さそうじゃん」
自分より後ろの席なのは間違いないが、それが彼とは限らないだろう。
「千空!千空!」
「”あ?」
怪訝な顔をして見上げると幼馴染みがいた。
「もう授業終わってるぞー!!」
「るっせぇな……わーってるよ」
科学室にいくために鞄にペンやらを放り込んでいると大樹に質問された。
「授業終わってたのにぼーっとしてたのは何でだ?」
「……念送ってた」
返答に大樹ははてなマークを浮かべた。
「何でもねぇ」
「念、って何だーー!千空ー!」
耳元で大声を出す大樹に千空はうるせぇと一喝し教室に後にする際横目でとある少女を見た。
(早く気付け
視線に気づかねぇわけねぇだろ、バーカ)
そこにはとある少年が居て私はことある事にその少年を見ているのだ。
すごく特徴的な髪型をしていて目の色は赤。
切れ目な目をしたその彼は全くといっていいほど授業には関係ない本を開いていた。
彼の名は石神千空。
ここの高校の科学部の部長で科学の虜である。
先生はもう何を言っても聞かないと悟っており彼はいついかなる時でも科学の事を考えている。
私はそんな彼を教科書を見ている振りをしながら盗み見ていた。
いや、決してストーカー的なやつではないんだけど。
彼に関わるつもりはないしそんな度胸はない。
彼に悟られぬようこっそり後ろからただ見ているだけの小心者だ。
実際彼と親しい人達が話しているのを見ても全く会話に入れる気がしない。
友人から親しくなる気はないかと言われたけど、そもそも向こうが自分の事を知っているか怪しいし難しいだろう。
それにしてもこのポジションはいい。
後ろから見る事で気付かれにくいし先生にも注目されにくい。
と見ていると彼の表情が少し柔らかくなった。
恐らく何か発見があったのだろう。
同じくこちらもつられてしまう。
(こうして見てるだけでいいや)
少し近づきたい気持ちもあるけれどと思ったけど、見ているだけのそんな私に難題が振りかかった。
そう、席替えだ。
こればかりは避けようがない。
何とか彼に気付かれにくい席になるように何度も願ってくじを引いた。
結果は…………。
何ということでしょう。
彼の前の席になってしまった。
しかもだいぶ離れている。
これでは日課(石神千空眺め)が出来ない。
次の席替えに期待するかと諦めざるを終えなかった。
そして席替えからはや2週間が経った頃。
友人と昼食をとっている時に彼の話題になった。
「次の席替えっていつだっけ?」
「えー、まだ当分先でしょ」
このままだとアタックしろとか話を振られそうだと話題を変える事にした。
「そういえば席替えしてから時々なんだけど……
視線感じる時あるんだよね」
「えっ!それって!」
「ないない
恋愛とか興味無さそうじゃん」
自分より後ろの席なのは間違いないが、それが彼とは限らないだろう。
「千空!千空!」
「”あ?」
怪訝な顔をして見上げると幼馴染みがいた。
「もう授業終わってるぞー!!」
「るっせぇな……わーってるよ」
科学室にいくために鞄にペンやらを放り込んでいると大樹に質問された。
「授業終わってたのにぼーっとしてたのは何でだ?」
「……念送ってた」
返答に大樹ははてなマークを浮かべた。
「何でもねぇ」
「念、って何だーー!千空ー!」
耳元で大声を出す大樹に千空はうるせぇと一喝し教室に後にする際横目でとある少女を見た。
(早く気付け
視線に気づかねぇわけねぇだろ、バーカ)